新潟県に移動して、新発田城です。
半分は自衛隊基地になっていて、良くも悪くも今の姿が特徴的なお城です。
新潟県といえば、ちょっと前に新潟県がどの地方にも属せないというツイートがバズっていましたね。
私の住む静岡県も東海地方のはずですが、よく東海三県とくくられてハブられるので、とても共感したのを覚えています。
とりあえず新潟県はこの旅では東北に含めておきます。
カテゴリ上は教科書で習った中部地方かな。
やっぱりどこに入れればよいのかよく分かりません。
お城:新発田城(31) 新潟県新発田市
HP:新発田城 | しばた観光ガイド
訪問日:2019年4月
概要
新発田城が最初に築かれた時期ははっきりとしていませんが、新発田氏が戦国時代に居城としていた旧新発田館跡に1598年に溝口秀勝が入封、築城したのが始まりとされます。
1654年ごろに完成、火災や地震の度に再建され、明治維新を迎えました。
廃城令で破却されたのちは陸軍の部隊が置かれ、紆余曲折ありながらもそのまま敗戦を迎えます。
現在も大部分を自衛隊駐屯地として利用されています。
また、2004年には三階櫓と辰巳櫓が復元されました。
構造としては、本丸を囲むように二の丸が、その北側に三の丸が置かれた平城です。
一部が突き出す特徴的な形の縄張りでした。
現在は本丸と二の丸の一部に自衛隊駐屯地が置かれ、二の丸、三の丸の残りは宅地化されています。
訪問記
福島をのんびり観光していたら到着が遅くなってしまいました。
そわそわしながら新発田城を目的地としたカーナビに従うと、駐車場を見ることなく本丸表門に到着。駐車場はどこ?
城の周りをさまよった後、ようやく新発田城址公園の駐車場を発見。
最初からこちらを入力しておけばよかった。
閉門まであと15分しかありません。
城址公園から本丸側を望むといきなり堀に石垣に三階櫓に城址碑。情報過多ですね(笑)
左側に映るのが三階櫓
廃城令で破却されますが、近年古写真などをもとに再建されました。
新発田城には往時も天守と称する建物はなく、この三階櫓が実質的な天守でした。
写真では分かりにくいですが、屋根が丁字型で、3匹の鯱が載せられた特徴的な構造です。
残念ながら自衛隊の敷地にあるため、中には入れず、見ることしかできません。
せっかくの三階櫓なのに、アップの写真を撮っていませんでした。
閉門時間を気にしていたのでしょう。あと15分弱。
堀沿いに表門へ急ぎます。
旧二の丸隅櫓
江戸時代の大火の後に再建されたもの。本丸鉄砲櫓跡に移築されていますが、当時の現存建築。
雪国特有の海鼠壁が見えますね。雰囲気あります。
海鼠壁は意匠としてもきれいだと思います。
石垣も立派です。建造物と共にきれいに残っているのは貴重ですね。
こちらは大火の翌年の地震で崩落し、積み直された切込接の布積です。
ただ、石垣は印象的ではありますが、本丸の一部以外は土居や腰巻石垣だったと考えられています。
もう少し進むと本丸表門 閉門10分前に滑り込みです
こちらも江戸時代に再建された現存建築。やっぱり絵になります。
石垣より奥まったところにありますが、元は両袖の石垣に土塀があり、門前に横矢をかけることを狙っていたとのこと。
表門の右手には辰巳櫓もあります。こちらは三階櫓と同じタイミングで再建されたもの。
ただ、閉門ギリギリなので見学もそこそこに本丸内部へ。
門をくぐろうとしたところでスタンプ。
なかなかスタンプが見つからないこともありますが、ここは直ぐに見つかってよかった。
スタンプはもちろん三階櫓ですね。屋根の丁字の鯱も描かれていますね。
本ではスタンプの場所が辰巳櫓となっていますが、表門で押せます。
門をくぐって本丸内部。
奥は全て自衛隊敷地となっていてほとんど奥行きがありませんが、表門、旧二の丸隅櫓と辰巳櫓は中に入れます。
ガイドさんも片づけを始めているところ申し訳なくなりながら、急いで旧二の丸隅櫓に入ってみました。
こういうところに入ると外を見たくなる性分なのですが、眼前に広がるのは自衛隊基地。
何となく写真を撮るのは気が引けて、そそくさと退散してきました。
そうこうするうちに閉門時間。表門のガイドさんたちと一緒に退散です。
3日目の宿泊先、新潟市へ。
感想
満足度 2.5/5
外から見る分には三階櫓に現存建築に石垣にと見どころ盛りだくさんです。
その分、自衛隊駐屯地がどうしても気になります。もろに現役の駐屯地なので、何となく見るのも気が引けて、長居する場所ではない気がしてしまいました。
(まぁギリギリに訪問したのでそもそも長居しようがなかったのですが。)
色々なところでいわれていますが、三階櫓を近くから見られるようになれば変わりますかね。
基本情報
- アクセス
電車:JR新発田駅から
徒歩25分
または「あやめバス」内回り おやゆびひめ号で新発田城址公園バス停下車(一部便のみ停車)
またはレンタサイクル
車:日本海東北自動車道 聖籠新発田ICより約10分
無料駐車場あり
100台(無料)アイネス新発田利用時
7台(無料)新発田城址公園利用時 - スタンプ・開館時間
新発田城表門
9:00~17:00(11月は~16:30)
4月~11月のみ開門
入場無料
新発田市役所本庁舎1階受付(12月~3月)
土日祝、年末年始は警備員室 - 城跡
同上 - 所要時間
0.5時間 - 付近のスポット
近くの百名城だと村上城でしょうか。
ちなみにGW東北城巡りは多賀城からでした。
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