福井城巡りは2日目。この日はお城ばかりを巡っていきます。
まずは福井駅前の福井城。
今は県庁になっているところも立派な堀と石垣があるところも、徳川家ゆかりのお城のところも、勝手に地元の駿府城に似たものを感じました。
本丸にドーンと県庁なのはさすがに違いますが。
お城:福井城(137) 福井県福井市
HP: 福井城址 | 観光スポット | 福井県観光情報ホームページ ふくいドットコム
訪問日:2020年7月
概要
福井城の前身は、1575年に柴田勝家が築いた北ノ庄城です。
北ノ庄城は巨大な天守を持つ城であったと伝えられますが、1583年の賤ケ岳の戦いで柴田勝家が敗死し、北ノ庄城も焼失しました。
1600年に結城秀康が入り、天下普請により北ノ庄城の跡地に新たな城を築城。3代松平忠昌の時に福居城に改名。その後、福井城に改名されました。
天下普請に際して4重の天守も建てられましたが、1669年に焼失。その後は再建されませんでした。
訪問記
朝一番に山代温泉の宿を出て、福井駅前に向かいます。
県の中心駅から歩いて10分の抜群のアクセスです。
ちなみに、県庁地下駐車場をお借りしても、ちゃんと訪問先に城跡を記入したら受け付けてもらえたので、きっと大丈夫。
県庁1階受付でスタンプをゲット。
スタンプのモデルは御廊下橋ですね。確かに一番絵になるか。
県庁を出て遺構を探しに行きます。手続きに来たみたいで、なかなか城跡探索モードになってきません笑
県庁出て正面にいたのは結城秀康。
のっぺりしていて中国の石碑みたいです。
県庁正面、御本城橋側には石垣が残ります。
正直こちらに遺構は少ないですが、散策路が示されていて、スムーズに回ることができました。丁寧な仕事はありがたいですね。
江戸時代に入ってからの石垣なので、きれいに加工されて積まれています。
雁木 登ってみたくなる気持ちは分かります。
右隅の石の穴は矢穴?でしょうか?
この石垣を登る散策路もありました。
立派なお堀です。
大きなお堀とビル街というのも駿府城を思い起こさせます。福井の方からすれば逆の感想でしょうが。
県庁正面の遺構はこれくらいなので、天守台へ。
本丸は御殿跡を中心に県庁、県警本部、県会議事堂がぎっちりと建っていて、天守台もなかなか隅に追いやられている感が強いです。
右は天守台、左は県警本部のキチキチ感です。
正面の山里口御門はまさかの工事中。。。
天守台の一段目の石垣は先ほどよりもう少し荒いですね。
山里口御門は後に置いておいて、まずは天守台上へ。
突然きれいに整備された公園が広がります。
左手奥の石垣に天守がありました。
こちらは綺麗に整えられた石垣です。さすがに天守の足元の石垣には綺麗なものを使ったのでしょうか
向かい側には控天守台の石垣。
傾いてしまっているのは福井地震(1948年)の影響です。
こちらも切込接?の石垣でしょうか。
天守台の中に入っていきます。
天守台には礎石らしき石が残されています。
かなり広いですね。向こうの礎石があった場所に天守が建っていたのだろうと思うと、イメージが湧いて良いです。
天守台にはもう一つの目玉。福井の由来になったとされる「福の井」の井戸
1601年の築城当時からあったと考えられていて、水の量が変わらなかったことから「福の井」と呼ばれたとか。
そしてその福の井が福井の由来になったという説もあります。
実際には北ノ庄の字が敗北につながるとして福居に改名して、その後福井となったと考えられているとのこと。
2017年に再整備されていて、今はピカピカですね。
笏谷石でできていることがよく分かる色です。
中を覗き込むと古い井戸枠が残っていました。
さすがにそこまでは見えませんでしたが、説明板に水深が書いてあったので、きっと今でも水を湛えているのでしょう。
天守台から山里口御門へ向かいます。
まずは天守台上から屋根を見学。
工事中でしたが、一番見たかった、ブラタモリで紹介されていた笏谷石の屋根瓦は間近に見られてよかった。
工事現場を越えた堀側から山里口御門の枡形虎口。
この角度ではわかりにくいですが、今いるところと見えている門の向こうの二重の枡形になっています。
こちらもピカピカの笏谷石の石垣が見えますね。
狭いながらも着実に整備されていてうれしい。
山里口御門からつづく御廊下橋は屋根付きの珍しい形。
ネットに転がっている写真よりは汚れが出てきて馴染んできた気がします。
戦国の世だと屋根を掛ける余裕もない気がしますが、泰平の世になったので屋根をかけられたのでしょうか?
御廊下橋を渡って立派な内堀を外から眺めます。
今は市街地になっている部分も地図で見ると相当な広さでしたし、見てみたかったものです。
最後はぐるっと回って元の御本城橋へ。
周りの車と比べた時の石垣の高さ、立派さを改めて感じて、福井城終了です。
お昼ご飯はソースカツ丼にしました。
感想
満足度 2.5/5
7-8割方を県庁や県警本部に占められていて、城跡に行くというより県庁に行くという印象が強いですね。
ただ、その中でも内堀の石垣や天守台付近は立派です。
コツコツと復元整備もされていますし、何より笏谷石の地域性が良いですね。
ブラタモリ見てから行って良かった。
本丸しか残っていなくてこれだけのサイズという壮大な城跡ですが、ちょっと想像しづらかったのと、どうしても県庁の建物が見えてしまって気持ちが盛り上がりにくかったのが惜しいところです。
基本情報
- アクセス
電車:JR北陸本線 福井駅から徒歩5分
車: 北陸道 福井ICから車で15分
駐車場はありませんので周囲の有料駐車場を利用する必要があります。 - スタンプ・開館時間
福井県庁1階受付
8:30~17:15
閉庁時は守衛室で押すことができます(2020.07現在)。
土日休日は城址内南側の看板「福井城址のご案内」付近と城址西側の山里口御門の櫓内に押印済の用紙が設置されています。
県民の声(県政・パートナーシップについてお寄せいただいたご意見) | 福井県ホームページ - 城跡
見学自由 - 所要時間
0.5時間 - 付近のスポット
近くの百名城だと丸岡城、越前大野城、一乗谷朝倉氏遺跡でしょうか
この旅も越前大野城からでした。