にわかお城ファンの旅行記

にわか城好きの歴史探訪記

周りに影響されて城巡りを始めました。百名城スタンプ目当てだったのに気がついたら沼にハマっていました。

続百名城 高島城 (130・長野県諏訪市) - 木曽路と諏訪の旅 2021春⑥

諏訪大社散策をいったん休止して、諏訪の続百名城、諏訪高島城へ。
諏訪湖至近に建つ日本三大湖城の一つです(あと2つは松江城訪問記)と膳所城)。

今は諏訪湖まで少し距離があり、ちょっとよく分からない立地になっていますが、かつては本当に諏訪湖に面していて、諏訪の浮城とも呼ばれていたそう。
そのころの姿も見てみたいものです。

お城:高島城(130) 長野県諏訪市
HP:諏訪高島城 - 諏訪市公式ホームページ
訪問日:2017年7月、2021年5月
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概要

この地は長く諏訪氏が治めていましたが、戦国時代に武田氏や徳川氏に従うこととなります。
1590年の徳川氏の関東移封に従い、諏訪氏は武蔵へと移り、豊臣秀吉家臣の日根野高吉が入ります。

築城の名手として知られる高吉が、1598年に高島城を築城しました。
湖に突き出した島という立地であったため、軟弱地盤に対応した最新技術が用いられたと言われます。

関ケ原の戦いの後、諏訪氏が戻ると、そのまま明治維新まで治めます。
廃城令で天守は撤去されますが、1970年に公園として整備、復興天守が築かれました。

訪問記

本丸外周散策

諏訪湖岸のお宿から歩いて訪問。
高島城が目当てだったから諏訪湖泊にしたというのも言い過ぎではないかな。

2017年にも一度訪問していましたが、そのころは続百名城が始まる前。
見て楽しむのはもちろん、スタンプゲットも大事な目的です。

諏訪湖側から道路を歩くと、いきなり本丸の東側にある天守に到着。
今の感覚だとありえない天守の場所ですが、これが湖城だった名残でしょう。
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天守は当時のものと全く同じではないとはいえ、あるとないとでは存在感が違います。
観光客も呼べるでしょうし。

石垣にフォーカスしてもう一枚。
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不揃いな感じがたまらないですね。

ちなみに、石垣の真横は道路。
ここに車が停まっている写真をネットでよく見ますが、公式の駐車場は道を挟んで反対側にあります。(当然か)

ここに本丸への入り口はありますが、メインは置いておいて、本丸外周を進みます。

もう少し進むと御川渡門跡。今の門は三之丸御殿の裏門が移設されたものです。
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この門からも直接本丸へ行き来できます。
当時は湖に面していて、舟に乗ることができたそう。

ここからも本丸へ入れますが、初志貫徹、まずは周辺からです。

高島城は三之丸、二之丸、本丸などの曲輪を一直線に並べた連郭式の縄張りでしたが、都市化が進み、今は本丸のみが残ります。

最初に歩いた本丸西側、南側は当時から簡素な石垣が用いられていたからか、よくある住宅街の公園の小さな石積沿いの道路としか見えない状態でした。
散歩は散歩でよいのですが、少し盛り上がりません。

ついつい土戸門を見逃してしまいました。。

東側までたどり着くと、ようやく堀と古い石垣。当時の内濠にあたります。
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この石垣は、湖岸の軟弱地盤に対応するため大木で組んだ筏の上に築かれているそう。
ぱっと見では分かりませんが、見えない工夫があるんですね。

そしてこのあたりは市役所もあってか人通りも多く、華やかな気持ちになりました笑
もう少し進むと石垣の上には土塀も登場。

そしてこちらは隅櫓。本丸北東隅にあたります。
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そして右を向くと、高島城で一番絵になるであろう構図。
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水堀と冠木橋越しの天守。さすがにきれいです。

こちらが当時の正面で、冠木橋の対岸は二之丸でしたが、今は完全に市街地です。

本丸内部へ

ほぼ一周したので木橋から中へ入りましょう。
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橋の上からも天守をもう一度。
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この距離で見ると天守屋根が緑青であることが分かります。
これは復興天守が銅板で葺かれているから。当時の杮葺きを模したものです。

瓦屋根にならなかったのは、寒い諏訪地方の寒冷地対策と言われています。

木橋の向こうには冠木門
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櫓門になっていますが冠木門という名前です。
絵図でも屋根付きの門で、最初冠木門だったものが楼門に建て替えられ、名前だけが残ったのではと考えられています。

本丸は今は緑に池にと、どことなく庭園風。他に子供用遊具や護国神社もあります。
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ちょうど5月だったので藤棚が綺麗
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この辺りには本丸御殿がありました。
そこそこの広さの本丸なので、しっかりとした本丸御殿があったのかな。

脇には亀石という石
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これも城内の庭園あったもの。
水をかけると亀が生きているようになり、願いが叶うそうですが、生き返らせるのは難しかった。。

藤棚越しの天守
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青空も相まって5月のカレンダーになりそうじゃないですか。
電信柱、何とかならないかなぁ

天守内・スタンプ

最後は天守内へ
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天守内は歴史博物館になっています。
復興天守によくある定番展示ですが、安定して面白いです。

入口でスタンプも押せますし。
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モデルはやはり冠木門からの天守です。

最後は最上階展望台からの諏訪湖の眺め
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今は湖面が遠くなっていますが、ちゃんと見えます。
足元まで来ていたころの姿を見てみたいものです。

山側の眺め
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景色の説明看板に、付近の山中の山城の紹介があったのが印象的。
さすがに見えないでしょうが、高島城以前の歴史も大切にされている気がしてなぜか嬉しくなりました。

そんな気持ちを抱えて高島城終了です。そのまま諏訪湖観光へ。

感想

満足度 3/5

当時の姿と全く同じではなくでも、やはり復興天守のある本丸はとても絵になります。

市街地にあるお城の宿命で、縄張りはほとんど残っていませんが、石垣に水堀に天守と観光スポットとしては十分な力を持っているのではないでしょうか。

今回は藤の時期でしたが、桜や紅葉もきれいだそう。諏訪湖観光をされるなら、ぜひ。

アクセス

高島城

  • アクセス
    電車:JR上諏訪駅から徒歩10分
    車:中央道 諏訪ICから約15分
      無料駐車場あり(14台と狭めです。)
  • スタンプ・開館時間
    高島城天守閣資料館1階展示室
    開館時間:9:00~17:30(10/1~3/1は16:30まで)
     休館日:12/26-12/31、11月第2木曜日
     入館料:大人310円、小人150円
  • 城跡
    散策自由
  • 所要時間
    ~1h
  • 付近のスポット
    百名城関連だと、松本城高遠城が近くです。

    tmtmz.hatenablog.com

この旅は馬籠宿からでした。
tmtmz.hatenablog.com

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