にわかお城ファンの旅行記

にわか城好きの歴史探訪記

周りに影響されて城巡りを始めました。百名城スタンプ目当てだったのに気がついたら沼にハマっていました。

続百名城訪問記 諏訪原城(146) その2

前回に引き続き、静岡県島田市にある諏訪原城のご紹介。

基本情報は前の記事をご覧ください。 

tmtmz.hatenablog.com

ちなみに、城跡の全体図はこんな感じです。上から時計回りに一周しました。

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前回最後の二の曲輪中馬出からです。
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せっかくここまできれいに残っているので、防御側と攻撃側の気持ちになってみます。
まずは防御側
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こんな感じで堀の向こうの敵と相対していたんでしょうか。
堀の安心感がありますね。まぁ相対したくは無いですが。

続いて攻撃側
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うーん。堀が邪魔。弓に頼りたくなる堀ですね。

 隣にあった二の曲輪北馬出
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こちらは小さめです。曲輪の真ん中に門がありますね。
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徳川時代薬医門を再建したものです。
場所といい、戦国の最前線の城なのに立派な門があることといい、いろいろと不思議ですが、発掘調査の結果、ここに門があったことが分かったとのことです。
当時はここが入り口だったんでしょうかね。

北馬出から中馬出へ戻ります。
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二の曲輪北馬出と中馬出を繋ぐ通路は土橋ですが、途中に堀切があってそこには木橋がかかっていました。攻撃されたときには木橋を落として侵入を阻んだとか。
今は平らな土橋ですが、当時は端に土塁があったようです。年月が経つとそのあたりは変わってしまいますよね。
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中馬出に戻るついでにもう一度全景を眺めます。やはり堀が深くて大きいですね。

中馬出から一歩城の内側に移動して二の曲輪。間の通路もやはり土橋+木橋でした。攻め込まれない工夫が続きます。
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二の曲輪は今はだだっ広い原っぱですね。

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二の曲輪を南北に区切る土塁が残っていました。これも守りの工夫でしょうか。

さらに内側に移動して、本曲輪へ。
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二の曲輪から本曲輪へつながる入り口には虎口がありました。
さすがに時を経て傾斜もなだらかになっていて、見た目ではちょっとわからないですね。。。

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本曲輪の内側から虎口を眺めると様子が少し見えます。土塁も残ってますね。

本曲輪をぐるっと一周します。順路の看板が少なくて分かりにくい(笑)
本曲輪の裏手は断崖絶壁になっていました。こちらから攻めあがるのは厳しいですね。こちらに本曲輪を置いた意図がわかる気がします。
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本曲輪から金谷市街地を眺めます。大井川は今は遠くに見えますが、当時は直下を
流れていたとか。想像がつきません。

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ですが、下を見るとこんな断崖絶壁にも外堀が掘られていました。
写真ではわかりにくいですが(^-^;
いくら断崖絶壁とはいえ攻めあがってこられる可能性があると考えたのでしょう。本当にぬかりありません。

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看板と本曲輪全景。曲輪自体は原っぱですし、あまり絵にならない看板かな。。

本曲輪からの戻り道は堀の底を通ります。

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本曲輪と二の曲輪の間にある中堀の底から。カンカン井戸という井戸がありましたが、さすがに枯れていました。

二の曲輪に戻る途中で分かれ道を発見。こういう時は枝道っぽいところから選びたくなりますよね。
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というわけで枝道と睨んだ水の手曲輪への道を選んで、下りていきました。これが失敗だったとは。。。

いつまでも水の手曲輪が出てこないと思いながら足場の悪い道を降りていくと、気づいたら登山口まで下りてしまいました。
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金谷駅から歩いてくると、この登山口が最初に目に入りますが、ここはスルーしてビジターセンターに向かうことをお勧めします。なぜなら。。。

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この登山口からの道は本格的な登山になってしまうからです。普通のスニーカーで来たことを本気で後悔しました。というか水の手曲輪はどこへ?

登り直してもう一度二の曲輪の南側へ。
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二の曲輪南側の外堀もかなりの深さ。

そして南側には小さな馬出が3つ連続して守りを固めています。
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1つ目 二の曲輪東内馬出。

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2つ目 二の曲輪東馬出

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3つ目 二の曲輪南馬出。
ここで大量の鉄砲玉が出土したとのこと。武田と徳川の戦いの証でしょうか。
平和な現代からは想像もつきませんが。

南側からもとの大手曲輪に戻ります。途中、神社に出ました。
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諏訪神社。こちらに祀られている諏訪大明神諏訪原城の名前の由来といわれています。

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ちなみにこの諏訪神社も馬出の上にあります。

このあと、ビジターセンターに戻って、諏訪原城終了。

感想

馬出に堀にと守りの工夫が目白押しの良い城跡でした。
石垣や天守といったいわゆる近世城郭の建築物はありませんが、丸馬出の迫力だけでも一般の方も楽しめるのではと思います。
歴史のことを良く知らなくても当時のイメージができますし。
続百名城の中でも満足度はかなり高い部類でした。
おすすめです。

大手曲輪の茶畑の向こうの山には茶の文字が。静岡ですね。
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続百名城訪問記 諏訪原城(146) その1

山陰から一旦離れて、静岡の続百名城へ。
全然知りませんでしたが、丸馬出がよく残った素晴らしい城跡でした。
続百名城で指折りの満足度でした笑

訪問日:2020年3月

お城:諏訪原城(146) 静岡県島田市
HP:諏訪原城跡 - 島田市公式ホームページ諏訪原城跡 - 島田市公式ホームページ

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アクセス

  • アクセス
    電車:JR金谷駅徒歩30分 または島田市コミュニティバス菊川神谷城線 石神上行きで諏訪原城バス停下車
     徒歩だと登りなのでちょっとしんどいかもしれません。
     ただ、バスも1日5本だけなので、時間に注意です。
    車:東名高速 相良牧之原ICから20分 
     ビジターセンターは2019年3月にできたばかりでナビに入っていないかも。
     城跡の隣にある諏訪原城ビジターセンターに無料駐車場があります。
  • スタンプ
    諏訪原城ビジターセンター
     10:00〜16:00 (月曜休館、休日の場合翌日)
    外にもスタンプがあるので、閉まっているときもいつでも押せます。
    100名城の本とは場所が変わっていたので要注意です。
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  • 料金
    無料。城跡もアクセス自由です。
  • 所要時間
    1~1.5時間
  • 満足度
    4.5/5
    小ぢんまりとした土のお城ですが、丸馬出、堀が立派に残っていて、満足度高かったです。
    訪問前は知らなかったので、現地に着いてからとても立派に残っていることに驚きました。
    城跡にはだれもいませんでしたが。。
  • 付近スポット
    百名城関連だと、駿府城掛川城高天神城が近くです。

    tmtmz.hatenablog.com

    tmtmz.hatenablog.com

概要

諏訪原城武田信玄が築いた砦をもとに、武田勝頼駿河侵攻と徳川への備えとして馬場信房に命じて城築かせた山城でした。
築城されて2年ほどで徳川家に攻め落とされ、20年ほどで廃城になってしまった短命のお城です。(パンフレットより)

訪問記

金谷方面から車で諏訪原城ビジターセンターへ。

諏訪原城が近づいてきても看板が出てこず焦りましたが、直前にようやく初めての看板が。
看板に従って道を曲がるとすぐにビジターセンターがあり、その前に駐車場がありました。

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ビジターセンターは16時まで。施設は新しくてきれいです。

スタンプはビジターセンター入ってすぐのところにあります。
施設内には想像通り、諏訪原城に関する展示があります。
訪問前は丸馬出って何だろうというレベルでしたが、展示のおかげでよく理解できました。

地元の高校生が作ったジオラマも良い味を出していました。(写真は冒頭リンクの諏訪原城公式HPに。)

ビジターセンターはスポーツバイクに優しい雰囲気でした。坂の上なのでちょっと自分にはしんどいかな笑
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自販機で自転車のチューブも売っていました。

城跡探索

ビジターセンター向かって左手から諏訪原城に向かいます。
ビジターセンターの裏手は茶畑です。静岡ですね。
道中にビジターセンターが閉まっているときに使えるスタンプ台がありました。

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スタンプは引き出しの中に。いつでも押せますね。

スタンプを押すと茶畑の隣にある普通の原っぱのような城跡が広がります。
ここまでは、残念城跡かなと思っていました。
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大手曲輪を区切る外堀です。浅くなってしまって言われないと気付かないかも。

大手曲輪から順路に沿って丸馬出方面へ歩きます。
途中の外堀がしっかりと残っていて、予想と違うかも?
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とても深い外堀。これは越えられない。。

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奧に向かう途中に石碑がありました。ここは城域の外だと思うのですが、なぜここに?(笑)

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石碑を過ぎると丸馬出が見えてきます。

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1番大きな二の曲輪中馬出です。本当にきれいに残っていますね。急峻な堀がとても良い。

当時攻め込んだ側の視点もこんな感じだったのかな。
事前の低い期待値も相まって、突然の遺構にテンション急上昇です。
ちなみに、現地で勉強した知識を披露すると、丸馬出とは武田家流築城術の特徴で、虎口の外側に堀で区切って設けられた半月形の曲輪のことです。攻め込んできた騎馬隊はここで足止めをされて、場内の防御側は守りやすい構造ですし、ここを拠点にひるんだ相手に攻め込むこともできる優れものなのです。

 

と、盛り上がりかけたところですが、少し長くなったのでここで一旦区切り。
明日に続きます。

その2はこちら

tmtmz.hatenablog.com

 

百名城訪問記 月山富田城(65)

松江城に続いて近くの月山富田城へ。

こちらも堀尾家の居城ですね。でも尼子家の印象の方が強いかな。

結構な山城です。高い。

訪問日:2019年10月

 

お城:月山富田城 (65) 島根県安来市

HP:安来観光ガイド -安来市観光協会が安来周辺の観光をお手伝いします-

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  • アクセス
    電車:安来駅よりイエローバス 市民病院前下車徒歩10分で登山口へ
    車:安来ICより車で20分 安来市立歴史資料館へ。
    安来市立歴史資料館に駐車場がありますが、その脇にある山への細い道を登った先にも駐車場があります。資料館から登ったほうが雰囲気はありますが、結構遠いので上の駐車場もありかも。道が細くてすれ違いが大変なので運転注意です。
  • スタンプ
    安来市立歴史資料館
    9:30〜17:00 (火曜、年末年始休み)f:id:tmtmz:20200309232829j:image
    スタンプ失敗…
    失敗したからか?どこで押したのか全く記憶にありません。。
  • 料金
    大人210円 高校生、大学生100円 小中学生30円
  • 所要時間
    上の駐車場に停めたので1時間ちょっと。そこからでも本丸まで登るだけで30分くらいかかります。歴史資料館から登るとトータル2時間以上かかるでしょう。
  • 満足度
    3.5/5
    山城だけあって眺めがきれいです。石垣もきれいに残っていてよいですが、途中の道はちょっと整備されすぎ?
  • 付近のスポット
    足立美術館がすぐです。庭園がとても綺麗でした。
    松江市街地からも近いので、あわせていけます。出雲大社も少し離れていますが、行けなくはないかと。
    百名城的には松江城米子城ですね。

tmtmz.hatenablog.com

 

松江城を見た後に車で月山富田城へ。土地勘がないのでよくわかっていませんでしたが、車で40分くらいとそれなりに近いんですね。
歴史資料館でスタンプをゲット。

失礼ながら時間の関係で見学はなし。

中腹の駐車場に車を停めていざ登城。

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駐車場からお城を眺めます。城跡が山頂に。高い。。


登り始める前に山中御殿をぶらぶら。f:id:tmtmz:20200309233603j:image
本当はもっといろいろ残っていたんですが、石垣だけ写真を撮っていました。何を撮りたかったんですかね(笑)七曲り撮れば良かったのに。

 

七曲りは昔の軍用道と言われる山頂への登り口です。今は綺麗な登山道でした。
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山登り中に安来市街地を眺めます。川の谷間ということがよくわかります。
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こちらも登っている最中に広瀬の街を眺めます。ずっと昔に走っていた一畑電車の遺構があるようで、そちらも気になります。

登城路はこんな感じできれいに整備されています。上りやすいですが、城っぽさは少なめ。でも結構長くてしんどいのでこれで良いんです。きっと。

 

山頂部の石垣。山中御殿もそうでしたが、あまり見ない石のような気がします。きれい。

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多分三の丸の石垣。山頂部はよく残っています。

 

そのまま登って山頂に到着。山頂感のある写真はありませんが、神社や東屋がありました。

 

東屋には、我に七難八苦を与えたまえ、と書かれた吹き出しボードがありました。映え、でしょうか。

山頂ではなんセリフか分かりませんでしたが、調べてみると山中鹿介幸盛という尼子家の著名な武将の名言でした。

伝えられる武勇伝もそうですが、滅亡した主君に尽くして再興軍で戦い続けるなど、山中鹿介の逸話はすごいですね。大河ドラマになりそう。

ちゃんと勉強してから行けば良かった。。

 

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山頂から川の上流方面も急斜面で、難攻不落と言われた理由がわかりますね。

 

山中鹿介を勉強してからくればもっと楽しかっただろうなというお城でした。良い運動になりました。

 

百名城訪問記 松江城(64)

今日ご紹介するのは松江城。これまで中部地方の百名城ばかりでしたが、一気に脱出です。
国宝ですし、やはり良い城でした。松江も初めてでしたが、周りの観光もとても良くて満足度高めでした。

訪問日:2019年10月

 

 

概要

お城:松江城(64) HP:国宝 松江城ホームページ

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  • スタンプ
    松江城天守内受付 
    4月~9月:8:30~18:30(受付は18:00まで)
    10月~3月:8:30~17:00(受付は16:30まで)
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    現存天守ですからやはりそれがモデルになります。
  • 料金
    大人680円、子供290円
    近くの博物館との共通券もあります。

  • 所要時間
    2時間くらい 城下町の観光も含めたら半日は十分いられます。いくらでもいたくなる良いところですね。
  • 満足度
    4.5/5
    現存天守ですし、天守内部の展示も良かったです。お堀の船など、観光地としての満足度もとても高いです。事前にブラタモリで予習していたのも正解でした。
  • 付近のスポット
    周辺は観光地になっています。塩見縄手は雰囲気の良い街並みでした。
    百名城絡みでは月山富田城米子城あたりが近くになります。

 

 

山陰遠征で向かった松江城のご紹介。
松江までサンライズ出雲で行きたかったのですが、発売翌日に切符を買いに行ったら当然のように売り切れ…
争奪戦がこんなに激しいなんて知りませんでした。

結局新幹線で前入りし、松江城に着いたのは朝9時前。城山西駐車場に車を止めましたが、さすがに早くて人が少ない。というか店も開いてない笑
すぐ近くのふれあい広場乗船場から朝一番の堀川遊覧船に乗ります。

 

堀川遊覧船

松江城のお堀を行く遊覧船です。

ブラタモリで見て楽しそうだったんですよね。

ぐるっと松江堀川めぐり

 

この船で行きます。

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船の中では靴を脱ぐんですね。見た目では屋根が低そうですが、思った以上に快適です。
写真は下船した大手前広場乗船場から。

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お堀を船で進めるなんて良いですよね。ほとんど当時のままのようで、堀端に下りる階段などもありました。荷揚げなどで使っていたそうですね。当時の生活に想いを馳せたくなります。

 

遊覧船のハイライトは低い橋の下を通る時に屋根が下がること。
本当に橋が低くて、乗客も屈まないといけないので、とても盛り上がります。
高めの橋の下を通る時には船頭さんの美声を聴けます。

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これはきっと高い橋の方で、船頭さんの唄を聴いていたところ。

 

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堀から見た松江城。これは絵になります。船頭さんも心得ていて、この場所で写真撮影タイムでした。

 大手前広場乗船場で下船し、松江城へ入城。

松江城

松江城関ケ原の戦いのあと、堀尾氏によって築城されました。
近くの月山富田城が中心でしたが山城だったこともあり、水運などに便利なこの地に新しい城を築くことになりました。江戸期にさらに拡張されましたが、明治になると廃城令が出され、天守以外は民間に払い下げられ取り壊されました。天守も払い下げられましたが、地元の有志が買い戻し、保存されて現代にいたります。
今この立派な天守閣が見られるのは、当時買い戻してくださった方のおかげですね。

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松江の礎を築いた堀尾吉晴像がお出迎え。乗船場の周りには出店がたくさん出ていてとても賑やかでした。

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大手門から城内へ。立派な観光地です。遠くに見える天守に近くの石垣にと絵になります。

 

天守に向かう前に敷地内の松江神社と興雲閣を見学。
集中していたからか写真を撮り忘れました笑

 

いざ天守へ。

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スタンプと同じ角度もあったのですが、人がたくさんいて使える写真がない笑
角度は違いますが、横からの天守の写真です。本当に綺麗です。

 

中は地下の井戸や国宝指定の決め手となった鍵の穴(ブラタモリ的知識)など、見どころ盛り沢山でした。

そしてその分すごい人でした。写真ありません。

そのまま塩見縄手を観光して松江城終了。

ライトな観光にもディープな城旅にも良いお城でした。

松江城というより堀川遊覧船の紹介みたいになりましたが、松江良いところでした。

百名城訪問記 駿府城(41) その2

前回に引き続き、駿府城訪問記です。今回は二ノ丸から内部を散策。

駿府城のスタンプなど基本情報はこちら

tmtmz.hatenablog.com

駿府城公園公式HPはこちら

【公式】駿府城公園

 

前回最後の東御門から再開です。東御門をくぐって中に入ります。

当時も主要な出入り口だったようですし、威厳がありますね。
静岡市街地から駿府城公園に行くときは県庁側を通ることが多く、東御門はなかなか来ないところにありますが、せっかく城跡として楽しむなら、あえてここまで来て入るほうがおすすめです。

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東御門は1996年に日本古来の工法によって復元されました。寛永年間に再建された当時の姿を目指したものとのことです。

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正面から。スマホだと画角がきつい(笑)
左にぎりぎり写っているのは静岡県庁別館ですかね。無料の展望ロビーからは駿府城を見渡せるようです。
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東御門内部の枡形。鏡石がいくつか見えますね。

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枡形内部から櫓門を。公式HPの写真だとピカピカの木造建築のようですが、日が経って良い感じになじんできていると思います。

石垣も当時の再現であれば、これだけの数の大きな石を使っているのはすごいですね。さすが大御所のお城です。

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二ノ丸側からの櫓門。梁の木が太くて立派です。 

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内部は都市公園の装いです。散歩をしている人もたくさんいましたし、イベントも良く開催されています。
城跡訪問をされるときはイベントを避けたほうが雰囲気があってよいかもしれませんね。

東御門から入って右手に東御門券売所があります。東御門と巽櫓への入り口です。百名城スタンプもあります。
警備員さんがずっと睨みを利かせていて写真撮れませんでした。

 

東御門から入って正面には一部だけですが、発掘調査で見つかった本丸堀(内堀)があります。

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今は本丸堀の内側も外側も同じような公園ですが、当時は本丸には5層7階の天守があったとのこと。どんな様子だったのかとても気になります。

 

反時計回りに二ノ丸を進むと二ノ丸水路が見えてきました。東御門をくぐる前に見えていた二ノ丸堀(中堀)と本丸堀をつないで、本丸堀の水位を安定にするものです。

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下方は家康のころの石垣と推測されているそうです。これだけのものを作らせる権力ってすごい。。

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そこまで石が敷かれていたんですね。やはり大御所のお城なので力の入れようが違います。今は見えませんが。。

 そのまま公園城跡を散策。

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本丸跡についに家康公がいらっしゃいました。

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その隣にある家康お手植えのミカン。紀州から献上されたものとのこと。
いまでも実をつけていて、収穫された実は近所の人に配られているようです。

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家康像の近くでは、天守台発掘調査が行われていました。2020年2月とのことでもう終わっているのかもしれませんが、見学は可能でした。
天守台の石垣が見つかって、今のところ確認できる最古の連結型天守とも考えられるそうです。今後の研究の進展が楽しみですね。

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訪れたときは終わってしまっていましたが、発掘現場の見学や発掘情報館もあります。

そこからぐるっと回って、南西角にある坤櫓です。
防御の拠点、見張り場としての機能に加えて、武器庫としても使われていたとのこと。

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2014年に再建されました。
先ほどの発掘調査といい、コツコツと駿府城を再建し続けていて良いですね。
柵がとても現代っぽいのは気になりますが。。

そのわきには、地震で崩れた石垣を再建した際に余った石で作った、石垣の構造説明。

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石垣の裏側を見る機会は少ないですから勉強になります。タモリ倶楽部で作っていましたが。

 

一周して二ノ丸御門橋から外へ。こちらが繁華街に近い県庁側になります。
が、当時の二ノ丸御門は跡地のままです。石垣の積み方が違うので場所はとても分かりやすいそうです。
今の橋は当時とは違うところにかけ替えられた普通のものなので写真はいいかな。。

 

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二ノ丸橋から二ノ丸堀の石垣です。石垣ってこんなに膨らむんですね。

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二ノ丸御門側の三ノ丸には県庁があります。

 

今も引き続き発掘が進められているので、しばらくするとまた姿を変えていきそうです。新しい発見が楽しみですね。

 

駿府城アクセスマップ

 

百名城訪問記 駿府城(41) その1

なかなか外に出る気がしない休日ですね。。早く落ち着いてほしいものです。

 

 今回は静岡つながりで駿府城のご紹介。大御所家康の隠居先だけあってさすがに大きなお城です。

スタンプは100名城巡りを始めてすぐに押しましたが、記事を書くにあたって再訪してきました。

訪問日:2015年11月、2020年2月

 

お城:駿府城(41)【公式】駿府城公園

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  • スタンプ
    東御門券売所:窓口で出してもらうスタイル
    坤櫓券売所(増設されたそうです。)
     9:00-16:30(月曜、年末年始休館 月曜祝日の場合営業)
    城跡自体は散策自由です。
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    トップの写真と同じ東御門ですね。
  • 料金
    東御門・巽櫓:大人200円、子供50円
    坤櫓:大人100円、子供50円
    紅葉山庭園:大人150円、子供50円
    全施設共通券:大人360円、子供120円
    市内在住の70歳以上の方は無料
    城跡自体は無料です。
  • 所要時間
    1-2時間
    広いので回るだけで1時間はかかります。じっくり見て回ったらもっとかかるかも。
  • 満足度
    3.5/5
    城域は広いです。とても。堀も広くて石垣も含めてとても立派です。再建ですが東御門もきれいです。ただ、本丸部分は公園になっているのであまり城跡感はないです。今まさに発掘作業をしている現場が見られます。2月までなので、しばらくしたらまた印象が変わるんでしょうね。

 

スタンプは100名城巡りを始めてすぐに押したので、あまり記憶がありません(笑)
当時はスタンプだけでろくに見なかったような記憶もあるので、再訪してきました。

JR静岡駅から徒歩で向かいます。繁華街を15分くらい歩くと、外堀が見えてきました。

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立派な外堀です。石垣も立派です。
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外堀にかかる城代橋から三ノ丸方面を眺めます。ここを渡ると三ノ丸のはずですが、城代橋を含めて完全に市街地になっていて、学校などの施設が立ち並びます。せっかくの堀と石垣も周りの風景に紛れて見逃してしまいそうです。


三ノ丸にあった小学校の跡地に歴史文化施設が建設中です。2021年完成予定でしたが、遺構が見つかったため22年秋以降に延期となっています。施設ができると見どころになりそうで楽しみです。

 

城代橋を渡って少し進むと中堀と巽櫓が見えてきます。

ここからがいわゆる城跡という雰囲気です。

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巽櫓は平成元年に復元されました。

石垣に色の違いがありますね。積み直しのあとでしょうか。
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巽櫓と東御門は戦闘の拠点だったそうで、矢狭間と鉄砲狭間がたくさん見えます。怖くて渡れない笑

駿府城には東西南北それぞれに入り口がありますが、ここが最も城跡感のある入り口で、どうせならここから中に入るのがおすすめです。

 

というわけでここから中に入ります。

が、長くなるので中の様子はまた次回です。

 

駿府城アクセスマップ

続百名城訪問記 古宮城(150)

なかなか出歩く気にならない週末ですね。。こんな時には昔行った百名城のご紹介。

古宮城は続百名城の本で初めて知りましたが、遺構がしっかり残っていて立派なお城でした。
杉林がホントに凄かった笑

訪問日 2019年12月

お城:古宮城(150)

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訪問記

この日は日帰りで三河の城めぐり。閉館時間が早い古宮城から向かいました。
古宮城自体は城巡りを始めて初めて知りました。頂いた資料を基に簡単な歴史と構造をご紹介。

武田信玄三河進出の拠点にするため、1571年馬場信春に築城させたとされます。城址は独立した小さな山にあり、周囲を湿地に囲まれていて、地続きは西側だけ。(当時の湿地帯は現在も水田地帯です。)城への入り口も作手街道に面した西側にあり、防御の主眼は西側に置かれています。
城址内部は土塁と壕が複雑に入り組んでいます。また、中央には南北に大堀切が走り、東西の二城に分けられます。東は居住スペース、西は防衛の中心としての工夫が凝らされていました。
1573年8月に奥平・徳川連合軍によって落城したとされます。

作手歴史民俗資料館

珍しく事前に下調べをしていたおかげで、最初に作手歴史民俗資料館へ行きました。

スタンプは声をかけて出していただくスタイル。

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スタンプは状態良好。現地より杉が少な目。

最初に資料館に向かった最大の目的は案内図です。
現地に案内板がない
ので、これがないと何が何だか分かりません。
正直これがあってもわかりにくかった・・

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歴史民俗資料館の職員の方はとても暖かく、ふらっと立ち寄っただけの自分にも古宮城へのアクセス、回り方を丁寧に教えてくれました。
古宮城は武田方の最前線近くにある亀山城は徳川方の最前線だったんですね。

城跡探訪

職員さんに教えてもらった通り、古宮城の跡に建つ白鳥神社
古宮城はかつては西側からのアクセスでしたが、今は白鳥神社のある南側からのアクセスです。

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こちらは白鳥神社の前にあった唯一の案内板。

白鳥神社に参拝して、正面右奥の登り口から城跡へ
説明がなくてもわかる枡形虎口がお出迎え。
白鳥神社、登り口、虎口など色々と写真を撮り忘れました。。

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登りきったらこんな感じ。一面の杉林です。杉林の中に残る土塁が立派です。
杉林の中を資料の地図を頼りに回ります。

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中央南北に走る大竪堀。古宮城のハイライトですし、やはりとても深く、立派でした。これでも当時に比べたら埋まってきているんだろうと思うと、当時はどれくらいの深さだったのでしょうか。
西側のほうが低いのも、西側に攻め入った敵を東側から攻撃しやすくする、防御のための工夫だったようです。

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大竪堀を横から。向こうが西側かな。写真じゃサイズ感がわかりにくいですね。
主郭の平場にも土塁がたくさん築かれています。

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主郭から下を眺めます。段々に横堀が築かれていて素直に上ってこられない構造をしています。
主郭の下は全面にこのような構造になっていて、防御を固めたい意思がよく見えました。

そんなこんなで城跡自体は30分くらいで見学終了。

感想・満足度

3/5 
竪堀や土塁などの遺構がしっかりと残っていて、往時をしのばせます。
大きさも含めて、当時の雰囲気をよく想像できるのは好印象です。
欲を言えば、城跡から周囲を眺めたいのですが、杉であまり見えません。。
また、現地に説明板がありません。

とはいえ、個人の所有地をご厚意で入らせてもらっているそうなので、ただただ感謝です。

ブログを書くにあたり改めて写真を見返すと一層構造が理解できました。
ブログって良いですね。違うか。

基本情報

古宮城

  • アクセス
    車:新東名高速 新城ICから30分
    駐車場:
     城跡:白鳥神社を過ぎてすぐに小さな無料駐車場があります。
        駐車場の案内看板がないので停めてよいのかドキドキします。
     資料館:無料駐車場完備。
       隣の学校との間に柵がなく、不審者にみられないかこちらもドキドキしました(笑)
    電車:JR新城駅から豊鉄バス 鴨ヶ谷口下車 徒歩2分
       鉄道とバスの連絡は取れていそうですが、本数は少ないです。
  • スタンプ
    近くの作手歴史民俗資料館入口にあります。
    作手歴史民俗資料館が休みの時は近くのYショップつくで店へ。
  • 営業時間
    作手歴史民俗資料館:10時~15時(!)火曜休館(休日の場合翌日)
    Yショップつくで店:7時~20時 年中無休
    城跡は散策自由
  • 料金
    資料館を含めて無料
  • 所要時間
    0.5-1時間 資料館は見ていませんが。。
  • 付近のスポット
    当時徳川方の最前線・松平氏の本拠地だった亀山城
    百名城がらみだと長篠城、吉田城はまとめて行ける距離です。

    tmtmz.hatenablog.com

    tmtmz.hatenablog.com
  • その他
    城跡に説明板がほぼないので、先に歴史民俗資料館に行って、資料をもらってから城跡に向かうことが大切です。
    新城市のHPによると、遺構の踏み荒らしが問題になっているとのこと。
    現地にも注意喚起の看板がありましたので、節度を持って楽しみましょう。

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