春先と梅雨時、都合2回訪れた関東鉄道常総線の城巡りをお届け。
関東にはなじみが無いので初耳の路線でしたが、南はニュータウンの通勤路線、北はローカル線でトータルするとかなりの距離。存在感のある路線ですね。
駅近城跡も意外とたくさんあり、大変お世話になりました。
1回で回ったかのようにまとめていますが、くっつけていますのでご注意下さい。
関東鉄道常総線
よそ者が説明するのもおこがましいですが、簡単に路線情報です。
関東鉄道常総線は、取手駅~下館駅の51.1kmを鬼怒川に沿って南北に結ぶ路線です。
取手駅で常磐線、下館駅で水戸線、そして守谷駅でつくばエクスプレスと接続します。
取手駅からの東京への通勤需要を受けて、取手-水海道間は複線化されています。
この間は沿線にニュータウンも多く、通勤路線の趣でした。
一方、沿線に気象庁地磁気観測所があるため、影響を与えない気動車が走っています。
この気動車が北部の田園地帯を走る様はさながらローカル線。
構内踏切から青春の一ページが撮れちゃうくらい一粒で二度おいしい路線でした。
旅行客の注意点として、使えるICカードはPASMOかSuicaだけです。
ICOCAとかTOICAは使えません。
取手や守谷の自動改札で弾かれるのも恥ずかしいですが、何より悲しいのは下館で水戸線からの接続列車に乗り遅れること。あまり本数走ってませんから。。
下館駅はJRと同じ駅の5,6番線。連絡改札でつながっています。
JR水戸線にはICOCAでも乗れますが、当然下館の連絡改札では弾かれます。
いったん反対にあるJRの改札口から出て、入り直して切符を買っていたら接続列車に乗り換えるのは絶望的ですので、ご注意を。痛い目見ました。
さて、そんな経験をもとに城めぐりはこんな1日フリーきっぷで回ってきました。
使えるのは土休日だけですが、1500円は取手から下館の片道を乗り切るだけで元が取れるありがたい設定です。
取手~守谷
南側起点の取手駅へ。
常磐線と共通の大きな駅からスタートです。
反対側も商業施設が建っていて利用者の多さをうかがわせます。
改札はちょっと小さめ
肩身が狭そうなサイズですが、自動改札機もあって普通にベッドタウンの路線です。
乗ったのはこちらの列車。前述の通り気動車の2両編成。
写真は常磐線のホームから撮影しました。
取手-守谷間は駅間も短くお客さんも多く、まさにベッドタウンの路線です。
せいぜい気動車のエンジン音が唸っていることが気になるくらいで、電車だったら全く旅行感ないんじゃないかな。
駅の看板とかは年季入っているところが多かったですが。
という訳でいきなり守谷駅へ。
守谷駅も都市部によくある立派な2面4線の橋上駅舎。
長いホームに短い2両の列車が停まっていることがちょっと違和感あるくらいで、あとは東京にある駅と言われても全く遜色ありません。
守谷駅の駅舎。
つくばエクスプレス線とペデストリアンデッキでつながった駅舎はピカピカ。
やっぱり通勤でよく使われている路線は旅行感薄いですね。
反対側にはつくばエクスプレスの守谷駅。
乗り換え客目当ての飲食店も並んでいて、こちらもやはりピカピカです。
そんなつくばエクスプレスの開業は常総線に大きな影響を与えました。
守谷から常総線→常磐線で都心に向かっていた乗客を奪われたこともそうですが、何より大きかったのは新しい乗り換えルートができたこと。
もともと常総線の主な旅客流動は最寄駅から取手駅で常磐線に乗り換える流れでしたが、取手まで行かずとも都心までより短い時間で出られる守谷乗り換えの乗客が増え、その分減収になりました。
今回乗った時にも下館、水海道方面から守谷で乗り換える乗客の多さは感じましたので、影響は大きいのでしょう。
関東鉄道としても快速列車を作ったり、パーク&ライド用駐車場を設けたりと工夫されているそうで、何とか功を奏してほしいものです。
そもそも関東鉄道はつくばエクスプレスに出資しているそうなので、前向きに乗り越えようとされているなら何とかなるんじゃないかな。
次回は最初の城めぐり 守谷城へ。
ほかにもこんなローカル線で城巡りをしています。
こちらは城成分なしの沿線観光記です。
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