にわかお城ファンの旅行記

にわか城好きの歴史探訪記

周りに影響されて城巡りを始めました。百名城スタンプ目当てだったのに気がついたら沼にハマっていました。

百名城 明石城 (58・兵庫県明石市) 2/2-三重櫓が残る本丸へ

明石城訪問2回目は本丸へ。

石垣と櫓にばかり目が行くところですが、本丸手前の深い空堀や櫓台など随所に想像力を刺激してくれます。
最後には美味しい明石焼きも食べて、大満足の訪問でした。

お城:明石城(58)兵庫県明石市
HP:明石城 公式ウェブサイト
訪問日:2021年12月

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訪問記

本丸

改めて二ノ丸最西部に帰ってきました。
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ここから中央下(西)の本丸、稲荷曲輪を見ていきます。

始まりは本丸とをつなぐ土橋から。
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どうしても辰巳櫓に目が行きますが、
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足元の堀切もなかなかなもの
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石垣がふんだんな平山城ですが、土橋に堀とこの辺りはかなり山城的。
まだまだ戦国期の築城思想も残していたのかな

北面も見ておきましょう。
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良く残る石垣を見ていると、あのへんが艮櫓かなとか、妄想もはかどります。
ただ右の高い石垣には櫓はありませんでした。素人目には櫓台に見えますが、難しい。

本丸枡形虎口。当時は番の門が置かれていました。
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写真では窮屈でサイズ感小さめに見えるかもしれませんが、結構な高さの石垣でした。
さすがは本丸虎口です。

本丸内部へ。

築城当時は御殿と、四隅に三重櫓が置かれました。
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今は御殿はなく中央は自然豊かな森林。四隅の三重櫓のうち、二基が目玉の公園です。

というわけでようやく巽櫓
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本丸側には窓がなくちょっとのっぺりした印象。三ノ丸側からの姿がベストかな。

明石城の前身となった船上城の遺材が使われたと言われます。
偶数月の土日に開放されるそうですが、この日は平日。。。

そのまま南西隅の坤櫓
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坤櫓は本丸向きにも窓があってこちらから見ても美しい。

そして、下から見上げた姿はもっと美しい。
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巽櫓より一回り大きいこちらが天守の代わりだったという推測がよく分かる美しい姿
伏見城の遺材が使われたとも言われます。

奇数月に開放されるそうですが、この日は12月。。。

両櫓の間に復元された土塀には足場もあって、
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巽櫓と明石海峡大橋明石市街を一望できます。
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これはいいビュースポット。足場ありがとうございます。

ここまで見てきた三重櫓は、日本に12基しかない現存三重櫓の二つ。
現存12天守と同じ数の貴重なものですが、そこまで有名ではないような。
明石城でも特に説明はないですし。
もうちょっと丁重に扱っても良いような気がするのは私だけでしょうか。

さて、もう一度本丸西側へ。坤櫓の北隣には天守があります。
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天守の設けられなかった明石城ですが、大きな天守台は置かれていました。
本丸西に張り出していて、このあたりからも西側を意識していたことが窺い知れます。

広い天守台は五重の天守が建てられる規模だそうで。
四隅の櫓と全て揃ったらさぞ圧巻だったでしょう。
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残り二つの三重櫓は今は解体されていて、跡が残されています。

北東の艮(うしとら)櫓跡
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艮櫓は明治初期に解体され、資材は学校建築に回されました。
何の変哲もない場所に見えますが、礎石が残っているそうで、明石城には珍しく解説や展示用の礎石が置かれていました。

北西、乾櫓跡
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乾櫓も明治期に解体され、巽、坤両櫓の資材に回されました。
今は説明もなし。艮櫓と違ってかわいそうな扱いだったので写真2枚載せました。

本丸最後は、北側の埋見門跡から抜けます。
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二ノ丸南側と同様にこちらも坂虎口

本丸北側の石垣を見ながら降りると
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稲荷曲輪の北側の虎口、万の門に繋がります。
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ここが明石城中心部の搦手にあたります。

抜けると桜堀と本丸北面の石垣
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広い池に高い石垣と、防御正面でないもののこちらへの守りもしっかりしています。

この先は北ノ丸につながりますが今は公園。折り返して稲荷曲輪へ向かいます。
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ここから見上げるは本丸石垣
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この写真奥に見えるのが、

上からも眺めた大きな大きな天守
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下から見てもその大きさに圧倒されます。

南側虎口のあたりで坤櫓と一枚。
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良いですね~

稲荷曲輪内部を見ていきましょう。
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二基の櫓が置かれた曲輪も今は公園として整備されていて

西側には櫓台が残されています。正の櫓跡
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西国に向けた西側曲輪の最西端の櫓ですし、物見的な役割もあったのかな。

最後は、山里曲輪から稲荷曲輪の石垣を見上げます。
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阪神大震災からの積み直しもあって保たれている美しい石垣を堪能したら、明石城散策終了です。

おまけ・明石公園で明石焼き

明石城に来たからにはぜひ食べたい明石焼き(地元では玉子焼き)
お出汁と柔らかい生地、こりこりのタコが本当に絶品。個人的にはたこ焼きより美味しいんじゃないかというくらい。

そんな明石焼き明石城から線路を挟んで反対側にある明石市民の台所、魚の棚商店街でいくらでも選んで買うことができます。
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とても元気な駅前の商店街。魚介類や明石焼き以外にも買いたくなるものがたくさん。
明石城築城と合わせて、宮本武蔵がここの街割りにもかかわっていたのだとか。

今回の明石焼きはどのお店で買ったか忘れてしまいましたが、並んでいたのできっと人気店でしょう。
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明石焼き

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タコ飯をテイクアウト。

やっぱりはずれの無い味でした。明石城訪問の際には是非。

感想

満足度 3.5/5

兵庫県民の子供心に明石にはまったく城の印象がなく。姫路城の印象が強すぎたんでしょうか。ちゃんと訪問してみると大層立派な遺構で。満足度はかなり高いです。

二基の櫓はとても美しいですし、駅近ですし、明石観光で明石焼きを食べるついででも少し足を延ばす価値はあるでしょう。

ちょっと解説がなさすぎるところは、知識不足のにわかな城好きとしては残念。
まぁ周辺情報を頭に入れてから行けばよいのですが。

アクセス

明石城

  • アクセス
    電車・バス:JR神戸線、または山陽電鉄本線 明石駅から徒歩5分
    車:第二神明道路 大蔵谷ICから約10分
             または玉津ICから約15分
    有料駐車場あり
  • スタンプ・開館時間
    明石公園サービスセンター受付窓口
    開館時間:8:45~17:00(月初日は9:00~)
     休館日:年末年始
     入城料:無料
  • 城跡
    散策自由
  • 所要時間
    ~1時間
  • 付近のスポット
    百名城関連だと姫路城、赤穂城、洲本城や大阪城が近くです。

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