夏の記憶最後は、7月にコロナ対策を万全に向かった福井城巡り旅行のご紹介。
出発前の検温・体調管理、現地ではなるべく人と会わない時間、場所を選んで平日に旅行しました。
人との交流も旅の楽しみの内ですが、それはもう少し落ち着いてから。
気を遣うこと、制限は多かったですが、それでもやはり楽しい時間を過ごすことができました。
最初は越前大野城から訪問です。
雲海の時期ではありませんでしたが、有名な天守台の石垣はやっぱり良かったです。
お城:越前大野城(138)
HP:天空の城 越前大野城
訪問日:2020年7月
概要
越前一向一揆平定の恩賞として越前大野郡の約2/3を与えられた金森長近が、1576年から4年かけて亀山に築き始めたのが越前大野城の始まりです。
城主は数多く交替するも、1682年に譜代の土井利房が付いてからは定着、以後幕末に至ります。
往時は、山上に本丸、東山麓に二ノ丸が、その東と南に三の丸が置かれた梯郭式の構造で、さらに外側に外堀・内堀を巡らせて防御を固めていました。
本丸には野面積の石垣からなる天守台が置かれ、その上には二層三階建ての大天守、二層二階の小天守、天狗の間からなる複合連結式の天守が建っていましたが、1775年に焼失。
天守以外は1795年に再建されましたが、明治維新後に破却されています。
現在は昭和に絵図などをもとに推定復元された鉄筋コンクリート製の天守がシンボルです。
向かいの犬山から稀に見える雲海に浮かぶ天守を指して、天空の城と呼ばれることも多いです。
訪問記
朝一番に家を出発してお昼過ぎに到着。
越前おおの結ステーション駐車場に車を停めて登城開始です。
駐車場から見上げると天守が顔を出してくれていました。
そういえばこの日は梅雨末期の雨模様でした。
上からの景色が心配になりつつ、傘をさしての登城です。
登り口までにあった神社(柳廻社)には亀山城址の石碑。越前大野城の別名ですね。
軒先に片付けられていますが、もうちょい表に石碑を出しても良いのでは?笑
南登り口から登城開始。
搦手門が復元されています。
公園の入り口の作り物っぽい雰囲気を感じてしまいました。。
登り始めて途中に百間坂。ここが江戸時代の本丸へのルートでした。
この日は雨だったので、百間坂はパスで。
ちなみに、遊歩道なら雨でも全然登れます。
坂を一通り登ったところに土井利忠像
大野土井家の7代目。藩政改革を行った名君です。
藩校 明倫館の開設や、アンテナショップの先駆け、藩店 大野屋の開店などがあげられます。
明倫館の跡地に立つ有終西小学校には「明倫」の石碑が建てられていて、平成大野屋という名前の町おこし会社も設立されています。
今でも名残を大切にしているところが良いですね。
さてもう一登り。
登り切ったところにも門
説明がないので門の名前が分かりません…
あれだけ小さかった天守が間近に迫ってきました。登ったわけです。
本丸に入ると古い石垣が見え始めました。
足元はおそらくお福池。現地では気にしていませんでしたのではっきりとは分かりませんが。。
苔むした雰囲気にテンション上がります。
武具蔵跡方面。本当に本丸に入ったらいきなり雰囲気がガラッと変わります。
南から上がると天守台を見上げることなくいきなり天守の中に入ります。楽しみはお預けですね。
検温と連絡先記入を済ませて天守内へ。
と、その前に入ったところでスタンプ。
もちろんモデルは天守と天守台ですね。この構図は後で見られるかな。
天守の入り口で係員さんとしばし雑談。
直前の休日はお客さんが戻っていたものの、この日は平日でとても静かになってしまったのだとか。
コロナの影響を感じます。。
もう少しお話ししたいところですが、濃厚接触しないように早めに切り上げて天守を見学。
天守内は定番の歴史博物館。見学しつつ、最上階へ。
天空の城だけあって眺めはとても良いです。
市街地方面。雲はかかっていますが、碁盤の目の市街地が何となく見えるかな笑
越前大野城を撮る撮影スポット、犬山方面。
この日はさすがに登っている人はいないでしょう。
天守の見学を終えて、北登り口方面に向かいます。
天守台から降りる武者走りを上から。
正面ではないからですが、狭いうえに曲がっていて地味に怖い笑
そして下から天守とともに。
野面積みの武骨な石垣が良いです。
いびつなように見えて実は強度もあるんです、と現地で学びました。
もう少し離れて天守と天守台。きっとスタンプと同じ構図です。
天守は鉄筋コンクリートで推定復元された復興天守でちょいちょい史実とは異なっているようですが、やっぱり絵にはなります。
再建されるだけ地元から親しまれているということですし、うれしい気持ちにはなりますね。
反対側からももう一枚。
青空だったらもっときれいだったのかな。。
北へ進みます。
築城者の金森長近像。
台座のせいか近代の人のような印象を受けます。
その先に城址碑。
こっちが正門なのかなと思いましたが、この先は麻木櫓跡などを見ていたら気づいたら公園ゾーンに差し掛かって、亀山観音石仏を見たらそのまま下山完了。
大野城巡りから街歩きにうつります。
感想
満足度 3.5/5
天守付近につくまではよくある城跡公園という雰囲気ですが、天守台付近の石垣は立派の一言。
これを見るために登る価値はあると思います。
地元の方が城を大切にされていることがよく伝わりましたし、スタッフさんが良い人だったのでここは良いお城です笑
基本情報
- アクセス
電車: JR九頭竜線 越前大野駅から登り口まで徒歩20分
越前大野駅からバスで大野六間バス停または結ステーションまで10-15分
福井駅からバスで大野六間バス停まで1時間10分
登り口から天守まで徒歩20分
車: 北陸自動車道福井ICから30分または東海北陸道白鳥ICから油坂峠道路を経て1時間15分
無料駐車場が多数。
城跡へのアクセスで考えると、亀山南第一駐車場(12台)、亀山西駐車場(23台)。
城下町へのアクセスも両方考えると結ステーション駐車場(103台)がおススメですが、それ以外にもたくさんあります。 - スタンプ・開館時間
越前大野城1階
9:00~17:00(4~9月)、6:00~16:00(10-11月)、12月~3月休業
入館料:大人 300円、中学生以下 無料
冬季休館中は武家屋敷旧田村家での押印が可能です。
武家屋敷旧田村家 施設紹介 大野市公式ウェブサイト - 城跡
同上 - 所要時間
登山口からの上り下り込みで1時間。登山口から天守まで約20分 - 付近のスポット
百名城関連だと、福井城、一乗谷、丸岡城ですね。全部これから回ります。
小京都の街並みを眺める街歩きも楽しいです。
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