福井城巡りの旅はいったん城から離れて街歩き。
越前大野の城下町散策です。
コンパクトな碁盤の目の街並みとお寺が立ち並ぶ寺町通の雰囲気に、学生時代に住んでいた京都を思い出して懐かしい気持ちになりました。
さすがは越前の小京都です。
城下町散策
お清水
改めて出発地の結ステーション駐車場を眺めます。
越前大野城の麓かつ城下町の西端に位置するので、どちらに向かうにしても拠点になる場所です。
シンボルのからくり時計が目を引きます。
街歩きの最初はお清水から。
大野市では湧き水が豊富で、清水(しょうず)と呼ばれる湧水池がたくさん。
こちらはお殿様の用水としても使われていたそう。
上流から、飲料水、ものを冷やすための水、野菜の洗い場として使うというルールは今も受け継がれているのだとか。
奧に行ったらその様子も見えたのでしょうが、お腹空いていたのでこれくらいで。
お清水の近くの名水手打ちそばお清水さんで、名物越前おろしそばをいただきます。
地元ブランドっぽかった九頭竜まいたけの乗った、舞茸の天ぷらおろしそばをいただきました。
大根おろしとお出汁とお蕎麦の相性が抜群です。
夏場でしたが暑くてもさっぱり食べられるお味でした。
舞茸も立派な見た目に違わずしっかりと食べ応えがありつつお味も良く、大満足でした。
お腹も満たされたところで街歩きに戻ります。
何でもない街並みですが、古い建物が残っていて、なんか雰囲気が好きだったので。
見上げるとお城。まさに城下町の雰囲気ですね。
ここで城北側へ少しワープ。間で越前大野城を訪問してきました。
武家屋敷
城下町だけあって、大野の街中には武家屋敷もいくつか残っています。
訪問したのは旧田村家。大野藩の家老、田村又左衛門家の主屋を復元したものです。
残っている家は、1827年の大火で類焼したあと、近くの村の農家を移築して武家屋敷に改築したもの。
屋敷内部や庭園を見学することができます。
品物の展示や説明は控えめで、昔の良い家にお邪魔しているような感覚でした。
お庭には越前大野城の土居(土塁)が残っているそうですが、現地では気づきませんでした。。。残念。
現在の旧田村家といえばこれです。
カラフルな風車壁。映えスポットで、当日もこれをバックにした写真を撮りに来ている方がたくさん。
注目してもらえることは良いことですね。
もう一つの武家屋敷は旧内山家。
藩店大野屋、藩船大野丸で幕末期の大野藩の財政再建に大きな功績を残した家老、内山良休・隆佐兄弟の屋敷です。
こちらは歩き疲れつつあったので見学はせず。
ただ、庭園を眺めつつお茶が頂けたそうなので、休憩がてら訪問すればよかったかな。
七間通り・寺町通り
七間通り方面へ向かいます。
途中にはまた清水。芹川清水です。
この湧き水が芹川という川を作っていて、芹川は武家屋敷と町人街を区切る境となっていました。
ここから町人街方面へ向かいます。
近くにあったポップな建物。明治村を思い出したのは私だけではないはず。
平成大野屋さんのはいから茶屋さんでした。
もう少し進んで七間通り。春分の日から大晦日まで毎日朝市が並ぶ通りです。
この日は遅かったので朝市はありませんが、古い町の雰囲気がたまりません。
朝市も見てみたかったものです。
大野では縦の通りを番、横の通りを間で呼ぶようですね。
大阪だと筋と通、京都だと通と条、土地柄を感じます。
七間三番交差点。七条河原町を思い出します。
突き当りまで進んで、こちらは寺町通り。
金森長近の町づくりの名残で、南北に20のお寺が並んでいます。
寺町、という地名は行政上はないそうですが、看板でのアピールを見ると誇りのようなものを感じます。
細い石畳の道にお寺がずっと並んでいる様は壮観です。
そしてこんな道を歩いていると初訪問でも心が落ち着いてきます。こういう雰囲気良いですね。
それぞれのお寺さんもとてもきれいで立派です。
今も地域に根付いているのでしょう。
帰り道に変わった看板を発見。奇数月は駐車禁止ということは偶数月は何かあるのでしょうか?
帰ってから調べたら、商店街の道の片側ずつを月ごとに区切って駐車禁止/可能に分けているそうですね。反対側見ていなかった。。
そしてこれも福井には多い看板なのだとか。お土地柄ですね。
おやつタイム
駐車場に戻って次に向かう前にちょっとだけ休憩。
おやつタイムのお供を探しに平成大野屋へ。
買ってきたのはすこサイダー。赤ずいきの酢漬けと名水のサイダーです。
味は、優しいお味ですね。
もちろん美味しいサイダーですが、せっかくのご当地サイダーなので、もうちょっとずいき感あっても良かったような。。
おやつタイムのメインは米の菓ゆめすけさんの夢助だんご。
(ゆめすけさんは城下町から少し離れているのでご注意を。)
こちらも映えスポットらしく、若い女性がたくさん待っていました。
テイクアウトで美味しく頂きました。
大野を堪能して、次の白山平泉寺に向かいます。