背景を知らずにお宿で選んだ温泉街は、かわいいはんざきが推される温泉街でした。
そもそも「はんざき」という言葉すら知らなかったのに、去る頃には虜に。
デフォルメされたキャラクター、可愛かった。
湯原温泉散歩-はんざきを感じる
湯原温泉は、美作三湯と呼ばれる岡山県北部の三名湯の一つ。
中国地方では有名な温泉街かつ、露天風呂番付で西の横綱にも選ばれた名湯です。
という話を後から知りました。
場所は、蒜山高原と同じく岡山県北端の真庭市。
とはいえ蒜山高原から車で30分はかかる距離です。合併でできた市は広い。
一旦チェックインして荷物を置いたら、温泉街を見に散歩に出ましょう。
温泉街の案内板に描かれたオオサンショウウオ。別名はんざき。
湯原温泉周囲に多数生息していて、天然記念物に指定されています。
それにしても圧倒的に目を惹くサイズ。知らないと結構不気味では。
ここまで推されるのはなかなか見ませんが、まだまだ序の口でした。
湯原温泉のレトロな温泉街はカランコロン大通りという名前がついています。
温泉宿に古き良きお土産物屋、食べ物屋、射的場が立ち並ぶ温泉街。
手湯足湯なんかもあって、小さいですが雰囲気はあります。
ただ、時間も遅くて入れるお店が少なかったので、そのまま近くを流れる旭川河畔へ
穏やかな水面ではアヒルがのんびりしていました。
こちらの方がプッシュされそうなのに、
ここにもはんざき。これはかわいい。でも増水してもはんざきは逃げなくても良いんじゃないかな
川原は対岸の断崖も相まって風光明媚で良いところでした。
穏やかなところでのんびり水鳥を眺めるのは、温泉旅行という感じがして好きです。
この上に鼓橋という橋が架かっています。
この断崖、鼓岳に向かって手を打つとポンポンと音がするそう。わからなかったなぁ。
再度温泉街を散策します。温泉薬師堂
健康かえる・銭かえる御薬師様として信仰を集めているのだとか。
脇から温泉(薬湯)が湧いているのが、温泉街らしくて良い。
お隣にはとても雰囲気のある温泉宿 油屋さん
千と千尋の油屋のモデルになった?とも言われています。
訪問時は知りませんでしたが、明らかに特徴的な外観で思わず写真を撮っていました。
温泉街にも、はんざきをモデルにした旗がたくさんかかっていました。
気の抜けた顔が良い
そして温泉街最奥部には湯原温泉一の有名スポット名湯砂湯
名前から分かる通り、川原からお湯が沸いている公共浴場です。
古代にあった湯原のお風呂の名残として残されています。
このお風呂かなり特徴的でした。
大きなダム直下の川原に作られた丸見えの混浴露天風呂
下呂温泉とかにもあるアレが大きなダム直下にある謎の立地。
解放感と圧迫感が共存する不思議な状況でした。
そしてこちらもやっぱりおじさま方がガッツリすっぽんぽんで楽しく入浴中。
見るのも憚られる笑
代わりに入浴心得だけ写真に収めておきました。
一応湯あみ着を着て入るのがルールになっていて女性用の湯あみ着もあるそう。無料ですので、タイミングと勇気があった方は楽しんでみては。
折り返して温泉ミュージアム方面へ。
ミュージアムの前を流れる田羽根川には、はんざきがたくさん棲んでいるとのこと。
はんざきの案内板を発見。
はんざき大明神にはんざき祭り、伝説の大はんざきと気になるワード盛りだくさん。
温泉街からすこし離れたところに、はんざきセンターやはんざき大明神があります。
晩ご飯の時間で行けませんでしたが、そっちも回りたかった。
それと「はんざき」の名の由来も知ることができました。
体を半分に割いても再生するという言い伝えから。ほんまかいな。
はんざきの漢字も初めて知りました。
ただ温泉街を歩いただけなのに、はんざきに関して10倍くらい詳しくなれた気がする。
もちろん田羽根川で野生のはんざきを5分くらい探しましたが、さすがに見つからず。
湯の蔵つるや
改めて今晩のお宿湯の蔵つるやさんへ
チェックイン時は気づきませんでしたが、ここにもはんざきの旗。
そして、館内に本物のはんざきが住んでいました。
のっそりと動く様に癒されます。
それにしても彼(彼女?)はどこから来たのでしょう。
お宿は露天風呂付客室に
朝夕個室食のコロナ対策も万全な仕様。
味はもちろん、量もちょうどよかった。
鮎や地元湯原のあきたこまちなど、丁寧な料理でした。
変わっていたのは名物湯原元気蕎麦
揚げてパリパリの食感も美味しかった。
もちろん地ビールも。
その土地の名前が書いてあるとつい飲んじゃいますよね。
朝ご飯も個室で。
晩ご飯も朝ご飯も美味しくてバクバク食べていたら、女将さんから早いねーこっちも頑張って出すね、と言われてしまいました笑 恥ずかしい
朝もはんざきに癒されて、はんざきTシャツをお土産に買って、出発。
3日目に続きます。
この旅行は津山城からでした。
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