にわかお城ファンの旅行記

にわか城好きの歴史探訪記

周りに影響されて城巡りを始めました。百名城スタンプ目当てだったのに気がついたら沼にハマっていました。

百名城 山中城(40) 1/3 -岱崎出丸を回る

障子堀で有名な山中城の訪問記。
何回も来ていますが、恥ずかしながら障子堀の周辺で満足していて、全部回るのは初めて。
見どころ盛りだくさんで、障子堀が出てくるのは次くらいかな。

まずは岱崎出丸
立派な曲輪遺構を見つつ悲しい歴史を知ると、見方も変わってきますね。

お城:山中城 静岡県三島市
HP:山中城跡公園 | 三島市観光Web
訪問日:2016年10月、2021年3月
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概要

戦国末期の永禄年間(1558-1570)後北条氏小田原城の西の備えとして、武田、今川領と国境を接する伊豆半島の付け根に築城しました。
尾根筋に曲輪を置き、東海道を城域に取り込んだ構造をしています。

豊臣秀吉との関係が悪化すると、最前線の軍事拠点の一つとなり、堀や岱崎出丸を築くなどの大改修を行いました。
しかし、その増築も間に合わない1590年、約7万からなる豊臣軍の総攻撃を受け、北条軍4千の奮戦むなしく半日で落城。

その後長らく廃城となっていましたが、発掘調査の結果、曲輪や架橋の様子、障子堀などの畝堀がほぼそのままの形で発見されました。
現在、発掘調査結果をもとに復元整備された姿を見ることができます。

訪問記

3月終わりの暖かい日に車で訪問。

都合3回目ですが、余すところなく回る意気込みで来たのは初めてかも。
もったいないことをしていました。

山中城は、東海道を取り込んだ構造そのままに、国道1号箱根峠の旧道沿いにあります。
城域中央にある売店付近にバス停や小さな駐車場があり、散策の拠点になっています。

今回もそこに車を置こうとしたところ、なんと満車。
土日の昼間は人が多いようです。そういえばこの時間に来るのも初めてかも。

もう少し三島寄りの広い駐車場は空きがたくさん。ようやく散策スタートです。

駐車場脇から堀を越えたところに、売店方面に向かう箱根旧街道が走っていました。
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石畳の並木道はとても雰囲気の良い街道で怪我の功名でした。
まぁ江戸時代の遺構なので時代は違いますが。

歩いて5分ほどで売店に到着。地図を見ながら散策ルートを考えます。
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左手の岱崎出丸を見てから中央に戻って、右側の本丸方面の散策に向かいましょう。
タイトルからネタバレしていますね(笑)

岱崎出丸

岱崎出丸方面に進むといきなりたくさんの旗が現れます。
人も他の城跡比で多めでしたし、流石にこれくらい有名だと地元のプッシュも違います。
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少し歩くと最初の曲輪に到着。御馬場曲輪
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地面が斜めで少し分かりにくいですが、土塁に加えて、西は空堀、南は崖に面しています。

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土塁はこっちの方が分かりやすいかな。

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南側の空堀と田形平野の眺め。
こんな感じで平野に睨みをきかせていたのでしょうか。

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空堀はその深さに驚きます。
ほかの場所ほどではありませんが、ここにも堀中での動きを遮る畝が設けてあります。
堀底から畝だけで2mもある深い堀です。

御馬場曲輪から空堀を挟んだ隣には曲輪のようなスペース。
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木が生えたただの丘のようにも見えると思ったら、構築途中の曲輪と考えられているそう。
本当に途中で戦闘に入ってしまったんですね。。

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今は四阿が置かれています。

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この曲輪は北側以外に土塁はなく、西はそのまま堀に繋がっていました。
間に合わなかったんでしょうかね。。

奥には富士山が顔を出していました。

岱崎出丸には至る所に説明板が置かれていて勉強になります。
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間宮康俊を中心とする部隊が置かれ、全員討死したと伝えられているとのこと。合掌。

すり鉢曲輪・一ノ堀

もう少し先に進むと岱崎出丸南端にあるすり鉢曲輪
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こちらはその名の通りすり鉢状の曲輪。というか形からそう呼ばれているのですが。
土塁も含めて整備されています。
やはり南から攻め込まれることを想定してこちらを先に整備したのでしょうか。

隣には武者溜まりも置かれていて、重視されていたことがよく分かります。
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それぞれ降りて見学です。まずは武者溜まり。
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結構な広さです。かなりの人数が準備できたのでは。

すり鉢曲輪へ。
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しっかりとした虎口もあります。相変わらず深さがすごい。

すり鉢曲輪の底から見上げた様子。
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曲輪自体がかなりの深さになっていて、高い土塁に囲まれていることがよく分かります。

隅には見張り台
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上からは田方平野など、今の三島市街地が一望できます。
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真下の気になる畝堀に目が行っちゃってますね笑

出丸西側に築かれた恐ろしく深い畝堀は一ノ堀

出丸と東海道を区切ります。
これまでの調査で、150mに17の畝が設けてあり、傾斜は70度堀底から土塁先端まで斜距離にして18-20mの堀であることがわかっています。

今は崩落防止で芝生ですが、当時は崩れやすい関東ローム層の土でできていました。
普通の格好でも登れる気はしませんが、武具を付けたらと思うと、登る気も起きません。

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今は富士山ビューポイントの一つでしょうか。

すり鉢曲輪から折り返します。ずっと東海道との間を仕切る一ノ堀。
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よくつくりましたね。本当に。

この他にも検出されてはいるものの調査途中で復元されていない堀などもあるので、本当はもっとずっと工夫が凝らされているはず。

岱崎出丸だけでも十二分な工夫を感じますが、まだまだ見どころ盛りだくさん。
先へ向かいます。

次回、障子堀まで行けるかな。

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春の浜名湖ガーデンパーク -ネモフィラの絨毯

GWが終わりましたね。次の祝日は…ずっと先…

などと思うより楽しい記憶を思い出したい、ということで、GWの記憶。

の前に、4月頭に訪れた浜名湖ガーデンパークの花の記憶です。
有名なひたち海浜公園ほどではないのかもしれませんが、きれいなネモフィラが咲き誇っていました。

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浜名湖ガーデンパーク春の姿

今年の春は、ソメイヨシノが異常に早く咲き終わりました。
家の周りのソメイヨシノは見ごろを逃してしまったので、他に見られる花を探したところ、ネモフィラが咲いているではありませんか。

という訳で、4月頭の休日に浜名湖岸にある浜名湖ガーデンパークへ。
入場無料、駐車場無料とお財布に優しい施設なので、我が家御用達のお出かけ先です。

温かくなる春先に出かけてみると、ネモフィラ以外にも多種多様な花が咲き誇っていました。
さすがはガーデンパークと銘打つだけあります。
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花の種類は分かりませんが、
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こんなカラフルな庭を持てるようになりたいものです。

ひとまずはベランダガーデニングをきちんと管理できるようにならないと。

ネモフィラの絨毯

もう少し奥へ進んで街のエリアへ。まぁエリアの名前は今知ったんですが。

このあたりにお目当てのネモフィラの絨毯があります。
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遠くからでも水色の絨毯が映えます。

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ガーデンパーク名物の展望塔とともに。この日は良い天気でした。

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こうやって見るととても広い絨毯に見えません?

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近くで見ると結構大きな花に見えますね。

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途中にはパンジービオラ?)でカラフルなラインが引かれています。

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きっとあの展望塔の上から見るとこのラインもきれいなのでしょう。
ただ、高いところは苦手なので。。。(笑)

花の美術館エリア

早速お目当てを見てしまいましたが、ガーデンパーク自体はまだ折り返し。
一番奥にはチューリップも見ごろを迎えていましたので、そこまで向かいます。
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途中には八重咲の桜など
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色々な花を見つつ15分くらい歩くと、一番奥の花の美術館へ。
ここには浜名湖花博にあわせて造られた花の庭水の庭があります。

まずは花の庭
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チューリップが見ごろでした。

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花の美術館の建物と合わせて。きっと映える写真が撮れますね。

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近づくとこんな感じ。かわいらしい色をしていますね。

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多種多様、カラフルなチューリップが咲き誇っていました。
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変わった形の花びらを持つ花も。

水の庭へ。
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水の庭にはその名の通り池があります。藤も咲き始めていました。

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遅咲きの桜や
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ツツジも満開。

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春は色がたくさんあってよい季節です。

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チューリップと桜。本当に晴れて良かった。
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最後は桃の花と、

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桜ソフトクリーム。やっぱり花より団子ですね(笑)

ちなみに、夏にはひまわりも見られますよ。去年は時期を外しましたが

tmtmz.hatenablog.com

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百名城 甲府城(25)2/2 -黒門・天守台を巡る

引き続き、甲府城を散策します。
高石垣を眺めつつ、本丸・天守台方面に足を進めていきましょう。

その1はこちら

tmtmz.hatenablog.com

訪問記

鍛冶曲輪・坂下門・二の丸

改めて天守曲輪の高石垣へ。きっと甲府城のハイライトの一つでしょう。
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高さに加えて、打込接の程よい綺麗さ、隅石のそろい具合、反りと言い、良い石垣です。
ちょっと足元がきれいすぎて、雰囲気は感じにくいですが。。
当然スロープではなかったはずで、当時の石垣はどんなふうに見えていたんでしょう。

左に横矢掛かり、下に犬走りが見えています。
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振り返って青空ともう一枚。
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足元がきれいすぎることを除けば完璧です。

二の丸、本丸へ。

最初は鍛冶曲輪と天守曲輪、二の丸とを仕切る坂下門跡
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礎石などはありませんが、おそらくこのあたりの枡形に門があったはず。場所を知りたいなぁ。
左手に写る石垣はかなり大きな石が使われています。

二の丸へ。かつては月見櫓が建っていましたが、道路で削られてしまいました。
今は、山梨県警察本部道場、武徳殿になっています。
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現役当時の建物ではありませんが、これも明治期の道場らしく貴重かもしれません。

先ほどの枡形に戻って、本丸方面へ。
枡形内には満開の桜が、花吹雪を散らせていました。
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奧の鉄門も相まって、写真映えスポットですね。

ですが、実はこの角度からは鉄門は見えなかったはず。
というのも、中の門があったから。
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この両側の台のあたりかな。

まぁでも今はいまの姿で良い気がします。きれいですし。
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また、左手の今は二段になっている石垣の上下の風合いの違いもよく分かります。
年代も違ったりするのでしょうか。
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登り切った先には小さな天守曲輪があります。
ここも今はお花見スポットです。

鉄門

そして鉄門(くろがねもん)
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追手門側から本丸に入る門だけあって、立派な佇まいです。
明治の廃城時に解体されましたが、2013年に復元されました。

傍らの案内板には鉄門の歴史、、、ではなく、復元工事のあらましが書かれていました。
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ちょっと日焼けしすぎじゃありませんかね。

鉄門をくぐって本丸へ。
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鉄門は中に入って簡単な展示と、南側の景色が楽しめます。

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足元左手が写真をパスした天守曲輪。
上からだと石垣が見えなくて、本当に公園にしか思えない景色になっちゃいました。。

本丸・天守

本丸を散策。
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目立つ枝垂桜と謎の塔があります。

この謎の塔、慰霊碑や忠魂碑かと思ったら、恩賜林を頂いたことへの謝恩碑でした。
エジプトのオベリスクパイロン様式だとか。なんで本丸にエジプト様式…

気を取り直して先へ。本丸には天守があります。
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ただ天守が建っていたのか、どんな天守だったのかは不明です。
鯱瓦が出土したことから天守はあったのでは、とされていて、復元希望もあるそうですが、資料が見つからないのだとか。
山形城(訪問記)でもそんな話がありましたね。難しい。

天守台からの眺望を見ていきます。
ここまでちょいちょい登ってきたとは思っていましたが、改めて見ると結構な高さ。
盆地の小山に築かれたということがよく分かります。

本丸方面
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甲府駅方面
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足元の本丸櫓台から線路の向こうの山手御門(訪問記まで良く見えます。
あそこまで城域だったと思うと、広さが少しわかる気がします。

南側 遊亀橋方面
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天守台から降りて改めて天守台を見学。
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いやー立派な高石垣です。

さて、もう少し本丸を見て回ります。

こちらは天守台からも見えていた本丸櫓跡f:id:tmtmz:20210331190546j:image
台を見る限り小さめな櫓だったんでしょうね。

本丸石垣には暗渠が設けてあります。
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当時の技術力が見える遺構ですね。
このあたりの石垣の石のサイズは今までになくまちまちな気がします。

本丸西側には銅門(あかがねもん)がありました。

こちらは鉄門のように再建されていません。
が、整備ガチガチでもなく、礎石が残されています。
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個人的には当時が想像できるこちらの方が嬉しいかな。

その先には内松陰門(うちまつかげもん)
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いつの間にやら入っていた二の丸と今はなき屋形曲輪とを繋ぐ門です。
こちらも明治初期まで残っていました。

時代を考えれば当然ですが、山手御門のものと同じ形式の高麗門です。
もともと城内の門でしたが、屋形曲輪はないので、外につながる質素な門となっています。

外からもう一枚。
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内松陰門から外に出ると、最初に歩き始めた北側に到着しました。
これで一周見学終了です。

感想

満足度 3/5

街中の城跡公園という趣きが強いですね。
せっかくの立派な石垣が残るのにあまりにもキレイで、なんとも歴史を感じにくい…
でも、皆がアクセスしやすい公園の方が今の使い方としては人気があると思いますし、歴史好きの戯言ですね。

なんだかんだ言っても高石垣はやはり立派。
桜も相まって非常に美しい景色が広がっていました。
まぁ駅近でサクッと見られるので、百名城スタンプ収集の観点でも助かるところです。

アクセス

甲府城

  • アクセス
    鉄道:JR中央本線 甲府駅 徒歩5分
    車:中央道 甲府昭和ICより約15分
      駐車場は身障者、バス専用、要予約。
      一般用駐車場はありませんが、近くにコインパーキングがたくさんあります。
  • スタンプ・開館時間
    舞鶴城公園管理事務所
     開館時間:8:30~17:00
    甲府城稲荷櫓
     開館時間:9:00~16:30 最終入館16:00
     休館日:月曜日(祝日開館)、祝日の翌日、年末年始
     入館料:無料
  • 城跡
    舞鶴城公園は常時開放です。
  • 所要時間
    0.5~1時間 
  • 付近のスポット
    近くの百名城だと武田氏館、要害山城、新府城でしょう。

    tmtmz.hatenablog.com山手御門は線路を挟んだ向かい側です。

    tmtmz.hatenablog.com城跡関係ありませんが、昇仙峡は良いところでした。

    tmtmz.hatenablog.com

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百名城 甲府城(25)1/2 -桜満開の数寄屋曲輪・鍛冶曲輪を回る

甲信の旅に続いて、別日に訪問した甲府城です。

山梨といえば武田家の本拠地ですが、ここはそのあとに作られた石垣のお城。
東日本最大級といわれる高石垣が目を引く立派な名城です。

たまたま桜満開のタイミングでの訪問となり、城跡より桜を見ていたかもしれません。

お城:甲府城(25) 山梨県甲府市
HP: 甲府市/甲府城
訪問日:2017年7月、2021年3月
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概要

甲府城は、武田氏滅亡後に豊臣秀吉の命を受けた、重臣浅野長政・幸長らによって徳川家康への備えとして築城されました。
関ケ原の戦い以降は徳川方の西側への備えとして、徳川一門によって支配されます。

1705年、徳川綱吉側用人柳沢吉保が城主となると、城の拡張、城下町の発展、整備が進められました。
吉保の子、吉里が転封された後は再び幕府直轄地となり、明治に至ります。

1873年に廃城となった後に主要な建物は取り壊され、公共施設や中央本線甲府駅が整備されるなど、城域は縮小しますが、残された城跡が舞鶴城公園として整備、開放されました。

近年、門や櫓の復元再整備が進められています。

訪問記

甲府城は市街地ど真ん中にある城跡なので、駐車場がありません。
コインパーキングはたくさんありますが、確認していかないと痛い目を見る立地です。

はい、1回目は痛い目を見ました。

甲府駅北側、山手御門付近にコインパーキングがたくさんあるので狙い目ですかね。
今回もそこから訪問。

甲府城は往時は広大な城域を誇りましたが、明治期に敷地に駅や県庁が立てられました。
県庁は駿府城訪問記)や福井城(訪問記)、駅もたくさん例があります。
とはいえ、広い状態を見てみたかった。

現在は線路南北に広がる舞鶴城公園歴史公園(山手御門・訪問記に別れています。

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この看板の赤いところが現存の敷地です。

稲荷曲輪・稲荷櫓・百名城スタンプ

今回も北から舞鶴城公園に向かうと、さっそく石垣。
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甲斐といえば武田流築城術の本拠地ですが、甲府城はもう少し新しいお城で、石垣のお城。
いわゆるお城感が出てきました。

北側は曲輪が切り取られていて、今の入り口はとても質素です。
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舞鶴城公園の名前から分かるように、甲府城の別名は舞鶴でした。

入ってすぐに立派な案内板。
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現地で地図を見ながら経路を考えられるのはありがたい。
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左回りに曲輪を南口まで回って、最後に二の丸から本丸に行こうかな。

という訳で最初は稲荷曲輪から。
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広い曲輪ですが、公園感がすごい。
甲府城は全体にこんな感じでとてもきれいです。ちょっと歴史を感じにくい。。

隅には井戸。
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説明が見つかりませんでした。想像にお任せするスタイル?

稲荷曲輪の隅には稲荷櫓
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明治初年まで残っていて、武具蔵として使用されていた建物です。
今のものは平成16年に再建されました。

中には100名城スタンプ。
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稲荷櫓っぽいですが、この角度では見逃した。。

そして、当時の縄張りの再現など定番ですが、ありがたい展示でした。

引き続き稲荷櫓の稲荷曲輪を散策します。

曲輪の天守台側には庄城稲荷跡
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この稲荷が曲輪の名前の由来でしょうね。

後ろに見える高石垣は天守台のもの。
ですが、もう少し稲荷曲輪外周の石垣を見学します。
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こちらには調査で現れた二重の石垣が展示されています。
石のサイズや積み方からすると時代に大差なさそうですが、積み直した理由は何でしょう。

稲荷曲輪の南側
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こちらも芝生広場。
歴史を感じるより、満開の桜に四阿でお花見したくなるスポットです。

稲荷曲輪北側、鍛冶曲輪との境には稲荷曲輪門
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こちらも明治の廃城時まで残っていました。
門自体は豪華絢爛とは思いませんが、周りの石の大きさといい、標準レベルが高いです。

数寄屋曲輪・鍛冶曲輪

このまま鍛冶曲輪に降りる前に一旦戻って東側の数寄屋曲輪へ。
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この曲輪東端には、かつては数寄屋櫓がありました。
今は素晴らしい桜広場になっています。やっぱり良いお花見スポットですね。コロナめ。。

桜を眺めつつ抜けると今度こそ鍛冶曲輪へ。
鍛冶曲輪から数寄屋曲輪の石垣を振り返ります。
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大きな石を使った立派な石垣です。高いですが、まだまだ高石垣はこれから。

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その前に桜と共にもう一枚

鍛冶曲輪の端には石切場がありました。
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こうやって石が取れるからここまで立派な石垣のお城にできたんでしょう。

鍛冶曲輪も今は芝生広場
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明治の廃城時には勧業試験場が立てられ、全国初のワインの量産がなされました。

鍛冶曲輪につながる今の南口からいったん外に出ます。遊亀橋
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今はこちらが正門扱いでしょうかね。
かつてこの場所に橋はなく、追手門が県庁と県民会館の間の道路のところにありました。

遊亀橋から見た堀
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水堀越しの土塀、石垣、桜と素晴らしい景色です。石垣の程よい荒さも良い。

もう一度中に入って鍛冶曲輪
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石垣、桜、石垣、桜とこれでもかと主張してきます。写真左手東側に進みます。

なお、この写真の撮影場所、遊亀橋左手の管理事務所でも100名城スタンプ押印可能です。

進む前に鍛冶曲輪にあった井戸あと。
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と、桜並木。
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春爛漫です。

そして、高石垣へ。
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ここから甲府城のハイライトに進みたいところですが、ここからはまた次へ。

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甲州夢小路・甲府城山手御門・清泉寮ソフト 甲信の旅2020秋⑨

昇仙峡から引き続き、甲府盆地を散策します。

お昼ご飯はテレビで見たハンバーガーを食べに、甲州夢小路という甲府駅前の商業施設へ。
その後は、すぐ近くの甲府城山手御門を見学。

となると目の前の甲府城にも行きたくなるところですが、それよりソフトクリームに惹かれちゃいました。

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Back Country Burgers @甲州夢小路

お昼は甲府駅前の商業施設、甲州夢小路へ。
テレビ番組「せっかくグルメ」で紹介されたハンバーガー屋さん目当てでしたが、周りも良い感じのレトロ感ある施設が集まってました。

その分、人も多め。
施設付属の駐車場は小さなコインパーキングで、すぐに満車になってしまいます。
タイミングよく駐車できましたが、その後は入れられずに帰る車がたくさんいました。

なんでそんなに駐車場の状況を知っているかというと、ずっとお店の前で並んでいたから。

人気店でした。

お昼過ぎ13時半に行っても1時間近く並んでいたかな。
テイクアウトもイートインも同じ列だったのも多分一因。
テイクアウトならすぐ頼めると思っていたのが甘かった。

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ずーっとメニューを選んでました笑

そして、ハンバーガーがこちら。
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何バーガーだったか忘れましたが、ハンバーガーもポテトも非常に美味しかったことだけは鮮明に覚えています。
なんて言ったって、この日から半年経たないうちにもう1回行こうとしていますから。
定休日でしたけど。

今ならテイクアウトして近くで食べるのが、密にもならずオススメかな。

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甲府時の鐘

さて、お腹も満たされたところで、甲州夢小路をぶらぶら。
山梨の名産品がたくさん売られていて見ていて楽しいところでした。

と言っても、普通に買い物してしまったので、写真はありません。
買ったのは、山梨の和紙を使った文具、山梨のぶどうを使ったジュース、ワイン、レーズンサンドなどなど。

ほうとうなどの定番お土産は売っていませんが、おしゃれな品物を買うことができますよ。

詳細はこちら。

koshuyumekouji.com

そして最後に見学したのが時の鐘
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江戸時代、甲府城下にあった時の鐘を模して造られた鐘です。
鳴らすこともできるのだとか。でもさすがに勇気は出なかったなぁ。

甲府城山手御門

そんな時の鐘の向かい、夢小路のすぐそばには、甲府城の山手御門があります。
そして、ここからJR中央本線を挟んで向かいには甲府城の本丸があります。
甲府城は、駅 in the castleスタイルのお城です。

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写真中央が山手御門、右手に時の鐘、その右に架線柱甲府城の稲荷櫓が写っています。

そして本日訪れたのは、そのうちの山手御門。
甲府城に3つあった門の一つ。城の北側にあった門です。

当時の建物は明治期に破却されましたが、資料などを元に再建されて今に至ります。
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再建されたのは2007年で、今もかなりキレイな印象です。
それだけ大切に維持されているのかな。

山手渡櫓門を虎口内から。
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写真では分かりにくいですが、非常に立派な枡形虎口になっています。
さすがは大きなお城の入り口で威厳が違います。

こちらは城の外側に当たる入り口にある高麗門、山手門
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綺麗に再建されていて、特に内側に向かう方面は当時の絵がイメージできます。

そして山手門を出ると、のどかな歴史公園が広がっています。
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一見ただの芝生広場に見えますが、高低差は立派な堀と土塁が再建されたあと。
遊んでいる子供たちには邪魔な高低差でしかないんでしょうが、この高低差から当時の姿を思い浮かべられてよかった。

清泉寮ソフト@い~なとうぶ昭和

本来ならこのまま線路を渡って甲府城をさらに探検したいところですが、今日は時間切れ。

諦めて帰り道に清泉寮ソフトを食べながら帰ります。
清泉寮ソフトは清里の名物ですが、実は甲府近郊で食べられるんです。

訪問したのは、甲府の隣町、昭和町にあるJAの農産物直売所い~なとうぶ昭和
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地元の野菜をたくさん売る直売所の傍らにこんな看板が出ています。
まさに高原からの贈り物ですね。

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お味はかなり甘めのバニラソフト。疲れた旅の終盤にはちょうど良いお味でした。

実は清里の世代ではないので、あまりプレミアム感は感じていなかったんですが、ネームバリュー無しでも美味しいですね笑

お店に人も少なくて、密にならない感じでちょうどいい穴場でした。

www.yamanashi-kankou.jp

このソフトクリームでこの旅は終わり。

昨年秋の旅から半年しか経っていないですが、すでに懐かしい気持ちです。
今思えば、この頃はまだ穏やかだったなぁ。
このゴールデンウィークは厳しいにしても、また自由に旅行できる日が早く来てほしいものです。

この旅は善光寺からでした。

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昇仙峡の紅葉 甲信の旅2020秋⑧

ようやく甲信の甲にやってきました。甲斐の国。
昇仙峡の紅葉見物。あぁ投稿時期を逃してしまった。

失礼ながら調べるまで全く知りませんでしたが、アクセスも良く、渓谷も紅葉もとてもきれいで、人気にも頷けるスポットでした。
自然の中のハイキングはとても気持ちよく、紅葉シーズンでなくても良いハイキングコースでしょう
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御岳昇仙峡

御岳昇仙峡甲府市の北部にある全長約5kmの渓谷です。
川が削った断崖絶壁奇岩岩山など、珍しい地形が目白押しです。
特に秋の紅葉は人気で、標高差のおかげで約1か月に渡って渓谷と紅葉の美しい景色を楽しむことができます。

長潭橋~天鼓林

紅葉のハイシーズンの駐車場渋滞は困る、と朝一番に到着。
コースの一番下と中盤、一番上に駐車場がありますが、せっかくなので全行程歩くことにして一番下の駐車場へ。

11月頭で紅葉が始まっている頃でしたが、9時半に着いた駐車場はまだ空きあり。
でも帰り13時頃は満車でしたので、やっぱり早く来て正解でした。

さて、昇仙峡の全体図はこんな感じ。見えないかな笑
一番下が長潭橋、中盤に天鼓林、終盤に仙娥滝という目印があります。まずは天鼓林へ
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自称日本一の渓谷美。
でもWikipediaにも日本五大名峡と書かれていますし、日本遺産らしいですし、あながち自称だけではないのかも。

スタート地点には立派な石碑
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何ということはないですが、お城巡りで石碑が気になる性分になってしまいました。。

さて、渓谷というと服装や足元が気になるところです。
ただ、昇仙峡では川沿いにずっとアスファルトの車道があります。
さらに、ハイシーズンは自動車通行止めなので、とても歩きやすい。
感覚は、ちょっと坂のある普通の道と言ったところ。特別な服装なしでも訪問可能です。

歩き始めてすぐに渓谷です。川沿いに大きな岩がゴロゴロ
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そして目立つ石11つに名前がついています。
こちらは亀石
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確かに見えなくもないかな。

オットセイ石
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分かるようなわからないような。

大砲岩
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これは大砲っぽいですが、むしろ柱状節理なんじゃ。。。

この先も岩の説明がたくさんあるんですが、追いかけるのに飽きてしまいました。失礼
むしろ景色がきれいで見ていたい。
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大きな岩に打ちつける荒々しい川の流れがすばらしい。
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紅葉という感じではありませんが、渓谷美は確かにすごい。
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とか言いながら出てきたラクダ岩
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うーんどれかな。右上の大きな岩?

熊石
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背中を向けたクマですね。これは分かる気がする。

こちらは猫石
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どれでしょうねぇ。。

途中から石の名前ばかりになってきたのは、ずっと美しい渓谷の景色が続くから。
歩いている分には気持ち良いので、これはぜひ現地で。

大佛石
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確かに。というか、このサイズの岩は素直に圧巻。

こちらはハマグリ石
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分かる気がする。でも昔の人がハマグリ石とか言うかな。これだけ内陸なのに。

ちなみに、うすうすお気づきとは思いますが、このあたりは紅葉はまだでした。
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標高差があるので、上の方は紅葉していると期待して先へ。

登竜岩 これは何となく名付け方が古い気がします。
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年季の入った看板とともに。5行目の漢字はキロなのかな。

途中の橋から木にフォーカスして。
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このあたりはもう少ししてから真っ赤になるのかな。

天鼓林~仙娥滝

天鼓林へ到着。

名前の由来は、足を強く踏み鳴らすとポンポンと鼓のような音が返ってくる場所があるから、だそう。
現地にそんな説明あったのかな。どこでその音が鳴ったのかな。

紅葉がたくさん生えていたので、時期になると一面真っ赤な紅葉の森になるのでしょう。

が、何となくわかっていた通り、、
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まだ青紅葉でした。

つり橋を眺めたり、
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ネコを眺めたりして、
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中盤にある駐車場を過ぎると明らかに人が増えてきました。
そしてすぐに、昇仙峡の奇岩のハイライトがお出まし。

覚円峰

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今まで見てきた大量の岩と比べても明らかに目を引く形をしています。

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足元の木々がしっかり色づいたらきれいでしょうね。
いや、カメラの問題か。

覚円峰を過ぎると一気に木々が色づいてきました。
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これは紅葉の名所。

でもまだまだ渓谷美も続きます。
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石門

目玉の一つ石門へ到着。読んで字のごとく石が門になっています。
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これだけのサイズの石というだけでも珍しいですが、さらに珍しいのが、
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上の石は実は浮いているということ。

石門を過ぎるとさらに渓谷が深くなってきました。
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仙娥滝

そして最後の注目スポット仙娥滝へ到着。長潭橋から1時間半の道のりでした。
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滝はどこで見ても良いものです。
あと、歩ききって最後に滝、というのは達成感ありますね。

滝の上にはお茶屋街もあります。
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この先さらにロープウェーで山の上に上がったり、影絵の森美術館なんかもあります。
影絵の森美術館、キャッチーな影絵の展示が多くて、結構面白かったです。

感想

前半は渓谷美+ハイキング、後半は紅葉+深い渓谷美といった様子。
見渡す限り真っ赤っかという状態はありませんでしたが、奇岩と川、自然の美しさは人気になるのも納得でした。

ただ、一番下に車を停めると、ロープウェーに乗らなくても往復3時間以上かかったので、後半だけのお手軽プランも十分にありかもしれません。ハイライトは後半ですし。

この旅は善光寺からでした。

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続松本街歩き -中町通り・縄手通り・四柱神社 甲信の旅2020秋⑦

さて、まだまだまだまだ松本を観光します。
いい加減長いと言わずにもう少しお付き合いください。
それだけ見どころが多いんです。本当に。

今回は、松本城の南側を散策。縄手通り中町通りを歩きます。
どちらも古くからの商店街ですが、今も元気で入りたくなるお店がたくさんでした。

小昼堂 おやき

松本城の南側の散策に向かう前に、まずはお昼ごはん。

本日のお昼は、信州に来たからには食べておきたいおやきです。
テイクアウトして車の中ででも食べようかと、下調べしていた小昼堂さんへ。
松本城の大手、今もいわゆる正面にある通りを歩いて5分くらいのところにあります。

注文したのはこちらの3つ。
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左から豚ねぎ味噌、リンゴカスタード、野沢菜です。
なんでわかるのかって?ええ、ブログ用にメモっていたからわかるんです。

時間を外したからか、かなり空いていたので中でいただくことにしました。

こちらが野沢菜
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何となくおやきの定番のイメージがありますが、どうなんでしょうね。
具パンパン、皮薄めでももちもち、でとても美味でした。
見た目は小さめでしたが、しっかりお腹には溜まります。

こちらは豚ねぎ味噌
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何となく新進気鋭な具材のイメージがありますが、どうなんでしょう(2回目)
こちらも美味でした。メインディッシュな感じ。

リンゴカスタードは写真忘れましたが、予想通りデザートな感じ。

3種ともとても美味しく食べることができました。
松本城からのアクセスも抜群ですし、いずれ再訪しそうなお店です。

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中町通り

お腹を満たしたところで、散策再開です。

まずは女鳥羽川を渡った先にある中町通りへ。
こちらは江戸時代から続く由緒正しい商店街です。
十字路が食い違っていたりと、名残があります。

その特徴は、目を引くシックな佇まい。
白黒モノトーンで統一されたなまこ壁の土蔵が独特の大人な雰囲気を醸し出しています。
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ただ、このなまこ壁は実用上の理由から採用されました。
江戸、明治期の大火の経験から、火に強い町並みとして選ばれたものです。
見た目で使っているわけではなかったんですね。

そんな中町通りは、普通に買い物をしてしまったので、あまり写真はありません笑
地ビール屋さんに、雑貨屋さんに、焼きもの屋さんにと魅力的なお店が多くて。。
地のものではないですが、良いお皿を買いました。

歯抜けになっているところがないこともないんですが、まだまだ元気なお店がたくさん揃っていて、覗いて楽しい買って楽しい商店街でした。

そんな中町通りにも井戸がありました。
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しかもこれ一個ではなく、いくつも。さすが水が豊富なだけあります。

縄手通り

もう一つ有名な商店街、縄手通りももちろん訪問。
中町通りからは女鳥羽川を挟んだ向かい側。すぐ近くです。

縄手通りという名前は、その昔、女鳥羽川の土手に縄を延ばしたような細長い道があったことに由来します。
この商店街は、縄手通り沿いにある四柱神社の参道として発展してきたそう。
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今も細い道に魅力的なお店がひしめく商店街になっています。
歩行者天国になっていて散策にもってこいです。
まぁちょっとコロナと雨と平日昼過ぎとで元気のない写真になっていますが。。

さて、縄手通りにはそこら中にカエルがいます。
こちらは蛙大明神
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祠の中にはカエルが祀られていました。

その昔、女鳥羽川には清流を好むカジカガエルという希少な蛙が生息していました。
街の発展に伴い、川が汚れ、カジカガエルはいなくなりました。
そして、それとともに縄手通りも活気を失いました。
もう一度水清く、活気のある通りにカエルことを願って蛙大明神は祀られました。
そしてそれ以来、縄手通りはカエルの街を標榜しています。

ということが看板に書いてありました。

その伝統が今も続いているんですね。通りにはいたるところにカエルがいます。

顔はめパネルもカエル
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なんだか強そうなカエルのオブジェ
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がえりの水(ちょっと無理やりかな いや由緒があるのかも。
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四柱神社

そのまま道端にある四柱神社
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下調べしていませんでしたが、大きな神社でした。

さらにちょうど紅葉真っ盛りでとてもきれい。
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出店も出るくらい賑わう神社なんですね。

平日はやっていませんでしたが、紅葉はお休みなしで開催中。ありがたい。

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ただ、縄手通りは雑貨屋さんと食べ歩きの飲食店が多くて、あまりお土産は買えなかったので(カエルなのに)結局お土産を買いに松本駅へ。
本当は「まつもとーまつもとー」のアナウンスが聞けるホームへ行きたいですが、電車に乗る時間はないので。

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駅ビルは長野駅の方が栄えていたかな。。
でもお土産は入手できました。

ようやく甲州に向かいますよ。


緑1:小昼堂 緑2:中町通り 緑3:繩手通り 緑4:四柱神社 緑5:松本駅

この旅は善光寺からでした。

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