浜松城訪問からの徳川家つながりで、岡崎城へ。2回目の訪問です。
1回目の訪問は百名城スタンプ収集を始めてすぐのころ。
当時は復興天守くらいしか記憶がありませんでしたが、空堀、石垣など面白いところが多いですね。成長しました。
もともと立派なお城だったのは承知の上でしたが、縄張りが複雑すぎて行ったり来たり。。。順路は最後まで分かりませんでした。
お城:岡崎城(45)愛知県岡崎市
HP:岡崎公園|岡崎おでかけナビ - 岡崎市観光協会公式サイト
訪問日:2016年6月、2020年9月
概要
岡崎城は、矢作川と乙川の合流点近くの龍頭山に、西郷頼嗣が1455年ごろに築いたのが始まりとされます。
1531年に松平清康が改築、1542年に竹千代(のちの徳川家康)が誕生します。
一時は今川家の支城となりますが、桶狭間の戦いを経て家康が戻り、ここを拠点に三河を統一します。
その後家康は浜松城に移り、豊臣秀吉によってさらに関東に移された後は、田中吉政が入り、近世城郭へと大規模な改築を行い、惣構の堀や天守などを築きました。
また、城下町としての岡崎の街の整備が行われたのもこの頃です。
関ケ原の戦い後は徳川家の聖地として重視されます。
1617年には櫓を持つ三重三階の天守が築かれました。
明治維新後、天守は取り壊され、城内も払い下げられましたが、1959年に天守が再建されました。
訪問記
1回目は名鉄の東岡崎駅から歩いての訪問で、まっすぐ天守に向かってしまいましたが、今回は車で再訪問。余すところなく回るつもりです。
ひとまず菅生曲輪近くの駐車場からスタート。
今は芝生の草原ですが、当時は低地の曲輪で下級武士の家があったそう。
菅生川が増水したら水が来る場所でした。ちょっとかわいそう。
実際にはここから天守の見える方に乙川方面に進んだのですが、スマートに表から回った体で復元の大手門方面に向かいます。
写真右手の櫓脇にある切り通しを通ります。
舗装整備されていますが、このグネリ具合と石垣が雰囲気ありますね。
切通しから東隅櫓を眺めます。ここの石垣は古そうですね。
東隅櫓は入れるそうですが、見逃してしまいました。。
二の丸
切り通しを抜けると国道1号に出ます。
道沿いに進むとすぐに立派な大手門
大きくて存在感あります。まさに岡崎公園の正門、という感じ。
ただ、実際にあった場所からは少しずれていて、門脇に七間門の説明板が置かれていました。
門の移築や、公園としてきれいに整備されていることもあって、二の丸付近は当時の姿が想像できませんでした。
こちらも大手門のそばにあった岡崎宿二十七曲りの説明。
機会を見つけて城下町探索もしてみようかな。
二の丸を進みます。
広場の中心にあったからくり時計。
本多平八郎忠勝像
銅像にしては小さめな気がしますが、凛々しい雰囲気がすごい。
こちらはしかみ像
三方ヶ原の戦いで敗れた家康がその気持ちを忘れないように書かせたとされる絵と同じ構図の石像です。
ちなみに、この時土砂降りの雨が降ってきて私も表情もこれに近いものになっていました。
二の丸には、案内所や家康館、能楽堂などの建物も整備されています。
こちらは能楽堂 この時は入れませんでしたが。
持仏堂曲輪
天守方面に進んで、持仏堂曲輪へ。
このあたりから一気に城跡感が出てきます。
ただ、公園の案内図にはこの辺のスポットが全然書いてないんですよね。観光客向けではないのかもしれませんが、面白いのに。
二の丸と持仏堂曲輪とを仕切る太鼓門跡です。
その名の通り、城下に時を知らせる太鼓が置かれた櫓があったそうです。
持仏堂曲輪の全景。小さな曲輪ですね。
ただ、この曲輪は岡崎城でも最も強固な防御を誇るとされます。
入ってきた二の丸は写真手前方向、天守は左手奥に見えますが、堀で仕切られて真っすぐ進めません。
道は左手前方向に伸びていて、180度向きを変えないと進むことができず、その間は細い帯曲輪になっていて横矢を受ける構造になっていました。
持仏堂曲輪には、竹千代と家康公のベンチが置いてありました。
天守と写真が撮れて良い撮影スポットですね。
右手奥には廊下橋が写っています。
天守と持仏堂曲輪を直接つなぎ、出撃、脱出の際に使う橋で、今は石橋になっていますが木橋だったと考えられています。
天守と本丸以外の曲輪を直接つなぐ廊下橋は日本で唯一とのこと。
先へ進みます
持仏堂曲輪と本丸を区切る清海堀が見えてきました。岡崎城で最も深い堀です。
また、曲がった堀ということからも推測されますが、城内でも最も古い時代に作られたと考えられています。
左手の本丸側は土塁、右手の持仏堂曲輪側は石垣になっていて、改修の変遷も見て取れます。
清海堀越しの天守と御廊下橋。
天守の形こそ違えど、当時もこんな感じだったのでしょう。
さっきまでのきれいに整備された二の丸との差についていけなくなりそうです。
本丸に到着。
若干ワープしているのはご愛嬌ということで。
このまま回っていきたいところですが、長くなったので本丸からは次回へ。
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