花倉城の城跡訪問編です。
古い土のお城なのでいわゆる石垣や建物はなく、一般受けはしないのでしょうが、曲輪や堀切がかなりしっかり残っていて見どころ盛りだくさんで楽しめました。
百名城巡りで鍛えられたおかげで?、遠出できなくても楽しめるようになってきたのかも。
お城:花倉城
訪問日:2020年5月
城跡訪問記
花倉城は、山の稜線を利用して2つの曲輪が連なり、曲輪の間と二の曲輪の南側に大きな堀切があります。
また、土橋や曲輪の土塁なども残っていて、それらが見どころといえるでしょう。
この日は、広場に自転車を置いて、東側の大手口から城跡に向かいます。
早速虫の羽音がすごいので、袖を伸ばしてせめてもの抵抗をして進みます。
この先も草ボーボーだったらどうしようか。。と思いながら進むと早速土橋が登場です。
また思いのほか整備されていて、藪になっていませんでした。ありがたい。
城跡に入ると早速土橋
この土橋は本当に細くてまさに土橋という感じ。立派です。
これだけ当時の形をとどめているのはすごいですね。
地元の教育委員会が設置した看板がちゃんと残っていて、初訪問でも遺構のことが良くわかります。
土橋を過ぎるとしばらく遺構はありませんが、通路が何となくわかるので迷わずに進めます。
あの手作り感満載の看板が案内を続けてくれます。助かる。
1500年代に廃城になったのに道がきちんと残っていて驚き。それだけ手入れされているんでしょう。
これは切り倒そうとしたのでしょうか。
土橋その2。両脇に堀切があったようなのですが、現地ではよくわかりませんでした。
2つ目の土橋を過ぎると傾斜が少しずつ出てきます。
ここは古道です。これを見てしまうと今までのは古道ではなかったのかなと不安になってしまいます。
少しずつ傾斜がきつくなってきますが、道も整備されていて、落ち葉も写真ほど多くなく、歩きにくくはありません。
もちろん虫は多くて耳元は常に羽音がしています。
10分ほどで二の曲輪下に到着。
正面の高まりが二の曲輪。ここで道が二手に分かれます。
右手の遠くに教育委員会の看板が見えますが、正面に矢印の看板がありますね。
出ている看板はまさかのハイキングコース(笑)。
いままでこんな看板出てなかったのに。順路の看板を出してほしいのに。
右に行ったら遺構があるのは分かったのですが、そういわれると外れっぽい左から回りたくなるもの。
ひとまず看板に従ってみました。
二の丸南側の堀切。現地では空堀の看板が出ていました。
山中とは思えないとても立派な堀切。
堀切の向こうには行けそうになかったので、脇の轍に従って二の曲輪に上がります。若干の無理やり感を感じつつ。
二の曲輪。
ベンチもあったので休憩できるかも。虫がすごくて座る気はおきませんでした。
南側からは藤枝市街地が見えます。
二の曲輪脇の土塁。
500年近く経っているのでさすがに低くなっていますが、何となく雰囲気は伝わりますね。
往時はどんな高さだったんでしょう。
二の曲輪から本曲輪側へ。
曲輪の間の堀切。こちらも結構な深さ。
堀切をもう一枚。手前は二の曲輪の土塁です。
本曲輪との高低差がすごい。
掘って積んだのでしょうが、山中によくここまで作ったものです。
堀切を底からもう一枚。山の尾根筋にも続いています。いやー立派。
本曲輪へ。本曲輪への道は今までで一番急で細かったかもしれません。
本曲輪は細長い形をしているので、二の曲輪ほど開けた印象ではありませんでした。
また、木がちょいちょい生えていたので、やはり視界が開けません。
本曲輪から二の曲輪側を見ます。
思いのほか二の曲輪が低い。高低差がしっかりしています。
南端から本曲輪全景。やっぱり視界が開けません。。。
本曲輪北側の櫓台と思しき遺構。
そこまでの道は綺麗に並木道のようになっていました。
櫓台の向こうは行けなさそうな感じだったので折り返します。
本曲輪中央から西に伸びる平場。何となくあるようなないような感じ。
もう一度二の曲輪方面から南側へ。
二の曲輪南側の堀切を超えた先の平場を進むと開けたところに出ました。
下界の眺めがとても良いです。外の様子も見えないといけませんからね。
こちら側に続く道があるようだったので、別ルートからくるとここに着くのかもしれません。
帰りつつ、途中の二股の残りを歩きます。最初からそっちに行っておけばよかったかな。
もう一度ハイキングコースの看板を今度は右へ。
二の曲輪下に小さな帯曲輪がありました。本当に小さくてあまり曲輪という感じはしませんでした。
さらに進むと本曲輪と二の曲輪の間の堀切について、最初の道と合流しました。
ということで、花倉城全体を十分に堪能して帰路に着きました。
感想
初の百名城以外のお城ということで楽しめるか若干不安でしたが、土橋に曲輪に堀切と立派な遺構ばかりで楽しい城跡めぐりでした。
アクセスさえ良ければ続百名城に選ばれてもおかしくない遺構だと思います。
1500年代前半に廃城になったのに、山の中でもここまで残っているのはすごい。
花倉の乱で拠点になったというほど広くは感じませんでしたが、発掘調査が行われていないところも多いようなので、本当はもっと広いんでしょうね。
滝山城、高天神城などを訪問した時にも虫に辟易していたのを忘れて突っ込んでしまったのは失敗でした。
次からは虫よけをきちんとしてから行きます。
アクセス
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