いっこうに京都に入らない京都テイクアウトグルめぐりですが、もう少しだけ滋賀を巡ります。
訪問したのは八幡山城。
近江商人の街、近江八幡の城下町を作った羽柴秀次のお城です。
1年半前にスタンプを押したときは、八幡堀の桜が印象的で、城跡はほとんど覚えていませんでした。
改めて来てみると山上に当時のものと思われる石垣がたくさん残っていて良きでした。
ただ、今度は紅葉の時期にドンピシャだったので、やっぱり城跡以外が印象的だったかも。
お城:八幡山城(136) 滋賀県近江八幡市
HP: 八幡山城跡 | 滋賀県観光情報[公式観光サイト]滋賀・びわ湖のすべてがわかる!
訪問日:2019年4月、2020年11月
概要
羽柴秀次が近江など43万石の領主となった1585年に、安土を見下ろす地に居城として築城しました。
山頂に城郭、麓に居館、周囲に城下町を安土城下から移して築かれ、特に城下町には琵琶湖の水を引いた八幡堀を巡らせるなど、商業の発展に力が入れられました。
秀次は1590年に清州城へ移封、代わって京極高次が入りましたが、1595年の秀次事件で秀次が切腹、京極高次は大津城へ移り、八幡山城はわずか10年で廃城となりました。
訪問記
冒頭でも触れた通り、八幡山城は2019年春に続いて2度目の訪問です。
一度目はお祭りと重なって大混雑でしたが、今回はそこまでではなく、日牟禮八幡宮門前の駐車スペースにちょうどよく空きを見つけることができました。
車から降りると目の前に立派な門。日牟禮八幡宮です。
この日は七五三の時期で着飾ったご家族で大賑わいでした。
よそものがお邪魔するのも悪いので先へ向かいます。
歩いてすぐにロープウェー乗り場に到着。
15分おきに出ていて、下の駅にはちょっとしたお土産売り場もあるので、結構便利です。
この日は紅葉延長運転もしていました。
麓の居館跡を見てから城郭を目指すなら歩きもありですが、結構な山登りになるのでまた次の機会へ。
ロープウェー乗り場にも飛び出し坊やがいました。
ロープウェーから飛び出して今にも落ちそうですが、大丈夫かな。
距離は短めで、山頂駅にも5分くらいで到着です。
山頂駅にスタンプ。
モデルは石垣ですね。楽しみ。
山頂駅を出ると看板。
ロープウェーがあるだけあって、観光に力が入っています。
順路に沿って進むと早速綺麗な紅葉
そして立派な石垣。
八幡山城は総石垣のお城で、今でもいたるところに石垣が残っています。
これは野面積になると思いますが、石のサイズが揃えられていて割ときれいな印象です。
せっかくの立派な石垣なのに案内が全くないのはもったいない気もしますが、展望目当てのお客さんにしてみたらなんてことはない石垣になってしまうんでしょうか。
先へ進むとお願い地蔵尊。
お地蔵さんがたくさんいて気になりましたが、熱心に参拝されているご家族がいたので遠目に眺めつつ先に進みます。
山門と西の丸の分かれ道。
まずは本丸にある瑞龍寺に向かいます。ここも紅葉が綺麗。
すぐに瑞龍寺の山門に到着です。
山門と紅葉。この山門がかつての本丸虎口でした。
反対から見たら構造がもう少しわかりやすいです。
右奥が山門につながっていて、屈曲しながら降りていく形になっています。
まぁわかりにくいですね。。どう撮ればいいのでしょう。
本丸、瑞龍寺門跡前の紅葉が光に映えてとても綺麗でした。
紅葉を一通り見物したら、瑞龍寺門跡へ。
瑞龍寺は秀次の菩提を弔うために、秀次の母、日秀尼によって1596年に京都の村雲に創建され、1961年に八幡山に移ってきました。
有料で本堂内部の見学も可能です。
脇には金生稲荷という金ピカのお社がありました。
なかなかに現代的な建物ですが、この場所は本丸虎口を形成する石垣の上にあって横矢を掛けられる場所なので、かつては重要な場所だったはず。
すっ飛ばしてきたほかの曲輪を見に行きます。
石垣と紅葉のコントラストも良いです。
北の丸への道端。こちらにも古そうな石垣が残っています。
雰囲気はとても良いのですが、現地だと排水パイプがたくさん刺さっていてちょっと残念でもあります。
現役で使われているので仕方ないことではありますが。
北の丸に到着です。
北の丸は今は恋人の聖地として推されていて、写真には写っていませんが、明らかにカップルを狙ったもの、映えを狙ったものが作ってあります。
琵琶湖と一緒に撮る写真は綺麗ですが、狙って作ったものって嬉しいのかなと思ってしまいました。。
ちょっと雰囲気が違いますが、実は礎石が残っています。
個人的にはこちらの案内板を整備してほしいのですが。。。
眺望はとても素敵です。
左の山はきっと安土山で、点のように見える白い部分は石垣でしょうか。
湖側は映えスポットです。確かに湖バックはロマンチックでしょう。
もう一つの曲輪、西の丸へ向かいます。
途中にはやっぱり石垣。
ここでも隅は算木積みになっていて、しっかりと積まれていました。
西の丸
右手のステージは何でしょう。
西の丸にも同様に礎石が残っていました。
西の丸からの琵琶湖の眺望。
西日になりつつあるタイミングで、何となく良い雰囲気です。
ぼーっと眺めていたい。
ロープウェー乗り場に戻りつつ、見残したところを浚えていきます。
たぶん出丸方面だと思いますが、立ち入り禁止になっていました。残念。
ずっと戻って二の丸へ
二の丸は展望台とロープウェー乗り場になっているので、雰囲気はありません。。
ですが、紅葉の絨毯が敷き詰められていました。
きっと頑張れば映える写真が撮れるはず。
展望台からは近江八幡の城下町がよく見えます。
城下町の整然とした街並みがよく見えます。
山麓から駅まで真っすぐ続く道はきっと由緒正しい道でしょう。由来が気になります。
普通に眺望を楽しみつつ、帰りのロープウェーに乗り込み、八幡山城は終了です。
が、城下町でもう少しだけ続きます。
春に訪問した際の八幡堀です。
訪問したのは2019年4月中旬。ちょうど桜が満開の時期でした。
桜がきれいな八幡堀を散策したので、少しだけ。
八幡堀は、八幡山城築城と同時期に秀次によって作られました。
当時物流の中心であった琵琶湖と市街地をつなぐ水路です。
八幡山城は直ぐに廃城になってしまいましたが、この水路のおかげで廃城後も近江八幡の町は大きく発展することとなります。
今の八幡堀の近辺にも白壁の土蔵などが立ち並んでいます。
まぁすごい人でしたが、この眺めを見られるなら頑張れるというものです。
今も水路を船で巡る水郷めぐりを楽しむことができます。
この景色を堀から眺めたら気持ちいいでしょうね。
春も秋も絵になるお城でした。
感想
満足度 2.5/5
城跡の石垣はとてもよく残っていて良いですし、城下町も風情があり、桜も紅葉もとてもきれいで、お城に興味のない人でも楽しめる地ではないでしょうか。
ただ、城跡という面では観光地化しすぎな気も。。
ロープウェーの恩恵を受けている分、仕方ないですが、LOVEオブジェはちょっと違うんじゃないかなと。
人が来ることが先決なのはわかるので、素人ながら共存できる手を探したいなとちょっと考えてしまいました。
基本情報
- アクセス
電車:JR近江八幡駅からバスで10分 大杉町八幡山ロープウェイ口バス停下車徒歩5分 または近江八幡駅から徒歩25分
山上へはロープウェイがあります。
車:名神竜王ICから30分
駐車場あり
日牟禮八幡宮の門前に無料で駐車可能(ただし混雑)
近くに広い有料駐車場もあり(市営小幡、市営多賀)こちらは繁忙期でも特に駐車可能でした。 - スタンプ・開館時間
八幡山ロープウェイ山上駅 降りてすぐです。
9:00~17:00(最終 16:30) 紅葉延長運転あり
休業日:2月にメンテナンス期間あり
運賃:大人片道500円往復890円 子供は半額です - 城跡
散策自由 - 所要時間
0.5時間 - 付近のスポット
近くの百名城だと安土城、観音寺城でしょう。
あと前回ご紹介したクラブハリエのラコリーナ近江八幡がすぐです。
この旅は近江牛からでした。