にわかお城ファンの旅行記

にわか城好きの歴史探訪記

周りに影響されて城巡りを始めました。百名城スタンプ目当てだったのに気がついたら沼にハマっていました。

立ち枯れと生命の息吹と。春国岱の自然 -道東2018夏(8)

野付半島の後は根室へ。春国岱(しゅんくにたい)の訪問記です。

春国岱は、根室近郊の風蓮湖畔にある湿原、原生林で、その手付かずの自然は日本とは思えないような素晴らしい景色でした。エゾシカ、キタキツネなどの野生動物もいました。

春国岱?なんて読むんですか?という状態でしたが、行ってからはその風景に心を打たれました。
なかなか根室まで行く機会は少ないかもしれませんが、向かわれる際はぜひ。
おすすめです。

ちなみに根室のほかの記事はこちら。

tmtmz.hatenablog.com

道東は都市部から遠く、エア旅行向きかなと思ってご紹介します。
今のタイミングで向かわれることは感染拡大につながりますので、状況が改善してからご訪問ください。

春国岱ネイチャーセンター
https://www.marimo.or.jp/~nemu_nc/workn/

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春国岱概要

春国岱(しゅんくにたい)は上の地図の場所、根室半島の付け根にある、オホーツク海風蓮湖の間を仕切る砂州です。
形としては海と湖に挟まれた細長い島ですね。

島は3列の砂丘になっていて、海からの距離や砂丘の高さに応じて、砂浜、草原、森林、湿原、干潟など多様な地形がひとまとまりに集まっています。

ほとんど人の手が入っていないこともあり、多様な植物、動物が見られます。
とりわけ多様な野鳥が見られるそうで、野鳥の宝庫とも呼ばれています。

春国岱のある一帯は、冬はもちろん夏も海流の影響で霧が発生しやすく気温が上がらないため、北海道でも特異な景観を生んでいるとのこと。
2005年にはラムサール条約にも登録されました。

ちなみに散策路の周りは湿原、森林、湖、海で、あまり砂丘=砂のイメージはありませんでした。

訪問記

根室半島チャシ跡群の散策後に車で訪問しました。
ネイチャーセンターの駐車場に車を止めて、いざ出発。
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ちなみに駐車場は20台とのことですが、朝9時過ぎは割と空いていました。

ネイチャーセンター脇から散策路へ。
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散策路は以下の4つのコースに分かれています。
https://www.marimo.or.jp/~nemu_nc/workn/trail.html

  • ヒバリコース:駐車場からのコース
  • ハマナスコース:ヒバリコースから真っすぐ続くコース
  • キタキツネコース:ヒバリコースの途中から木橋を渡って分岐するコース
  • アカエゾマツコース:キタキツネコースからさらに分岐するコース
  • 小鳥の小道:ネイチャーセンターに隣接する自然学習林の周回コース

現地にも看板はありましたが、全く確認することなく、下調べなく気の向くままに進んでしまいました。
きっと今から思うとヒバリコースからキタキツネコースを途中まで回ったのかな。
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おそらくネイチャーセンター側から眺めた春国岱

この写真だけでも手前から干潟、湿原、森が見えますね。全く人工物が見えないのがすごい。

干潟では潮干狩りが楽しめるそうです。大きな貝がたくさん取れそう。
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木橋を渡って春国岱に入ります。
遠くまで低くだだっ広い感じか本州にはない風景。

入って最初はこのような感じの湿原です。
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写真左端に写っている木道で湿原の上を歩きます。

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どこまでも続く湿原

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本当に広いです。まさに原野。

夏だからか花が咲いている感じではありませんが、時期を選べばきっと綺麗なんでしょう。
鳥も多そうです。この時は見られませんでしたが。

先へ進むと少しずつ立ち枯れの木が現れてきます。
野付半島に似た景色ですが、明るいからか感傷的な気分にはなりませんでした。
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荒涼とした景色、と表現するのが適切でしょうか。

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野付半島より近くで立ち枯れの木を見ることができます。

かつての森が海水によって枯れいく途中ですね。
立ち枯れの木もいずれは倒れて腐食して土に返っていくのでしょう。
そうしたらまた海水が届かなくなって森になるのでしょうか。
輪廻転生を考えさせられます。

でも自分が生きているうちには見られないだろうなと思うとスケールが大きい。

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どこまでも続く立ち枯れの森がまさに最果てという感じ。

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エゾシカも生態系の一員ですね。
野付半島と似ているといえば似ているのですが、鹿がたくさんいてこちらは循環を感じます。

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進むと生きている木が増えてきました。
今は倒れていく木が多いのか生えてくる木が多いのかどちらなんでしょう

木の上でキツネが休んでいました。

さらに奥はいわゆる森になります。
砂丘の高いところに森ができているそうで、海岸近くにアカエゾマツの森があるのは春国岱独特の景観だそう。

奥まで行って引き返すと立ち枯れの森にエゾシカの群れ。
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こちらを向いてファンサービスしてくれました。絵になりますね。

感想

手付かずの自然を満喫できて穏やかな気分になれました。

行きと帰りでも違った動物が見られたので、もっと時間を取れば沢山の動物を見られたのでしょう。

別の時期に行って花を愛でるのも楽しそうです。

なかなか本州住みにはハードル高いですが、また行けたら良いな。

基本情報

春国岱ネイチャーセンター
北海道根室市東梅103番地

  • 開館時間:9:00~17:00(10月~3月は16:30)
  • 休館日:毎週水曜日(祝日の場合翌々日)、祝日の翌日、年末年始
  • 入館料:無料
  • アクセス
    車:根室市中心部より15分。駐車場20台
    バス:根室駅から根室交通 厚床 行 東梅 下車徒歩2分 1日3本です
       根室中標津空港から根室バスターミナル行 東梅 下車 1日4本です
       コロナウイルスの影響で減便中です。(2020/05/07現在)

道東2018夏 そのほかの記事はこちらから↓

tmtmz.hatenablog.com

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