この旅最後は上社前宮へ。
これで四社巡りもこの旅行もエンディングです。
前宮は自然に溶け込んだ雰囲気が素敵でした。
四社のなかでも特に自然豊かで、本殿前の緑の小川にはとても癒されました。
落ち着いた雰囲気の前宮が一番のお気に入りかな。
お前の好みなんか誰も聞いていないですね笑
諏訪大社上社前宮
本宮からは道をまっすぐ車で5分くらい。
諏訪市から茅野市には入りましたが、下社と同様に上社同士は近い距離にあります。
ここもやっぱり道路沿いに無料駐車場も完備されていてありがたい限りです。
道を渡って早速境内へ。
本宮と同じ石の鳥居。というか秋宮だけが青銅だったのか。
やっぱり大きいです。うっそうとした木々も相まって良い雰囲気。
鳥居をくぐるとこんな感じ。
今までになく木を感じます。
すぐに土の坂になって、自然豊かな境内です。土の坂は降りるときに滑らないか結構不安でしたけど。
境内は長細くて、この先途中に民家なんかもありますが、何より人が少ない。なんだか懐かしい雰囲気を感じます。
あと、長野県指定史跡の看板もあって少し心惹かれました。
祭政一致時代の跡を残しているために上社前宮境内が史跡に指定されているそう。
祭政一致と言われてもすぐには分かりませんでしたが、政教分離の逆のこと。
古代は宗教指導者が政治の指導者の地位を持つことが多かったのです。
その看板で説明されていたのは、参道右手にある神殿跡 (ごうどのあと)でした。
跡地には神殿と呼ばれた諏訪大社大祝(おおほうり)の居館がありました。
大祝は現人神として諏訪大社の神職の頂点に位置した職位で、代々世襲され、祭政双方の権力を有しました。
1483年には諏訪惣領家との内乱が起こりますが、その後1601年まで使われていました。
今は本当に跡地だけですが、歴史の一端を感じます。
前宮境内含めて周辺にもたくさんの史跡が点在しています。
この看板でも中央上下だけが諏訪大社上社前宮で、あとは周辺の史跡案内。多いです。
個人的には、上社前宮の近くにあって、二の丸、三の丸まで書かれた干沢城も気になりますが、まずは参拝。
先へ進むと十軒廊(じっけんろう)
今でも上社の祭事が行われる大事な建物です。
十軒廊を超えるといわゆる境内の景色からのどかな住宅街へ。
途中新しそうな広場やいくつかの摂末社を見ながら、坂を登っていきます。
ちなみに広場にはトイレもちょっとした休憩所もあって助かりますよ。
完全に住宅街の景色を見ながら少し歩くと本殿が見えてきました。
突然の木々の中にある本殿 雰囲気があります。
下社や上社本宮と違って、前宮は本殿があります。
いかにも歴史のある本殿ですが、前宮は諏訪大社の御祭神が最初に居を構えられた場所、諏訪信仰発祥の地とされます。
そんな歴史が他の三社とは異なる雰囲気を作り出しているのでしょうか。
建物自体は昭和7年の伊勢神宮の古材を使って建てられているそうです。
この辺りは緑の中に木々と本殿と小川。こののどかな雰囲気、好きです。
小川は水眼 (すいが) と呼ばれ、古くから御神水として扱われてきたそう。
前宮が一番好きになったのは、この流れに心洗われたからかな。
本殿脇には御柱が建てられています。
この辺りは御柱が立派ということも含めて他の三社と同じです。
ただ4本とも近くで見られるのはここだけ。周りの景色も含めてだいぶ違います。
4本全部の写真はありませんが、現地でご覧ください。
しばらく水眼の景色を見ながらのんびり。心穏やかになったところで前宮参拝終了。
名残惜しいところですが日常へ帰ります。
振り返り
ここで木曽路と諏訪の旅も終了ですので簡単に振り返り
1: 馬籠宿 2: 妻籠宿 3: 駒ケ根ソースカツ丼 明治亭 4: 奈良井宿
5: 諏訪大社下社春宮 6: 下諏訪宿 7: 諏訪大社下社秋宮 8: 高島城
9: 片倉館 10: くらすわ 11: 諏訪大社上社本宮 12: 諏訪大社上社前宮
それぞれ記事のリンクを貼っています。
2泊3日の割には結構回ったかな
木曽路の中山道宿場町巡りからの諏訪湖の温泉と諏訪大社参拝
中身は違えど、どちらも見どころ盛りだくさんでした。
馬籠宿、妻籠宿、奈良井宿はいずれも宿場町ですが、同時に回ったからこそ違いが分かりました。
奈良井が落ち着きと商売のバランスが取れていて良かったかな。全部良かったけど。
諏訪大社四社巡りもやはり似て非なるところが面白い。頑張って全部まわったからこそです。
ようやくコロナも少し落ち着いてきて、旅行に出やすくなるかなとも思います。
この状況が少しでも長く続くよう、リバウンドさせないように気をつけながら次の旅に出たいところです。
同じ長野でこんな旅行記はいかがでしょうか。