屈斜路湖に続いての雄大な自然シリーズは硫黄山と摩周湖です。
知名度では摩周湖の方が有名ですが、硫黄山が一番の当たりでした。
噴煙(水蒸気)を上げている火山にあれだけ近づけるとは、驚きです。
今向かわれることは新型コロナ感染拡大につながりますので状況が改善してからご訪問ください。
また、新型コロナの影響で営業時間が変わっている可能性がありますので、HP等でご確認ください。
硫黄山(アトサヌプリ)
硫黄山は屈斜路湖のカルデラの中にある標高512mの活火山です。
その名の通り硫黄の鉱山として、北海道開拓の頃には鉱山開発が進められていました。
今も噴気孔が1500以上あります。
火山性ガスを含む水蒸気をあげていて、近づくだけで硫黄の匂いに包まれるインパクトある空間となっています。
訪問記
屈斜路湖から硫黄山へは車で15分ほど。
道中、川湯温泉地区を過ぎたあたりから急に車中が硫黄臭くなってきました。
同時に、それまで背の高い森林の中を走っていたのが、路端の木々が急に低くなり、雰囲気が大きく変わってきました。
そうこうしているうちに水蒸気をあげる硫黄山が見えてきて、硫黄山レストハウスに到着。
レストハウスにはレストラン、休憩所、土産物屋などが一通りそろっています。
観光客は多く観光バスも多く止まっていましたし、私は知りませんでしたが有名な観光地なのかもしれません。
レストハウスから噴気孔まではすぐです。
レストハウス側から硫黄山の噴気孔への眺め。
遠くからでも異様な雰囲気が見てとれます。
信じがたいですが、あの水蒸気のところまで近づくことができます。
みんなが集まる山麓の噴気孔に向けて移動中。
そこら中に噴気孔や硫黄を含む熱水の流れる川があります。
写真では分かりにくいですが、熱水が湧いて川になっています。
こんなところを歩いて良いなんて信じられないです。
とはいえ危ないわけでもなく貴重な経験ですし、このまま続いてほしい。
水の湧く噴気孔その2です。結構水が溜まっています。また、熱気を感じます。
噴気孔近くの岩には黄色い硫黄の結晶が析出しています。
この世のものとは思えない景色が続きます。
一番奥に来ました。
いたるところから硫黄を含む水蒸気の噴気が上がっています。
今までにも増して硫黄臭と熱気がすごい。
さすがに山頂付近は2007年の落石事故を受けて立ち入り禁止です。
それまでは立ち入ることができていたのでしょうか。
ググってみると意外と山頂は普通の絵のようですが、登ったらえらいことになりそうです。
黄色い硫黄の結晶をアップで。
黄色の濃さからしてこちらの方が硫黄分が多いんでしょう。
臭いもすごくて長くいて良いのかすこし不安になるくらい。
これだけ硫黄の結晶が露出しているのを見ると、鉱山として開発したくなった昔の人の気持ちもよく分かります。
帰りがけに全景です。
噴気孔から離れるほど荒れ地→低い森→森林と景色が移り変わるのがよくわかります。
道中、森の様子が変わったのも硫黄の影響を受けていたんですね。
帰りにレストハウスで温泉卵を購入。安定のおいしさ。
ガムテープを使うと殻をきれいに剥けるという豆知識をゲットして硫黄山観光は終了です。
硫黄山のアイヌ語はアトサヌプリといいます。裸の山、という意味で、まさにその通りの印象でした。
いままで訪れた火山の中でもトップクラスに至近距離、大迫力で大地の息吹を感じられる印象的なスポットでした。
アクセス
- 住所:北海道川上郡弟子屈町硫黄山
- 営業時間:8:30~17:30 (4月下旬~10月下旬)
8:00~17:00 (10月下旬~4月下旬) - 定休日:年中無休
- 駐車場:普通車500円(摩周第1展望台駐車場と共通券)
- HP:https://www.masyuko.or.jp/introduce/iouzan/
摩周湖
摩周湖は水の透明度日本一の湖です。
世界でもバイカル湖に次ぐ透明度を誇るそうです。
流入、流出河川がないこと、夏場も冷涼で有機物の分解が進まないことがその理由だとか。
水のきれいさと湖の深さから、晴れた日の摩周湖の湖面はきれいな青色になって、摩周ブルーと呼ばれています。これまでの経験上、摩周ブルーは厳しいかなぁ。
訪問記
硫黄山から車で30分弱で摩周湖へ。
摩周湖には展望台が3つありますが、その中でも最も有名な摩周第一展望台へ
霧の摩周湖として有名ですし、美幌峠の曇りっぷりからしてきっと何も見えないんだろうなぁと言い合いながら向かいます。
車を降りて摩周湖を眺めます。あれ?湖面が見える?
霧の摩周湖に霧はありませんでした。
この前に行った美幌峠は雲で何も見えなかったのに期待すると晴れてしまうとか、なんか残念。
いや、湖面がきれいに見えて良いんですけどね。
断崖絶壁になっていて湖面に降りるのは大変そうだなぁと思っていたら、そもそも対入り禁止なんですね。
と思いながら見ていると、
見る見るうちに霧が出てきて湖面に流れ込んで、
霧の摩周湖完成です。
やっぱり霧が多いんでしょうね。ものの10分でこうなってしまうとは。
でも期待していたものの、こうなってしまうと何も見えない。。。
ということで、第一摩周展望台のレストハウスでお昼ご飯にしました。
こちらのレストハウスもレストランにお土産物屋さんと一通りそろっています。
メロンがとても大きく安く、おすすめです。
レストハウスの周りにエゾリスが遊びに来ていました。(写真中央)
とても人懐っこく遊んでいました。癒しですね。
アクセス
摩周第一展望台
- 住所:北海道川上郡弟子屈町弟子屈原野
- 開館時間:8:00~18:00 (5月~10月)
8:00~17:00 (11月~4月) - 駐車場:普通車500円(硫黄山駐車場との共通券)
冬季無料開放 - アクセス:JR摩周駅から阿寒バス 摩周湖第1展望台 下車すぐ
- HP:https://www.masyuko.or.jp/introduce/mashu/
道東2018夏 そのほかの記事はこちらから↓
↓気が向いたら押してやってください