にわかお城ファンの旅行記

にわか城好きの歴史探訪記

周りに影響されて城巡りを始めました。百名城スタンプ目当てだったのに気がついたら沼にハマっていました。

続百名城 忍城 (118・埼玉県行田市) -難攻不落の浮き城の今

遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。

新年1発目は、埼玉の続百名城、忍城へ。
有名な難攻不落の名城、忍の浮き城のぼうの城などなどとても有名なお城です。

遺構は少ないですが、覚えてもらえるスポットになっているだけでも良いのかな。

お城:忍城(118)埼玉県行田市
HP:忍城 | 行田市観光NAVI
訪問日:2021年7月

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概要

諸説ありますが、15世紀後半に成田氏が築城したとされます。
広大な沼地に点在する島を利用して築かれ、難攻不落の名城として名を馳せました。

幾多の攻城戦、小田原平定での石田三成の水攻めにも耐えますが、小田原城開城を受けて成田氏は城を明け渡しました。
この時の沈まない姿から、浮き城と呼ばれました。

徳川家康の関東入り後、江戸時代を通じて譜代や親藩の大名が入れ替わり入城します。
老中阿部忠秋の頃から城下町整備が進められ、1702年御三階櫓が完成しました。

明治維新で廃城となり、取り壊されました。

のぼうの城」の舞台でもあります。

訪問記

水城公園

JR吹上駅からバスに乗り換えて散策スタート。
まずは手前にある水城公園、忍城外堀の名残を整備した公園へ。

最寄りの佐間バス停で降りると住宅街に小さな天神さん、佐間天神社がありました。
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ここはかつての南東端、小田原平定時にも激戦地となった佐間口にあたるそう。
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赤い星の場所です。
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ちなみに忍城中心部の縄張りは、方形の本丸逆L字の諏訪曲輪コの字の二の丸、さらに南に三の丸などが囲む梯郭式でした。

住宅街ではありますが、歴史を伝える看板は随所に置かれていました。
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天神社を参拝したら水城公園へ。かつての外堀、大沼跡は今も健在です。
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今は憩いの場となっている様子。

この公園にはもう一つ気になる建物がありました。

旧忍町信用組合店舗
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江戸時代から忍の特産だった足袋関連の金融業務を請け負った信用組合の店舗でした。

今は保存しつつカフェとして活用されています。
コロナが落ち着いたら優雅なティータイムをしてみたいもの。男一人じゃ似合わないか。。。

御三階櫓

スタンプや櫓のある本丸跡へ。みずしろ通りから忍城通りを通って北上します。
三の丸、二の丸、本丸と進んでいけるようです。

道中は完全な住宅街ですが、跡地の石碑があちこちに。
中央小学校脇には勘定所跡。三の丸のさらに南の曲輪にあたります。
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往時の御三階櫓はこの曲輪の南端、水城公園の大沼に臨むように建っていました。

おいおい分かりますが、ここから本丸までも結構な距離。
象徴となる櫓が中心からかなり離れて建てられていました。理由が気になります。

小学校の校門付近が成田御門跡
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三の丸に入る門でした。

中学校の校門付近が二の丸に入る太鼓門
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二の丸には中学校が建っています。

そして今の忍城址とシンボル御三階櫓に到着。
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色々な所で本丸跡と書かれていますが、今昔地図を見る限りは諏訪曲輪のような。
また、堀も含めて当時とは異なるようですが、これはこれで絵になります。
離れても分かる大きなシャチホコも立派。

周囲には土塀も整備されて雰囲気を盛り上げていました。
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余談ですが、当時御三階櫓があった曲輪(勘定所跡付近)からまっすぐ歩いて5分程。
丁寧に歩くと城域の広大さを実感しますが、今の姿だけを見ると窮屈な城と思われそうで少し心配になりました。

橋、東門と並べると一層絵になる構図。
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青空でよかった。

東門
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雰囲気ある見た目ですが模擬のよう。まぁ見た目が良い感じなのでよいのです。

本当はここから入るのでしょうが、天邪鬼を発揮して南端からぐるっと回ることに。

雰囲気のある土塀と土塁
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忍中学校との間を進みます。
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窓に貼られた紙は「二の丸跡の校舎に響く日本一のあいさつ」
少しでも歴史に触れてもらえるのは良いことですね。

今の南門として使われている門は、かつての藩校進修館の表門と伝わる高麗門。
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数少ない江戸時代から伝わる門です。

そして西側まで回ると土塁が残されていました。
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旧状をよくとどめるとされる土塁は結構な高さ。
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そして今の城域の西端、駐車場脇で本丸跡の石碑をゲット。何となく達成感笑
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満足したので行田市郷土博物館へ。
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ここで続百名城スタンプがもらえます。あと、御三階櫓に登れます。

スタンプはもちろん御三階櫓。
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押しすぎて裏のページまでインクがにじんでしまいました。。。

中は団体さんとバッティングしてかなりの人。
いろいろ見たかったものの、コロナもまだ流行っていたのでサクッと見学。
御三階櫓まで登ったはずなのですが、あまり覚えていません。。ごめんなさいスタッフの方

気を取り直してもう少し今の城域を回ります。北東端には時の鐘が設けてあります。
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桑名藩から移された時鐘が二の丸にあったことを受けてつくられています。
本物は博物館へ。

外からは隅櫓のようにも見える気が。見えないかな笑
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雰囲気はあるので良いですね。

道を挟んだ向こう側、諏訪神社となっているところはかつての諏訪曲輪でした。
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敷地内にかつての堀や土塁が残るようです。
当時は知らず通過してしまいました。もったいない。
このまま忍城城下町散策へ。

感想

満足度 2/5

街中の平城ですから仕方ないですが、遺構はほぼありません。
石碑をもとに想像力逞しく思い浮かべるしかないです。
それはそれで大きさや移り変わりを感じられて面白いですが。

一般的には堀や御三階櫓などを見て雰囲気を楽しむところですかね。

水攻めの石田堤の遺構なども見ておくべきだったかな。

アクセス

忍城

  • アクセス
    電車・バス:JR高崎線行田駅からバス 忍城址・郷土博物館前バス停下車すぐ
          またはJR高崎線行田駅からバス 忍城バス停下車すぐ
          または秩父鉄道 行田市駅から徒歩15分
    車:東北道 加須ICまたは羽生ICから約30分
      関越道 東松山ICから約30分
     無料駐車場あり
  • スタンプ・開館時間
    行田市郷土博物館 スタンプだけなら無料です。
    開館時間:9:00~16:30(最終入館16:00)
    休館日:月曜日(祝日除く)、祝日の翌日(土日開館)、第4金曜日、年末年始
    入館料:大人200円、高校・大学生100円、小中学生50円
  • 城跡
    散策自由
  • 所要時間
    ~0.5時間
  • 付近のスポット
    百名城関連だと杉山城や菅谷館、川越城、足利氏館が近くです。少し遠いですが、関東つながりでこのあたりはいかがでしょうか。

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