なかなか出歩く気にならない週末ですね。。こんな時には昔行った百名城のご紹介。
古宮城は続百名城の本で初めて知りましたが、遺構がしっかり残っていて立派なお城でした。
杉林がホントに凄かった笑
訪問日 2019年12月
お城:古宮城(150)
訪問記
この日は日帰りで三河の城めぐり。閉館時間が早い古宮城から向かいました。
古宮城自体は城巡りを始めて初めて知りました。頂いた資料を基に簡単な歴史と構造をご紹介。
武田信玄が三河進出の拠点にするため、1571年に馬場信春に築城させたとされます。城址は独立した小さな山にあり、周囲を湿地に囲まれていて、地続きは西側だけ。(当時の湿地帯は現在も水田地帯です。)城への入り口も作手街道に面した西側にあり、防御の主眼は西側に置かれています。
城址内部は土塁と壕が複雑に入り組んでいます。また、中央には南北に大堀切が走り、東西の二城に分けられます。東は居住スペース、西は防衛の中心としての工夫が凝らされていました。
1573年8月に奥平・徳川連合軍によって落城したとされます。
作手歴史民俗資料館
珍しく事前に下調べをしていたおかげで、最初に作手歴史民俗資料館へ行きました。
スタンプは声をかけて出していただくスタイル。
スタンプは状態良好。現地より杉が少な目。
最初に資料館に向かった最大の目的は案内図です。
現地に案内板がないので、これがないと何が何だか分かりません。
正直これがあってもわかりにくかった・・
歴史民俗資料館の職員の方はとても暖かく、ふらっと立ち寄っただけの自分にも古宮城へのアクセス、回り方を丁寧に教えてくれました。
古宮城は武田方の最前線、近くにある亀山城は徳川方の最前線だったんですね。
城跡探訪
職員さんに教えてもらった通り、古宮城の跡に建つ白鳥神社へ。
古宮城はかつては西側からのアクセスでしたが、今は白鳥神社のある南側からのアクセスです。
こちらは白鳥神社の前にあった唯一の案内板。
白鳥神社に参拝して、正面右奥の登り口から城跡へ。
説明がなくてもわかる枡形虎口がお出迎え。
白鳥神社、登り口、虎口など色々と写真を撮り忘れました。。
登りきったらこんな感じ。一面の杉林です。杉林の中に残る土塁が立派です。
杉林の中を資料の地図を頼りに回ります。
中央南北に走る大竪堀。古宮城のハイライトですし、やはりとても深く、立派でした。これでも当時に比べたら埋まってきているんだろうと思うと、当時はどれくらいの深さだったのでしょうか。
西側のほうが低いのも、西側に攻め入った敵を東側から攻撃しやすくする、防御のための工夫だったようです。
大竪堀を横から。向こうが西側かな。写真じゃサイズ感がわかりにくいですね。
主郭の平場にも土塁がたくさん築かれています。
主郭から下を眺めます。段々に横堀が築かれていて素直に上ってこられない構造をしています。
主郭の下は全面にこのような構造になっていて、防御を固めたい意思がよく見えました。
そんなこんなで城跡自体は30分くらいで見学終了。
感想・満足度
3/5
竪堀や土塁などの遺構がしっかりと残っていて、往時をしのばせます。
大きさも含めて、当時の雰囲気をよく想像できるのは好印象です。
欲を言えば、城跡から周囲を眺めたいのですが、杉であまり見えません。。
また、現地に説明板がありません。
とはいえ、個人の所有地をご厚意で入らせてもらっているそうなので、ただただ感謝です。
ブログを書くにあたり改めて写真を見返すと一層構造が理解できました。
ブログって良いですね。違うか。
基本情報
古宮城
- アクセス
車:新東名高速 新城ICから30分
駐車場:
城跡:白鳥神社を過ぎてすぐに小さな無料駐車場があります。
駐車場の案内看板がないので停めてよいのかドキドキします。
資料館:無料駐車場完備。
隣の学校との間に柵がなく、不審者にみられないかこちらもドキドキしました(笑)
電車:JR新城駅から豊鉄バス 鴨ヶ谷口下車 徒歩2分
鉄道とバスの連絡は取れていそうですが、本数は少ないです。 - スタンプ
近くの作手歴史民俗資料館入口にあります。
作手歴史民俗資料館が休みの時は近くのYショップつくで店へ。 - 営業時間
作手歴史民俗資料館:10時~15時(!)火曜休館(休日の場合翌日)
Yショップつくで店:7時~20時 年中無休
城跡は散策自由 - 料金
資料館を含めて無料 - 所要時間
0.5-1時間 資料館は見ていませんが。。 - 付近のスポット
当時徳川方の最前線・松平氏の本拠地だった亀山城。
百名城がらみだと長篠城、吉田城はまとめて行ける距離です。
tmtmz.hatenablog.com - その他
城跡に説明板がほぼないので、先に歴史民俗資料館に行って、資料をもらってから城跡に向かうことが大切です。
新城市のHPによると、遺構の踏み荒らしが問題になっているとのこと。
現地にも注意喚起の看板がありましたので、節度を持って楽しみましょう。
↓気が向いたら押してやってください