山中城の訪問記その2です。
岱崎出丸に続いて今回は山中城見学の中心部へ。
有名な有名な障子堀へも向かいます。
あと、初めて障子堀ワッフルを買いました笑
この記事はこちらの続きです。
お城:山中城 静岡県三島市
HP:山中城跡公園 | 三島市観光Web
訪問日:2016年10月、2021年3月
訪問記
スタンプ
岱崎出丸からの続きです。
この図でいう左側を見終えたところ。真ん中から右上に向けて進みます。
山中城は尾根筋に曲輪が点在していて、現地で縄張りをイメージしづらいので、拡大図で確認。
三の丸堀、田尻の池、西ノ丸から西櫓に向かいます。
こちらのパンフで言う最長の戦国山城探訪コースで行きますよ。
https://www.city.mishima.shizuoka.jp/media/15020180_pdf_2017524_rad1753C.pdf
まずは戻って売店でスタンプをゲット。
スタンプはお店の前に置かれていて、24時間押せます。ありがたい心遣いです。
モデルはもちろん障子堀。これから見に行きますよ。
このお店で障子堀ワッフルを入手して、いざ中心部へ。
というわけで道を渡って反対側の曲輪群へ向かいます。
ここは満車で車が置かなかった駐車場。
奥行きがないことがわかるかと思いますが、横にも広くないんですよね。
三の丸~田尻の池・箱井戸
先へ進むと最初は三の丸堀
左手に空堀。実は右手にも空堀があって、通路は大きな三ノ丸堀の中央にある畝。
三ノ丸堀は畝を持った二重堀になっています。
でも横には畝が通っていません。この先の田尻の池・箱井戸からの排水を優先したのかな。
また、写真左側が三ノ丸のように見えますが、写っていない右手が三ノ丸です。
振り返って一枚。
台風19号の影響でブルーシートがかけられています。
1年半が経ちますが、この時も工事中でした。
綺麗に整備していただいているから美しい堀を見られるんですよね。感謝。
先へ。田尻の池
田尻の池は隣の箱井戸から水が落ちてくる構造になっています。
洗い場や馬の飲み水として使われていたと考えられています。
こちらは隣の箱井戸
城兵の飲み水として使われていただろうと思われています。
雨上がりだからか田尻の池よりは水が澄んでいますね。
西ノ丸へ
さらに奥へ。西ノ丸へ向かいます。
緩やかな坂を上っていくと、
途中には二ノ丸虎口。奥は二ノ丸。
右側の土塁はさすがに低い気がしますが、なかなか立派な虎口です。
奧に見える二ノ丸は傾斜した曲輪でなかなか居心地悪そう。。
でも実は本丸より大きな曲輪で、本丸機能の一部もあったのでは、とみられています。
ただ障子堀を先に見に行きたいので、二ノ丸はいったんここまで。
元西櫓方面の堀にかかる二ノ丸橋。
ここは橋脚台や柱穴が見つかっていて、それをもとにした橋が復元されました。
ここの堀も深い。
反対に目を移すとやっぱり畝
土が露出しているあたりが当時の姿に近いんでしょうかね。
元西櫓から橋を見返した景色はこんな感じだったのかな。
先は元西櫓と呼ばれる小さめの曲輪。
元は無名曲輪と呼ばれていました。
西ノ丸・西櫓
さて、そろそろ山中城で1番有名な区画へ
西ノ丸
広い広い曲輪でした。
順路通りに来るとここに最初に辿り着きますし、見どころがたくさんあるので、西ノ丸と周りの障子堀だけ見て満足して帰っちゃう人もいるかも。
はい、初めて来た時の私です。
まぁ公式の短いコースもそう紹介されていますし。
西ノ丸は三方を土塁に囲まれて、緩やかに傾斜する東側には雨水を溜める溜池も作られていました。
でも西ノ丸に建物跡は検出されていません。
開墾された可能性は強いものの、そもそも小屋くらいしか無かった、と考えられています。
西側の見張台に行きます。
曲輪の上ですが、結構高い。
登って西櫓側から眺めます。西櫓は角馬出と言われる構造。
四角い広場ですね。
写真左には土橋、右手には木橋が架かっていて、今いるあたりからも木橋が架かっていました。
武田流の丸馬出はよく見てきましたが、四角いこちらは北条流。
ここまでくると勢力域が違いますね。
武田流丸馬出はこちら。
見張り台ですので、ちょっと横に目をやれば、やはり平野が一望できます。
反対側。先ほどまでいた元西櫓、その奥の二ノ丸もよく見えます。
ここから見ると本丸から西方面に曲輪が続いている構造が分かりますね。
いったん西ノ丸を出て周りを見学。
西ノ丸は周囲をぐるりと畝堀に囲まれています。
ちょっと崩れていますが、かつてはこの土が露出していました。
崩れた芝生で埋まっていますが、畝は高さ2mもあります。
西ノ丸上へは9mもあるそう。
そして見えてきましたね。
障子堀
もうすこし焦らします笑
というか上から見たいので、西櫓に上がらないと。
馬出なので当たり前ですが、西ノ丸の方が高く作られています。
そして、障子堀
障子の桟の様な形をしていることからその名がつきました。
ということは言われずとも想像できますよね。
でもこの堀、中央の区画に水が湧いて、南北の堀に排水される仕組みになっているそう。
現地では分かりませんでしたが、用水池としても使われる堀が山城にあるとは。
いたるところに池がありますし、利水面でも良い場所を選ばれたんですね。
さて、現代では障子よりワッフルの方がなじみがある人もいるのでは。
お決まりの構図。
このワッフル、最初の売店で売っていますので、同じ写真を撮りたい方はぜひ。いないか。
西櫓は西ノ丸と反対側を土塁に囲まれていて、建物の跡も検出されています。
最前線ですから本当はワッフルとか言ってられない場所ですが、平和な世なので。
西櫓の周りもすべて堀です。西櫓堀。しかも畝堀。
もう麻痺していますが、ここも相変わらず立派。
西櫓堀もやはり畝は高さ2m、堀底から西櫓までは9mもあります。
西櫓堀の西端、西木戸付近に城址碑
なんでこんなに端っこにあるんでしょうね。
搦手口ではあるそうですが、見ずに帰っちゃう人も多いのでは。
ぐるっと反対側からもう一度障子堀。
そういえばふるさと納税で障子堀に降りられるイベント参加権が得られたことがあったんですよね。
これを見ると次の機会があったら参加したいなぁ
さて、次回、残る本丸方面へ。
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