足袋で栄えた蔵の街。
「和装文化の足元を支え続ける足袋蔵のまち」として日本遺産にも登録されています。
大部分は現代の住宅街になっても昔ながらの蔵がたくさん残り、今も使われており、見て歩いて楽しい街でした。
足袋蔵の街行田を散策
散策はマップを参考に、赤矢印の通り、忍城からバスターミナルあたりまで戻り、蔵がたくさんある通りを通って行田市駅へ向かいます。
回ったところはこちらに記載してあります。
各数字をクリック頂くとスポットの名前が表示されます。
最初は2の松坂屋蔵から。
一見普通のお菓子屋さんですが、戦後まもなく作られた倉庫を利用したもの。
でもこれは一般のお菓子屋さんとしか思えないかな。
その少し北には八軒口御門跡の碑(3)
忍城に15あった門の一つ 東側に位置します。
忍城の記事でもそうでしたが、本当に石碑だけ。
ちょっと残念なことは否めませんが、門など縄張りの区切りになる石碑だと想像の助けになってくれてよいです。
ここから北上して行田市駅へ。
大澤蔵(4)
足袋商店だった大澤商店が大正15年に建てた文庫蔵。
行田では唯一のレンガ蔵で、黒い焼過レンガと白い漆喰からなります。
住宅地の商店街に突然現れる白黒のモダンな蔵はとても目を惹きます。かっこいい。
中も贅を尽くした作りになっているそうで、見てみたい。
周りは昔ながらの商店街。
たまに旗は出てきますが、ごくごくよくある商店街
蔵も唐突に出てきますので、見逃さないように進みます笑
アーケードが開けて目につくこちらは蔵と古民家を利用したカフェの閑居さん(5)
美味しそうなランチやスイーツのメニューには心惹かれました。
が、次の予定まで時間が無いので泣く泣く我慢。
商店街内には田代蔵(6)
今は商店街の一店舗ですが、この建物は1階前面だけが蔵、その後ろに住宅や足袋蔵が一列に並ぶ変わった造りをしているそう。
周辺景観に合わせるためにそうしたのでしょうか。
現地ではなかなか分かりませんでした。
普通のお店の看板がかかっていてじろじろ見にくかったんです。
少し進んで交差点の角となる7番は高札場跡
今は武蔵野銀行行田支店(8)が建ちます。
この建物もとてもレトロで趣あります。
昭和9年に建てられた歴史ある鉄筋コンクリート造りの銀行建築でした。
国指定登録有形文化財にも指定されつつ、まだ現役で使われています。驚き。
口座作ることを口実に中に入ろうかと一瞬だけ思いました。
武蔵野銀行の角を真っすぐ進むと行田市駅に着きますが、時間がありますので角を折れてもう少しレトロ建物散策を続けます。
少し歩いた角には行田学校分教場跡
と言っても説明も無いので何もわからないのですが笑
牧野本店(9)
大正13年の店蔵と大正11年の木造洋風工場に足袋蔵が並びます。
今は向かって右側の工場が足袋と暮らしの博物館として足袋の製造実演や行田の足袋の歴史を見ることができます。たぶん。
というのも、入口が裏で現地では気づかず。。。
少し進んだところに代官所跡(10)の石碑もありました。
こちらは時田蔵(11)
これまた今までとは違うデザインで、往時を残していそうな蔵が出てきました。
建築年代は不明ですが、奧にも明治の足袋蔵が並んでいます。
こういう蔵が道端にある住宅街って結構おしゃれですよね。
牧禎舎(12)
昭和15年の事務所兼住宅。
今はNPOの藍染体験教室になっています。
小川忠次郎商店(13)
こちらも国登録有形文化財に指定されている店蔵で、昭和4年の建築です。
今もそば屋として現役。使ってもらえると保存も行き届いて良いですね。
赤い蔵は時田足袋蔵(13)
先ほどの時田蔵と同じ商店が作った昭和4年の足袋専用倉庫です。
壁の向こうで錆びさびなので分かりにくい笑
この道を通り過ぎて少し行くと秩父鉄道行田市駅に到着
これまたレトロな駅名板。
ICカードが使えなくて驚きました。22年の3月に使えるようになるみたいですね。
最後、この旅初めて見た忍城の旗とともにお別れです。
早足で街を歩いただけではありますが、行田の足袋蔵のいったんは垣間見られたかな。
足袋製造の見学など時間を取ればもっと遊べたようですが、現地で初めて知ったので仕方ない。準備していけばよかったなぁ。
もう一城、北関東の城をめぐります。
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