絶景で名高い姨捨の棚田へ。三大車窓の姨捨駅も併せて巡ってきました。
噂にたがわぬ絶景、素晴らしかった。
今度は列車で夜景を見たいかな。
姨捨の棚田・長楽寺地区
この旅で初めて城でも宿場町でもない場所へ。たまにはこういう場所にも行きますよ笑
向かったのは景色で名高い姨捨の棚田。もちろんお目当ても棚田の景色です。
棚田というからには、付近は斜面と狭い道路となかなかに不安をあおってきますが、そんな対向車の不安を乗り越えて、日本遺産センターの駐車場にやってきました。
まあ実際には行きも帰りもすれ違わなかったんですけどね。
ひそかに車を停める場所も心配していたので立派な駐車場に一安心です。
姨捨の棚田と一言で言っても広く、長楽寺、四十八枚田、姪石・上姪石の大きくわけて3地区に分かれています。
今いる日本遺産センターは長楽寺地区に至近。
長楽寺→姨捨駅→姪石・上姪石へと散策していきましょう。
早速、長楽寺さんへ
駐車場からだと中途半端なスタートとなりますので、いったん山門まで下ります。
早速の冠木門がいい雰囲気を出しています。
立地が分かりやすい引きでも一枚
絵にかいたような新緑と坂道の中の山寺です。茅葺屋根も良い。
小ぢんまりとしたお寺ですが、1835年ごろの建築と推定される茅葺の月見堂や
姨石と名付けられた巨石
こちらも江戸時代終わりの建物と推定される本堂と、
棚田を抜きにしても十分見どころがあります。
さらにこの時は善光寺の御開帳に合わせて秘仏御本尊の御開帳をされていました。
たまたまの参拝が7年に一度にあたってしまって、運がいいような罰当たりなような。
ご本尊と対面させていただいたところで、姨捨散策に戻ります。
長楽寺さんから少し登ると、棚田が始まりました。
GWはまだ水もはっていなくてオフシーズンですかね。
それでも遠くに見える善光寺平と棚田は、登りきる前から美しい。
あわせて結構な坂道ということもお察しいただける写真かと思いますが、それでも登りたくなる景色です。
ただ長楽寺さんから上のこのあたりは一面の棚田という感じではなかったりもして。
一面の棚田は姪石地区までお預けです。
姨捨駅
引き続き急坂を乗り越えて、JRの線路が見えてきました。
遮断機の無い踏切は初体験だったので、
たくさん写真を撮ってしまいました。
とまれみよの通りに停まってかなり遠くまで見てから渡りましたよ。
こちらも遮断機の無い踏切から姨捨駅のプラットホームを
こうしてみると複線のようですが、
実はこれは駅構内の線路。先で途切れています。
本線は先ほどの単線の線路。姨捨駅はスイッチバックの珍しい構造をしています。
山側に置かれた駅舎。こちらもおしゃれです。
レトロなデザインと思ったら、本当に大正デモクラシーの頃の設計だとか。
待合室もモダン。
そして、ホームからは一面の絶景
、、、と言いたいところですが、山側のホームなのでもう少しお待ちくださいね笑
ホームから後ろを向いたベンチの様子が良く見える写真をお伝えしたくて。
当然向こうのホームからもう一枚。
善光寺平を一望する絶景。晴れて良かったー
手前に線路が見えるのもポイント高め。なんという急勾配に駅を作ったんでしょうね。
これから向かう姪石地区には水を入れた田んぼもありました。
全部の田んぼに水が入ったら一層綺麗でしょうね。ちょっと早かった。。
改めて駅を探索です。
ホームだけを見たら何の変哲もない駅ですが、何度も言っている通り、ここはスイッチバックの駅。
駅名表でもアピールしてきます。
麓からの電車は一度奥の引き上げ線に入ってから
折り返してやってきます。
そうしないと止まれないくらいの勾配ですからね。ちょうどいいタイミングで電車が来ました。
そして、電車から素晴らしい景色を見られるのでしょう。羨ましい。
のんびりしていたら別の列車もやってきました。
ツアーで使われたリゾートビューふるさとという列車。ラッピングがかわいい。
そりゃこの景色ですし、寄り道しますよね。
とか言っていたら対向も入ってきてにわかにラッシュの様相を呈してきました。
山間の静かな駅かと思いきや、結構忙しい。
列車交換を駅舎とともに。良い画です。
後からやってきた電車が先に発車。奥の引き上げ線に入ってから
折り返して下っていきました。何度見てもすごい勾配で。
我々も出発しましょう。
スイッチバックする必要はありませんが、引き上げ線を見て向かいます。
一回乗った状態であそこに行ってみたいものです。
姨捨の棚田 姪石地区
にわか鉄道好きはこれくらいにして、改めて棚田を回ります。
姪石地区に到着。こちらは絵にかいたような一面の棚田です。
青空に善光寺平方面の遠望も相まって素晴らしい景色です。
近くから見ると結構水が入った田んぼも多いですね。
まさに、田植え準備真っ盛り。
このあたりの棚田は室町時代末期には作られていたと考えられています。
江戸時代、ため池整備が進んで本格的に開発された棚田は全体で1800枚もあるそう。
その昔から絶景で有名で、月が写る景色は田毎の月と呼ばれます。
平成11年には、棚田として初めて国の名勝にも指定されました。
という訳で、最も美しいのは水が入ったころの夜景なのでしょうが、この大小さまざまな田に水が張られつつある景色も十二分に美しい。
と言いますか、生活の息吹を感じられる気がして、この時期もこの時期で良いです。
水がはられつつある田んぼと、姪石
神聖なものとされている姪石。古くからこの地を守ってくださったのでしょう。
棚田の御多分に漏れず、維持管理の苦労もある様で、オーナー制度も行われています。
さすがにオーナーになるには責任が取りきれませんが、このきれいな景色が少しでも続くよう心の中でそっと応援して、次のスポットへ向かいます。
この旅は龍岡城からでした。
長野の歴史ある街並みを巡る旅の記憶です。
↓気が向いたら押してやってください