にわかお城ファンの旅行記

にわか城好きの歴史探訪記

周りに影響されて城巡りを始めました。百名城スタンプ目当てだったのに気がついたら沼にハマっていました。

一乗谷朝倉氏遺跡(37)朝倉館跡 -福井城巡り⑥

前回に引き続き、一乗谷朝倉氏遺跡を巡ります。
今回は復元町並から川向こうの朝倉館跡へ。
復原町並はこちら。

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まずは復元された唐門からです。

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訪問記

朝倉館跡

一乗谷川を渡って、朝倉館跡へ向かいます。
さすがに館跡は広大です。当主の館ですし、そりゃそうか。

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唐門を遠くから眺めると館跡が土塁に囲まれて守りも固められていることがよく分かります。
一番大事な人が住んでいたところですしね。そりゃそうか。

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隅には櫓も組まれていたそう。櫓台っぽい高い土塁が残っていますね。
土塁の外には水堀も作られています。攻め込む気は起きないですね。

そしてかつての正門へ。
今は朝倉氏遺跡のシンボルになっている唐門

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雰囲気良いですね。絵になります。
土塁の写真ではよく見えませんでしたが、実は水堀も結構立派なものです。

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過去の経緯もあって当時の建物は残っていないだけに、古い建物があるとそれっぽく見えます。
ただ、この唐門は当時のものの遺構ではなく、後に建てられた松雲院の寺門として朝倉義景の菩提を弔うために建てられたものだそうです。
現在のものは江戸時代に建てられたものです。

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ちなみに冬に行った時はこんな感じ。

雪が凄すぎ奥に入る気は起きませんでしたが、唐門周りは綺麗に除雪していただいてました。大事にされていますね。
それにしても雪が減ったという最近でもこの雪の深さ、当時はもっと大変だったんでしょうね。

唐門をくぐって中へ入ります。前回は入れなかった念願の館の中です。
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土塁の内側には10数棟の建物が立ち並んでいました。
今は草原となっていますが、いくつかの建物跡は平面復元されていて想像できるようにされています。
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これは入ってすぐの七間厩(だったかな。)

山側には湯殿跡庭園が見えています。
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あちらも気になりますが、まずは館跡から。
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正面右手、山際に館内で最大の建物、常御殿の跡地が広がっています。
写真向かって奧には台所や湯殿などの日常生活のための施設が広がっていました。
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常御殿の南隣には中庭花壇があり、来賓用の設備がまとまっていました。
この花壇の跡地、日本最古の花壇の遺構だそう。

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そして花壇の隣には朝倉館跡庭園
御殿から中庭の花壇越しに庭園を眺める、想像するだけで優雅な生活ですね。
この朝倉館跡庭園も含めて、一乗谷の4つの庭園は国の特別名勝に指定されています。

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この庭園は完全に埋没していたものが、1968年に発掘されました。
建物から山裾の池と岩を眺める景色、今の寺院などに残る庭園に似たものを感じます。
この頃からの潮流が続いているのでしょうか。

湯殿跡庭園

さて、この後の見学は山の上へと続きます。
登った後に振り返ると朝倉館跡の全景。

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上から見ると館跡の広大さ、花壇の規模感などがよく分かります。

そして登った先にはもう一つの特別名勝 湯殿跡庭園
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水の少ない枯れた池ですが、戦国時代は水が湛えられる構造になっていました。
荒々しい石の組み方から4つの庭園の中では最古のものと考えられています。

湯殿跡から大きな空堀を越えてさらに南へ向かいます。
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埋まっているでしょうにこの深さ。防御にぬかりありません。

着いたのは中の御殿跡
朝倉義景の実母光徳院の屋敷跡と伝えられています。
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敷地内には数棟の建物や庭園の跡などが確認されています。

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南の道路に門を、南と東に土塁、東と北に空堀がめぐらされていました。
今も、土塁や空堀はよく形を残しています。

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こちらは南の門跡。
来客用には朝倉館側ではなくこちらが正門だったんでしょう。

中の御殿跡を抜けると南には道路跡が広がります。

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現代の基準からすると細いところに時代を感じます。

諏訪館跡庭園

道路を横切って、特別名勝 諏訪館跡庭園
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朝倉義景の側室 小少将の館と伝えられる敷地です。
ここだけ見るとなんでもない平場ですが、、、その奥にとても立派な庭園跡が広がります。
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一乗谷で最も大きな庭園跡で、上下2段構造、滝石組に巨石が使われているなどとても豪華です。
こちらも、現代でも立派な庭園として十分に通用すると思いますし、縁側に座ってのんびりと水の音を感じながら眺めてみたいものです。

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遠くからでも巨石とモミジを中心とした庭園はとてもきれいです。

と、朝倉氏館跡を一通り巡るとちょうど復原町並の南側入り口の近くに来ますので、もう一度川を渡ってスタート地点へ。
一乗谷朝倉氏遺跡の見学を終了、次の丸岡城へ向かいます。

感想

満足度 4/5

日本で初めて遺構を実寸大で立体復元した復原町並や、広大な平面復原地区、朝倉館跡に庭園など見どころがとにかく盛りだくさん。
歴史的経緯から現存建築はありませんが、とても良い状態の遺構が多く、街並みを具体的に想像できてとても良いところでした。さすがは日本のポンペイ
本当は山の上の一乗谷城一乗谷の入り口にあった城戸も見てみたいところでしたが、広すぎてとても回り切れませんでした。また来ないと。

基本情報

一乗谷朝倉氏遺跡
福井県福井市城戸ノ内町

  • アクセス
    電車:JR一乗谷駅から徒歩30分
       JR福井駅からバスで約30分 武家屋敷前 下車すぐ
    車:北陸道 福井ICから約10分 東海北陸道白鳥西ICから約60分
      無料駐車場あり
  • スタンプ・開館時間
    復原町並 入口
     9:00~17:00(入館は16:30まで)
       休館日:年中無休
       入場料:220円
  • 遺跡
    散策自由
  • 所要時間
    1-2時間
  • 付近のスポット
    近くの百名城関連だと丸岡城、福井城でしょうか。

    tmtmz.hatenablog.com

この旅は越前大野城からでした。

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