にわかお城ファンの旅行記

にわか城好きの歴史探訪記

周りに影響されて城巡りを始めました。百名城スタンプ目当てだったのに気がついたら沼にハマっていました。

続百名城 土浦城 (113・茨城県土浦市) -番外編 土浦城下町を歩く 

土浦城を回った後、散策前に見つけた気になる看板をもとに街歩きをしてきました。
土浦城の痕跡を回る街歩きです。

中城町の蔵が立ち並ぶ街並みは雰囲気もよく、お店が開いている時間に歩きたかったところ。
城の痕跡としては僅かですが、門跡の位置関係を知るだけでも当時の大きな城域を感じることができますね。
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訪問記

冒頭に触れた気になる看板がこちら。
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大手門跡、などの配置を書いてくれています。
これを参考に、大手門跡→南門跡→中城通り→搦手門跡へと回っていきます。

大手門~南門

旧前川門から歩いて5分ほどで最初の目的地大手門跡へ。
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正直、ここにたどり着くまでは遺構のようなものもあるのかなと思っていました。

残念ながら石碑があるだけ。
でもちょっとだけでもこうして歴史を教えてくれることに感謝しないといけないのかも。

現地は綺麗な幼稚園の正門前で、不審者と間違えられそうな立地。
写真を撮るのも憚られる笑

もともと門を備えた内枡形があったらしいのですが、そんな様子はわからなかったな。

さて、まずは南門方面へ向かいます。

覺寺

やってきたのは䓁覺寺。
小田氏治の弟、治算によってこの地に移された由緒正しいお寺です。
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実は土浦城櫓門脇にあった、かつての土浦城の地図にも記載されていました。
ここまで歩いて10分ほど。城域の広さを感じ始めました。

立派な銅鐘と鐘楼が気になります。

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遠目にも異彩を放っていますが、銅鐘は建永年間(1206~07)に小田氏の祖である八田知家が寄進されたもので、菅谷氏時代以降は土浦城の本丸にあったそう。
鐘楼も1865年に建てられたものです。

やはり寺院の歴史は別格です。

さらに歩いて、トータル15分ほどで南門跡
1727年まではここが土浦城の南端でした。
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ここも名残は石碑と解説板だけでしたが、この手前で道路がクランクになっていました。
当時はこの場所で水戸街道に角馬出が設けられていたそうで、名残だったらいいなぁ。

ちなみに石碑は片側2車線+高架の道路沿い、しかも道路に向いて文字があって大変見にくかった笑

南門~中城町

南端までたどり着いたので、戻って江戸時代の土浦の商業の中心、中城町方面へ。

グーグルマップ載っていた南門の土塁も見たいところですが、どうやら東光寺さんの境内にあった様子。
そもそも東光寺さんにはどうやって行くのかもわからず、こちらは断念。

諦めて真っすぐ中城町へ向かいます。
途中には田宿町の旧町名石碑。
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かつての町人町で、今も寺院が多く残るのが痕跡だとか。たしかに。

周辺は今はさすがに住宅街ですが、チラホラ歴史を感じさせるものもありました。
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このあたりに醤油蔵があったそう。

中城町までたどり着くと、雰囲気のある建物が出てきました。
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水戸街道11番目の宿場町の雰囲気が感じられます。

矢口家住宅
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1800年代中盤の土蔵造りの建物で、間取りの変遷の記録も残ります。

中心部は特に良い雰囲気。
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白黒の蔵がたくさん残っていて、コロナが無ければもっと観光で回りたいところ。
というかもう少し昼間に来てお店を見てみたかった。

左手のまちかど蔵が、土浦市立博物館休館日のスタンプ置き場ですね。

不動院さんを参拝して、

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中城町を端まで行くと櫻橋の欄干
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ここも今や何の変哲もない交差点ですが、かつては水戸街道が川を渡っていました。

かつての川の跡、今の亀城通りを少し土浦城方面へ進むと、搦手門の跡がありました。
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こちらも何の変哲もない石碑ではありますが、このあたりも当時は城域だったのかなぁとか、あの道路が水堀跡だろうか、とか考えると想像が膨らんで良いです。

ほとんど下調べなしにのんびり散歩レベルで楽しんでしまいましたが、中城町を中心に城下町の風情を残そうとされている感は伝わってきました。
市街化が進む街中で残すことも難しいと思いますので、少しだけでもかつての雰囲気を残していただいていることに感謝です。

やっぱり昼間に歩きたかったなぁ。

土浦城の訪問記はこちら

tmtmz.hatenablog.com

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