花沢城に続いて近隣にある歴史的建造物保存地区、花沢の里へ。
港町焼津とは思えない山間の集落には、商店はカフェくらいしかなく、ほとんど観光地化されていない古い街並みは良い雰囲気に包まれていました。
花沢の里
HP: 焼津市/花沢の里~重要伝統的建造物群保存地区~
訪問日:2021年1月
概要
花沢の里は、焼津市北部にある30戸ほどの集落です。
奈良時代の東海道と呼ばれ、万葉集にも詠まれた「やきつべの小径」に沿って形成されています。
山間の川沿いの小径に石垣と板張りの古民家が立ち並ぶ景色は、江戸時代以来の伝統を保っており、静岡県で初めて重要伝統的建造物群保存地区に指定されました。
静かな集落には古民家カフェもあり、その道は日本坂峠へと続くハイキングコースとしても整備されています。
訪問記
花沢城を訪問したその足で訪問。
自転車だったので、そのタイヤで、ですかね。花沢城からは歩いても15分程度です。
駐車場の看板で周辺を把握。
駐車場を中心にした観光ルートが整備されています。
でも花沢の里内の地図はなし。どっちかというとハイキングのベース基地になっているんでしょうか。
この先、花沢城方面には自転車も含めて観光の自家用車乗り入れ禁止です。
歩きで向かいます。
入口には常夜灯
足元には地名を示す石碑があります。古くからの交差点だったんでしょうかね。
街並みに向けて歩き始めます。途中にはなにやら看板が。
オシャモッツァンだそう。
山肌の大きな岩のことでした。
歯痛や子供の病気にご利益がある地元の方の信仰の対象だそうです。
あまりに馴染みがない言葉なので、語源が気になるところ。
オシャモッツァンの反対側には立派な案内看板
長文が書かれていると思ったら右半分は多言語対応。でも焼津市のやる気を感じます。
古い日本家屋が多いので、インバウンド受け良かったのかな
山と川に挟まれた狭い道を進んでいきます。
この道路が奈良時代の旧東海道といわれます。
集落に到着。
こういう雰囲気は好きです。
さらに進むと、道路西側の石垣の上に板張りの古民家が建ちならぶと書かれていたその通りの景色が広がります。
江戸時代もこのような景観だったとか。良いです。
ちなみに、写真左手に写る家が古民家カフェ。
この時はすでに閉まっていましたが、とても惹かれる外観です。
ほっこりできそう。
この先も同じような石垣に板張りの家が一列に並ぶ景観が続きます。
小川が流れる音を聞きながら、所々にあるミカンの無人販売を見ながら、落ち着いた気持ちになれる散策路が続きます。
傾斜地を整えるための石垣と書かれていましたが、川から距離をとりたいというのもあったのかな。
水車小屋
ご自由にお入りくださいとは書かれていますが、勇気が出ませんでした。。
散策路にある数少ない観光施設ですが、ちょっと残念。
さらに進むと歌碑
きっとこのあたりのことを詠んでいるのでしょう。浅くてすいません。和歌には造詣はないもので。
そして集落最奥部に古刹法華寺
コロナの影響で参拝はご遠慮ください、となっていたので外見だけ。
愚痴聞き地蔵がいるそうなので、愚痴りたかったなぁ。
そして、15分も歩けば集落末端へ。
この先は日本坂などへのハイキングコースになっています。
歩けば奈良時代の東海道を散策している気分になれるかも。
感想
片道10~15分程度のこじんまりした集落で、あっという間に終わってしまいますが、古民家立ち並ぶ風景はまさに古い町並み。
商店はほとんどなく、通行人も地元の方とハイカーさんばかりですが、花沢城に行かれた際は少しだけ足を延ばしてほっこりした気持ちになるのも良いのではないでしょうか。
みかんが安くで売られていますし。
アクセス
花沢の里
- アクセス
鉄道・バス:JR焼津駅よりバス 高草山石脇入口バス停下車 徒歩30分
車:東名高速 焼津IC より10分
無料駐車場あり。 - 城跡
散策自由 - 所要時間
~30分 - 付近のスポット
明治以降の東海道も近くにあります。
tmtmz.hatenablog.com同じ花沢地区のお城
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