引き続き、甲府城を散策します。
高石垣を眺めつつ、本丸・天守台方面に足を進めていきましょう。
その1はこちら
訪問記
鍛冶曲輪・坂下門・二の丸
改めて天守曲輪の高石垣へ。きっと甲府城のハイライトの一つでしょう。
高さに加えて、打込接の程よい綺麗さ、隅石のそろい具合、反りと言い、良い石垣です。
ちょっと足元がきれいすぎて、雰囲気は感じにくいですが。。
当然スロープではなかったはずで、当時の石垣はどんなふうに見えていたんでしょう。
左に横矢掛かり、下に犬走りが見えています。
振り返って青空ともう一枚。
足元がきれいすぎることを除けば完璧です。
二の丸、本丸へ。
最初は鍛冶曲輪と天守曲輪、二の丸とを仕切る坂下門跡。
礎石などはありませんが、おそらくこのあたりの枡形に門があったはず。場所を知りたいなぁ。
左手に写る石垣はかなり大きな石が使われています。
二の丸へ。かつては月見櫓が建っていましたが、道路で削られてしまいました。
今は、山梨県警察本部道場、武徳殿になっています。
現役当時の建物ではありませんが、これも明治期の道場らしく貴重かもしれません。
先ほどの枡形に戻って、本丸方面へ。
枡形内には満開の桜が、花吹雪を散らせていました。
奧の鉄門も相まって、写真映えスポットですね。
ですが、実はこの角度からは鉄門は見えなかったはず。
というのも、中の門があったから。
この両側の台のあたりかな。
まぁでも今はいまの姿で良い気がします。きれいですし。
また、左手の今は二段になっている石垣の上下の風合いの違いもよく分かります。
年代も違ったりするのでしょうか。
登り切った先には小さな天守曲輪があります。
ここも今はお花見スポットです。
鉄門
そして鉄門(くろがねもん)
追手門側から本丸に入る門だけあって、立派な佇まいです。
明治の廃城時に解体されましたが、2013年に復元されました。
傍らの案内板には鉄門の歴史、、、ではなく、復元工事のあらましが書かれていました。
ちょっと日焼けしすぎじゃありませんかね。
鉄門をくぐって本丸へ。
鉄門は中に入って簡単な展示と、南側の景色が楽しめます。
足元左手が写真をパスした天守曲輪。
上からだと石垣が見えなくて、本当に公園にしか思えない景色になっちゃいました。。
本丸・天守台
本丸を散策。
目立つ枝垂桜と謎の塔があります。
この謎の塔、慰霊碑や忠魂碑かと思ったら、恩賜林を頂いたことへの謝恩碑でした。
エジプトのオベリスクとパイロン様式だとか。なんで本丸にエジプト様式…
気を取り直して先へ。本丸には天守台があります。
ただ天守が建っていたのか、どんな天守だったのかは不明です。
鯱瓦が出土したことから天守はあったのでは、とされていて、復元希望もあるそうですが、資料が見つからないのだとか。
山形城(訪問記)でもそんな話がありましたね。難しい。
天守台からの眺望を見ていきます。
ここまでちょいちょい登ってきたとは思っていましたが、改めて見ると結構な高さ。
盆地の小山に築かれたということがよく分かります。
本丸方面
甲府駅方面
足元の本丸櫓台から線路の向こうの山手御門(訪問記)まで良く見えます。
あそこまで城域だったと思うと、広さが少しわかる気がします。
南側 遊亀橋方面
天守台から降りて改めて天守台を見学。
いやー立派な高石垣です。
さて、もう少し本丸を見て回ります。
こちらは天守台からも見えていた本丸櫓跡。
台を見る限り小さめな櫓だったんでしょうね。
本丸石垣には暗渠が設けてあります。
当時の技術力が見える遺構ですね。
このあたりの石垣の石のサイズは今までになくまちまちな気がします。
本丸西側には銅門(あかがねもん)がありました。
こちらは鉄門のように再建されていません。
が、整備ガチガチでもなく、礎石が残されています。
個人的には当時が想像できるこちらの方が嬉しいかな。
その先には内松陰門(うちまつかげもん)
いつの間にやら入っていた二の丸と今はなき屋形曲輪とを繋ぐ門です。
こちらも明治初期まで残っていました。
時代を考えれば当然ですが、山手御門のものと同じ形式の高麗門です。
もともと城内の門でしたが、屋形曲輪はないので、外につながる質素な門となっています。
外からもう一枚。
内松陰門から外に出ると、最初に歩き始めた北側に到着しました。
これで一周見学終了です。
感想
満足度 3/5
街中の城跡公園という趣きが強いですね。
せっかくの立派な石垣が残るのにあまりにもキレイで、なんとも歴史を感じにくい…
でも、皆がアクセスしやすい公園の方が今の使い方としては人気があると思いますし、歴史好きの戯言ですね。
なんだかんだ言っても高石垣はやはり立派。
桜も相まって非常に美しい景色が広がっていました。
まぁ駅近でサクッと見られるので、百名城スタンプ収集の観点でも助かるところです。
アクセス
- アクセス
鉄道:JR中央本線 甲府駅 徒歩5分
車:中央道 甲府昭和ICより約15分
駐車場は身障者、バス専用、要予約。
一般用駐車場はありませんが、近くにコインパーキングがたくさんあります。 - スタンプ・開館時間
舞鶴城公園管理事務所
開館時間:8:30~17:00
甲府城稲荷櫓
開館時間:9:00~16:30 最終入館16:00
休館日:月曜日(祝日開館)、祝日の翌日、年末年始
入館料:無料 - 城跡
舞鶴城公園は常時開放です。 - 所要時間
0.5~1時間 - 付近のスポット
近くの百名城だと武田氏館、要害山城、新府城でしょう。
tmtmz.hatenablog.com山手御門は線路を挟んだ向かい側です。
tmtmz.hatenablog.com城跡関係ありませんが、昇仙峡は良いところでした。
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