二本松城のあと、さらに福島の百名城を巡ります。
白河小峰城に続けて三春城も散策。
有名な滝桜は見ごろを過ぎていましたが、資料館付近にも立派な満開の枝垂れ桜がありました。
ちなみに、白河小峰城訪問記は少し前にご紹介したものです。
tmtmz.hatenablog.com
お城:三春城(110) 福島県田村郡三春町 三春城は、1504年に田村義顕が築いたのが始まりとされます。 その後、蒲生領、上杉領、再び蒲生領、加藤領となった後、1628年に松下長綱が3万石で入り、近世城郭への改修を行っています。 なお、明治4年に廃城となり、建物や石垣などは取り壊し、払い下げとなっているため、ほとんど残っていません。 松下氏の改修を受けた後の近世城郭としての三春城は、山頂の本丸、西側の二の丸、南東側の三の丸、その周囲に屋敷が配置された構造をしていました。 立派だった白河小峰城で思いのほか時間を使ってしまったこともあり、急いで三春城へ向かいます。 まずはスタンプと勉強のために三春町歴史民族資料館へ。 三春町役場脇の道路から資料館へ。 タイムアップでした。 滝桜は終わっている時期でしたが、まだ見られる桜があったなんて。 さて、桜を堪能したら、本格的に暗くなる前に時間と戦いながら三春城へ。 初見では入るのに勇気がいるコンクリ舗装の細い激坂道、お城坂を入ります。 お城坂を登ると、途中何か所か開けた駐車場があります。 最も本丸に近い駐車場は、二之門を過ぎてずっと進んだ先、右手前への急な脇道の先にあります。 ちなみに私はチャレンジしましたが、駐車場の場所も把握しておらず、切り返しになった時点で頑張る気をなくしました。 諦めた駐車場から本丸までは道なりに進んですぐです。 そしてスタンプ捜索騒動で時間を使ってしまい、本格的に暗くなってきたため、これ以上の遺構は見られませんでした。 本日の宿泊先、会津若松まで移動です。 満足度 3/5(桜でプラス1点、本丸に直で行ってしまったためマイナス0.5?点) ほぼ桜の写真になっていることからもお分かりの通り、桜が印象の6割は占めているかもしれません。 ちなみにGW東北城巡りは多賀城からでした。 ↓気が向いたら押してやってください
HP: 三春城跡 | Find!三春 【みはる観光協会~福島県三春町】
訪問日:2019年4月概要
蘆名氏、相馬氏、岩城氏、伊達氏、佐竹氏などの有力大名に囲まれ、それらより力の劣る田村氏は姻戚関係を結び、豪族同士の利害関係を利用して領地を保っていましたが、やがて伊達氏に従属。
伊達政宗の指示により小田原征伐に参陣しなかったことから奥州仕置によって改易されました。
1645年には秋田俊季が入城し、居館を山麓に移して平山城の形に改修、本丸下段には天守の代わりの三重櫓が再建され、明治維新まで存続しました。
戊辰戦争では棚倉城落城を受けて奥羽越列藩同盟を脱退し、無血開城しています。訪問記
三春町歴史民俗資料館
Googleマップによると約1時間。白河小峰城出発は15:30.
間に合うか間に合わないか微妙なラインです。
最後の道は1車線分の細い道+急坂でかなりの恐怖を感じましたが、何とかかんとか駐車して資料館へ。
そもそも16:30閉館だと思っていたら最終入場は16:00だったので、15:30に白河小峰城を出た時点で間に合うはずがなかったのか。
ですが、資料館周りの桜がとてもきれいだったので来た甲斐はありました。
立派な枝垂れ桜がたくさん。
見渡す限りの桜色。
そして、資料館閉館から時間もたっていたからか、ほかにお客さんはいませんでした。
独り占めです。
立派な桜。
急いで来た甲斐がありました。ギリギリ明るいうちに見られてよかった。三春城
対向車が来たらすれ違えない細さです。
ちなみに、看板には三春城ではなく別名の舞鶴城で書かれていました。
また、お城坂に入ってからは駐車場などの案内板はありません。
最後のアクセスは要注意です。
駐車場自体は広いですが、そのための入り口は切り返し必須の急さ、かつ山道にガードレールはありませんので、運転に自信のない方は手前の二之門の駐車場が良いでしょう。
パンフレットには駐車場の場所も含めて書いてあるので、そういう意味でも資料館に間に合わなかったのが痛かった。。
本丸下の城址碑遠望
本丸付近、縄張りは綺麗に残っていますが、机や東屋なども整備されていて、ちょっと公園感も感じる作り
石碑と案内板。
看板といい三春城より舞鶴城の名の方が地元の方にはなじみ深いのかもしれませんね。
石碑脇を登ると本丸です。
100名城ガイドブックによると本丸にスタンプが設置されているそうですが、見当たらない。。。
散々探して、二ノ丸という杭が建てられた曲輪に発見。
なぜ?と思ったら、本丸が上下二段になっていて、戦国時代は二ノ丸と呼ばれていたようなので、杭も戦国時代に倣ったとか。。
やっぱり最初に資料館に行っておくべきだったかな。
スタンプは印影くっきりです。
場所は分かりにくいですが、いつでも押せるのは助かります。
本丸上段も見たのですが、スタンプ捜索に集中していたので、あまり覚えていません。残念。感想
本丸付近、山城の曲輪は残っていますが、本丸付近だけでは城跡としての満足度は腹五分目くらい。
お城跡として堪能するならちゃんと下から登らないとダメですね。
蒲生氏時代の石垣なども残っているようなので、その辺の見どころを見落とさないためにも資料館に先に行くことをお勧めします。基本情報
電車:JR磐越東線三春駅 徒歩30分
三春駅からバスで三春町役場または保険センター下車徒歩すぐ
郡山駅からバスで三春町役場下車徒歩すぐ
車: 磐越道郡山東IC、船引三春ICより10分
無料駐車場あり(ふもとの藩講所付近、山腹二之門、その先にそれぞれ)
1 本丸(現地では二ノ丸と書かれた曲輪)
捺印自由です。
2 三春町歴史民俗資料館
福島県田村郡三春町字桜谷5
9:00~16:30 入場は16:00まで
毎週月曜日(祝日の場合開館)、祝日の翌日(土日の場合開館)年末年始休館
入館料:一般・大学生300円、小中高校生:150円
無料駐車場10台程度
散策自由です。
二ノ門付近まで車なら~0.5時間
麓から見たらもう少しかかるかもしれません。
近くの百名城だと白石城、白河小峰城でしょう