能登と金沢の旅、七尾城の次は観光のお時間。
能登半島ほぼ一周ドライブです。
今回は前編。半島先端の珠洲市へのドライブです。
とあるニュースである意味有名になったイカや、廃線跡を生かした施設を巡ります。
青が前編。それぞれの場所は目次と対応しています。
和倉温泉
ドライブのスタートは和倉温泉のお宿。
もちろん温泉宿で、お風呂と食事で身も心も温かくなったところから開始です。
出発直前に女将さんに教わったイカの駅を行先に入れたせいで、端から予定がずれて内心ドキドキでしたが。
そんな和倉温泉で印象的だったのは、お宿から見える七尾湾と能登島
天気は物足らなくとも朝の爽やかな気分で眺める穏やかな海は良いものです。
のんびり進む船なんかも見えて、旅情満点。
せっかくなのでドライブ前に和倉温泉を少し散策しましょう。
和倉温泉と言えばの加賀屋さん、
の近くの弁天崎源泉公園へ。
大きな温泉宿に囲まれていて、ちょっとした都市公園という雰囲気ですが、
温泉は流れているわ
飲泉はあるわ
手湯はあるわで、小さくとも温泉街の旅情を感じる施設でした。
実は、朝一から公園を散策した訳に、和倉温泉の有名なスイーツ店の開店待ち、というのもあったりします。
七尾市出身の著名パティシエ辻口博啓のお店ル ミュゼ ドゥ アッシュ和倉店のケーキ。
教わるまで知りませんでしたが、恐ろしく美味で一発で名前を覚えました。
見た目もきれいですし、そりゃ人気にもなるわ。
イカの駅つくモール
続いて女将さんおススメのイカの駅へのドライブです。
イカの駅が色々な意味でマスコミに取り上げられたのを知ったのは後からでした。
カーナビには高速をお勧めされますが、ここは時間を気にせず海岸線をなぞって北上。
無駄に能登島に寄り道したり、のとじま水族館の前だけ通ってみたり。
七尾湾のイルカには最後まで出会えませんでしたが、桜で有名な能登鹿島駅やガイドブックによくのっているボラ待ちやぐらなど道中見どころもたくさんでした。
ポケットパークという駐車場がそこかしこに置かれ、車を停めやすいのも高得点。
本当にこんな景色を見られました。
後半、穴水町からはのと鉄道の廃線跡と並んだり離れたりして進みます。
初見でも明らかに廃線跡が道路わきを走っている場所もあり、昔を考えながら走っているとセンチメンタルな気分にもなったり。
往時を思い浮かべてしまうあたり、城めぐりにも似ているかもしれません。
と、2時間のドライブを文字だけでまとめたところでイカの駅つくモールに到着です。
名前は変わっていても、外観はザ・新しい道の駅、と思いきや
その横にあるこいつが物議を醸したのです。イカキング
国の新型コロナ対策で、地方自治体に渡った交付金。
それを使って2021年に作られたのが、こちらのイカキングです。
コロナ対策とは関係ないように見える使い道はマスコミの餌食となってしまいました。
いち観光客に実際のところは分かりませんが、目の前で見るからに異彩を放つ巨大なイカのオブジェに、結構人が見に来ていたのは事実です。
確かにイカの駅のシンボルだなぁと思いますし。
手足にぶら下がったり、穴(口?)から顔を出せて、子供たちが楽しく遊んでました。
写真を撮るタイミングを探さないといけないくらい。
でも、このイカの駅、あるのは九十九湾という遊覧船が出るほどの景勝地ですし、
その名の通り名物イカ料理を堪能することもできます。
そこらの道の駅よりずっと見どころが多いので、変なケチがつかないようにすればいいのに。
ということで、ここでお昼ご飯。名物イカ料理をテイクアウトでいただきます。
イカのハンバーガー
パンは驚くほど既製品ですが(笑)、挟まれたイカの存在感が素晴らしい。
揚げたてのイカってこんなに美味しいんですね。
しかも安い。きっとパンは捨ててイカに全振りしているからでしょう。
イカのフリッター
こちらも揚げたてでとても柔らかく、味付けも程よく美味しかった。
中のお土産物屋さんのラインナップも良いですし、イカはもう一度たべたくなるお味。
でも、コロナが明けたら建物内のレストランも行ってみたいかも。
イカキングの魅力は人によりけりでしょうが、施設は間違いなくおススメです。
恋路海岸
お腹を満たしたら、今風の名前を持つ恋路海岸へ。
ありがちなお客を呼び込むための地名ではなくて、かつての悲恋伝説から名付けられたロマンチックな場所でした。
浜辺に弁天島や砂州もあって今も画になる場所は、夏には海水浴場も開かれます。
その割に人が全くいませんでしたが、波の音だけが聞こえる海を眺めるのもまた良い。
旧恋路駅 のトロ
そんな恋路海岸に来た理由は、のと鉄道の廃駅、恋路駅のトロッコ列車のとろに乗りたかったから。
やってませんでしたけどね。おぅ。。。
仕方ないので駅を見るだけ行きましょう。
今もやっているかのような見た目の駅へ。
三陸鉄道の駅みたいな風景でした。行ったことないけど。
ホームまでついても今もやっているかのような雰囲気。
木の駅名版も良い雰囲気です。
トロッコには乗れませんでしたが、その分スタンドバイミーごっこを堪能して、これはこれでよかったかな。
旧珠洲駅 道の駅すずなり
そして前編最後。今回の旅で最も先端の珠洲市道の駅すずなりへ。
道の駅自体は小さいものですが、こちらも廃駅を利用した施設。
隣には旧珠洲駅のホームが残されています。
反対側には線路も。
恋路駅周辺は田んぼと山でしたが、珠洲駅は街中。
今も高速バスが来ていますし、当時も使っていた人はそれなりにいるのでしょう。
この先に線路が伸びていたかつての姿が思い浮かぶような。
そして、ふとベンチに腰を下ろしたくなるような。何とも言えない風情が良いです。
ここから能登半島の外側へ。断崖にへばりつくように点在するスポットを巡ります。
この旅は氷見の魚介からでした。
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